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科学の発達がどうして継続されてきたかと言えば

2018年10月12日 | 思想哲学

科学の発達がどうして継続されてきたかと言えば、それは、人間の絶ゆまざる好奇心、飽くなき知的欲求の賜物であります。

それは知性の作用によっており、知的再生産の過程の中で発展してきたものであります。

しかしながら、人間の持つ精神作用というのは知性にはとどまりません。

人間には知性に加えて、感情と意志という要素も働いています。

いわゆる知・情・意という三要素に分ける方法というのは誰に始まるのか私は存じませんけれども、いずれにしてもそれらの総合的な作用を伴って、個人としての人格が形成され、道徳的主体となることができると思われます。

知性だけでは人格を形成することはできない。

言い換えれば、科学は人格のいかんによって、「神の道具」にも「悪魔の道具」にもなりうるものであります。

科学だけでは、人間はいかなる存在かを解くことも答えることもできない。

どこかでこのことを再確認する必要があろうと思われます。