田舎暮らしの翻訳者 (My way of learning English)

海外ドラマや音楽を通して英語を学んでいる技術翻訳者のブログです。タイトル通り、田舎暮らしです。

ストップ・ザ・オーバートレーニング

2011年09月08日 | 本と雑誌

3週間ほど前だったかな。書店で目についたので買ってみました。

ストップ・ザ・オーバートレーニング―競技力向上のための正しいトレーニング法 ストップ・ザ・オーバートレーニング―競技力向上のための正しいトレーニング法
価格:¥ 1,785(税込)
発売日:2010-11

夏休みは甲子園の高校野球が楽しみの1つです。仕事があるため、ずっとは観ていられませんが、昼ご飯のとき、お茶のとき、テレビをつけては、高校球児のプレーを楽しみます。

春の甲子園も夏の甲子園も、大会が進むに従って気になるのは、ピッチャーの疲労。

「この子は3連投だなあ」とか「こんなに投げて大丈夫かなあ」と心配することがよくあります。

ひょっとしたら、将来日本を代表する選手になる素質を持った子が、連投による肩、肘の故障で潰れるかもしれない...。「甲子園」という大舞台で投げる喜びに比べたら、と思うのかもしれませんけど、やはり将来を見据えた起用や体調管理が大切かと。

で、冒頭の「ストップ・ザ・オーバートレーニング」ですが、基本的に陸上、しかも長距離の指導をされていた人が書いた本です。駅伝で全国的に有名な広島県立世羅高校の陸上部監督、中国電力陸上部顧問、広島大学名誉教授、医学博士などなど、著者紹介には色々な肩書きが並んでいます。

「使いすぎ症候群への警鐘 - 過剰なトレーニングはやめよう -」という章には

「トレーニングにおける負荷のかけ方と休息の取り方」

「身体の安全限界を超えたオーバートレーニングによる弊害の事例」

「死をも招く過剰なトレーニング」

などの項があります。「練習量をがむしゃらに増やせば記録が伸びる」という考えが危険であることがわかります。実際、そんな風に考えがちですものね。最近は小学生ぐらいでも、プロ並みの装備でソフトボール、野球、サッカーをしたりしますから、ついつい力を入れすぎて、練習が過剰になることもあるのでは。

私がこの本を購入したのには、娘が足底筋膜炎になって、いつまでたっても回復しない...という背景もあります。実は、娘の通う高校には陸上部の顧問がいません。昨年までの顧問が異動になってしまいました。上級生が引っ張って、色々とメニューを組んでいたのですが、どうみても負荷が高すぎる。筋肉痛で足をひきずりながら、いつまでたっても疲労が回復しないまま、毎日練習を続けていたら、案の定、シンスプリントになり、その後は足のアーチがくずれて、足裏に痛みを感じるようになりました。

整形外科を受診して治療を続けても、なかなか元通りには回復せず。テーピングの本、ストレッチの本を買い込んで、有効そうな方法を色々試し、一進一退を繰り返す。先日受診した整骨院でテーピングの方法やトレーニングの方法を教えてもらい、少し気分的に楽になった模様。

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本来なら、陸上部の顧問から指導してもらえそうなことばかりなのですが、いないものは仕方がありません。トレーニング方法を専門的に学んでもいないのに、高校生があれこれとメニューや練習計画を立てるのですから、筋肉の超回復なんて考えることもないのでしょう。まさにがむしゃらに負荷を高めて、自分たちを追い込んでいき、痛めつけていく...。危ないなあ。

大学の一般教養で体育学を勉強しただけでも、このあたりの意識は少し高まるのですけど。知ったかぶりも良くないが、無知も良くない。多少は専門書を開いて、意識変革をしないといけません。

何より、各高校に陸上部顧問になれる教員を1人ぐらいは配置してほしいなあ。


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