今日の内容はホントにホントに重いので
「クスッ」はありません(あしからず)
節分の日の夕方、若造が帰ってから深刻な顔で言った
「今後、もし車が立ち往生しても絶対に外に出ないで」
「近くに家が見えていても、ホントに目の前でない限り」
いつもと違う様子に、何があったかと尋ねると
「今日、村のはずれで凍死があった」と言う
その現場処理を朝から手伝っていたらしい
隣村との真ん中ほどで、発見された女性
1マイルくらい先には、わき道で立ち往生したトラックがあった
2日の夜に車が雪にはまり、外に出て歩いたらしい
ここ数日の最高気温はマイナス5度くらいで、北国にしては暖かかった
それでも、夜半になるとマイナス17、8度にはなるし、その夜は風が強かった
体感温度はマイナス25度にはなっていただろう
若造が言うには多分40代か50代の女性とのこと
「かわいそうに・・・」とその日は気分が落ち込んだ
4日の金曜日
学校へお迎えに行くと、担任の先生が寄ってきた
「もう聞きましたか?クラスの子の母親が亡くなったこと」
シオラーノのクラスのアビーの母親が亡くなったという
一瞬、信じられなくて聞き間違いかと思った
「どうして? 彼女はまだ若かったでしょ?」と聞いた
「道で車が立ち往生して・・・・」と先生
そこまで聞いて、昨日の若造が関わった事件を思い出した
「それ、、、、アビーの母親だったの???」
ガーンと頭の中が真っ白になった
昨日の人はてっきり隣の村の人だと思い込んでいた
そしてもっと年配の人と聞いていた
アビーの母親は見たところ30代前半
信じられなかった。。。。
1年前シオラーノの新しいクラスに意地悪アビーはいた
ド田舎であまりスレてない子供の多い中で、彼女はちょっと違っていた
いつも無表情でニコリともしない
意地悪が続くので、同じクラスの子の母親に尋ねたことがあった
すると、彼女の母親はアビーを含め3人の子持ち
結婚をしておらずしかも数ヶ月前に、彼氏(アビーの父親)と
揉め事があって別居をしていた
家庭環境が急に複雑になり、辛い思いをしたんだろう
もうシオラーノへの意地悪を責める気になれなくなった
去年の5月に学校へ折り紙を教えに行ったとき
アビーが少しだけ「はにかんだ」のを見た
シオラーノとも少しずつ慣れて、仲良しになっていた
7、8歳の子供が心に受ける傷は、計り知れないと思う
アビーの下には、5歳と3歳くらいの女の子もいる
両親の別居の傷がやっと癒えたのに、今度は母親を亡くした彼女
今の彼女の気持ちと将来を思うと
胸が締め付けられるほど苦しくなって、涙が溢れた
アビーの母親も、北国の育ちなのに何故外を歩いたのか
もしかしたら携帯の電波が悪くて、手伝いを呼びに行ったのか
昼間の温度が暖かかったから、大丈夫と思ったのか
亡くなってしまったあとでは、何も分からない
会ってもよそ者のワタシには、挨拶もしなかった
直接話したのは、シオラーノの誕生会の1回だけ
お洒落をしてスタイルも抜群で、キャデラックに乗っていた
名前も知らない彼女 小さな子供を残して、逝ってしまった
彼女のことは何も知らないのに、すごく悲しい、苦しい
多分、「母親」と言う共通点があるから?
子供を残して逝くことが、どんなに心残りだろうと思う
ワタシは英語も完璧じゃないし、村の出身でもないワタシに
出る幕なんてないのだろうけど
子供達や彼女の家族が、何か必要なら何でも手伝おうと思った
雪はまだまだ深い
春が来るのは5月くらいだろう
北国の冬は厳しい、寒さを舐めてはいけないとあらためて思い知らされた
さよならアビーママ、
あなたのお陰で、家族への感謝の気持ちを思い出せた
太ってたって、年取ったって、子供や旦那にハラが立ったって
悩みがあったって、イライラしたって
今日も生きている、生かされているから
怒ったり、笑ったり出来る・・・ワタシはわがままでした
この村にいる限り、あなたの子供はワタシが勝手に見守るから
どうか安らかに、、、、
そして1日でも早く生まれ変わって、あなたの家族に会いに行って。
ちゃんと分かるよ、家族だから
もう、寒くないよね・・・
「クスッ」はありません(あしからず)
節分の日の夕方、若造が帰ってから深刻な顔で言った
「今後、もし車が立ち往生しても絶対に外に出ないで」
「近くに家が見えていても、ホントに目の前でない限り」
いつもと違う様子に、何があったかと尋ねると
「今日、村のはずれで凍死があった」と言う
その現場処理を朝から手伝っていたらしい
隣村との真ん中ほどで、発見された女性
1マイルくらい先には、わき道で立ち往生したトラックがあった
2日の夜に車が雪にはまり、外に出て歩いたらしい
ここ数日の最高気温はマイナス5度くらいで、北国にしては暖かかった
それでも、夜半になるとマイナス17、8度にはなるし、その夜は風が強かった
体感温度はマイナス25度にはなっていただろう
若造が言うには多分40代か50代の女性とのこと
「かわいそうに・・・」とその日は気分が落ち込んだ
4日の金曜日
学校へお迎えに行くと、担任の先生が寄ってきた
「もう聞きましたか?クラスの子の母親が亡くなったこと」
シオラーノのクラスのアビーの母親が亡くなったという
一瞬、信じられなくて聞き間違いかと思った
「どうして? 彼女はまだ若かったでしょ?」と聞いた
「道で車が立ち往生して・・・・」と先生
そこまで聞いて、昨日の若造が関わった事件を思い出した
「それ、、、、アビーの母親だったの???」
ガーンと頭の中が真っ白になった
昨日の人はてっきり隣の村の人だと思い込んでいた
そしてもっと年配の人と聞いていた
アビーの母親は見たところ30代前半
信じられなかった。。。。
1年前シオラーノの新しいクラスに意地悪アビーはいた
ド田舎であまりスレてない子供の多い中で、彼女はちょっと違っていた
いつも無表情でニコリともしない
意地悪が続くので、同じクラスの子の母親に尋ねたことがあった
すると、彼女の母親はアビーを含め3人の子持ち
結婚をしておらずしかも数ヶ月前に、彼氏(アビーの父親)と
揉め事があって別居をしていた
家庭環境が急に複雑になり、辛い思いをしたんだろう
もうシオラーノへの意地悪を責める気になれなくなった
去年の5月に学校へ折り紙を教えに行ったとき
アビーが少しだけ「はにかんだ」のを見た
シオラーノとも少しずつ慣れて、仲良しになっていた
7、8歳の子供が心に受ける傷は、計り知れないと思う
アビーの下には、5歳と3歳くらいの女の子もいる
両親の別居の傷がやっと癒えたのに、今度は母親を亡くした彼女
今の彼女の気持ちと将来を思うと
胸が締め付けられるほど苦しくなって、涙が溢れた
アビーの母親も、北国の育ちなのに何故外を歩いたのか
もしかしたら携帯の電波が悪くて、手伝いを呼びに行ったのか
昼間の温度が暖かかったから、大丈夫と思ったのか
亡くなってしまったあとでは、何も分からない
会ってもよそ者のワタシには、挨拶もしなかった
直接話したのは、シオラーノの誕生会の1回だけ
お洒落をしてスタイルも抜群で、キャデラックに乗っていた
名前も知らない彼女 小さな子供を残して、逝ってしまった
彼女のことは何も知らないのに、すごく悲しい、苦しい
多分、「母親」と言う共通点があるから?
子供を残して逝くことが、どんなに心残りだろうと思う
ワタシは英語も完璧じゃないし、村の出身でもないワタシに
出る幕なんてないのだろうけど
子供達や彼女の家族が、何か必要なら何でも手伝おうと思った
雪はまだまだ深い
春が来るのは5月くらいだろう
北国の冬は厳しい、寒さを舐めてはいけないとあらためて思い知らされた
さよならアビーママ、
あなたのお陰で、家族への感謝の気持ちを思い出せた
太ってたって、年取ったって、子供や旦那にハラが立ったって
悩みがあったって、イライラしたって
今日も生きている、生かされているから
怒ったり、笑ったり出来る・・・ワタシはわがままでした
この村にいる限り、あなたの子供はワタシが勝手に見守るから
どうか安らかに、、、、
そして1日でも早く生まれ変わって、あなたの家族に会いに行って。
ちゃんと分かるよ、家族だから
もう、寒くないよね・・・