まずは『美術手帖』。3月号が発売されました。
特集は《フランシス・ベーコン》。おぅ…
で、連載中の “に・褒められたくて”は、満を持して東京ヤクルトスワローズ・小川淳司監督です! オ~
先月の「スワローズOB会」でのやりとりをまとめました。
“2013年 優勝 共に頑張ろう!!”
を、是非ご確認下さい。
そして、京都版画トリエンナーレ。
今週末から京都市美術館で開催されます。
先日、相棒の木村崇くんと搬入・展示をしてきました。
ここ最近の展示は、ほぼ二人でやっています。ツーとカー。
今回は、2011シーズンの『プロ野球カード』と2012シーズンの『プロ野球ぬりえ』が一緒に並びます。
これぞ、小川ヤクルトの軌跡! (あらためて見たけど、↑このNumber Web村瀬さんの記事、泣くわ~)
そして展示の最後。そこには、共に頑張ろう!という、小川監督と交わした“約束”が置かれているという。
ウッ、ウ、ウ…
素晴らしい。…個人的には、そう思うのですが。どうだろう?
でもそれが、見る人にどこまで伝わるかっていうと…
作品の見せ方って、何度やっても難しいです。
この日も展示途中で時間切れ。夕方5時で追い出されちゃった。いち日で終わらせようってのが甘かったな。
結局まだ、ちゃんとは終わってなくて、金曜日の朝、まだやることがあるという…
今回の展示。テーマは引き続き、“応援は力になる!”です。
ここでもまたカードケース上に書き込んでもらいますよ!
年末の展示で寄せていただいた“応援”は、すでに刷り込んだので、今はピカピカの状態に戻っています。
こういう場合、最初に書く人に懸かってる。つまり、初日が勝負。
初日は、僕自身もいますので、どなたか、応援するよ!という方は是非。
今回は『プロ野球カードくじ』を用意しました。
応援メッセージを書いていただけた方に引いていただこうかと。
展示してあるものと同じ、2011シーズンの『プロ野球カード』が一枚づつ袋入りで用意してあります。
どの球団の、どの試合を引き当てるか、中身は引くまで分かりません。フフフ…
「プロ野球カード」は2011年の全試合、両チーム分2枚描き、全て9枚づつ刷りました。
それを、該当するスワローズの選手に渡し、その後の展示では“応援”をいただけた方にお渡ししました。
まだ残っていた分を、今回まとめて京都に持って行きます。
で、だ。(今日は長いっすよー)
ここからは、浦添キャンプリポート その3。
いま、浦添市役所の1階フロアに行くと、職員の方々全員が、スワローズレプリカユニを着てるんです。おおっ!
これにはちょっと驚く。
僕にも「一枚お渡ししますので、滞在中に着てて下さい」と言われたので「これはありがたい!」と、
暮れの会見で公言した通り、“由規・11番”を希望したのですが、在庫切れ、と。さすが人気あります。
「他を選んで下さい」
と言われて、しばし考えました。
ああ、由規じゃないんだな、と。
僕は、ここで選んだユニフォームを背負い、2013シーズンを戦うことになります。
由規じゃないとすれば、誰だろう?
今年のヤクルトの、キーマンは誰だろう?
それは… そう!
〈 22番・増渕 〉 !!
3年間ヤクルトを描き続けてきて、もっとも「何やってんの~」って叫ばされた男。
そして、だからこそシンパシーを持って見続けてきた男。
イマイチ飛躍できていない、でも、その力は充分に秘めた男、
増渕。オレと一緒に今年、跳ぼうぜ!
…どうでしょう?
「それならありますよ」
「じゃ、それ、増渕ユニを!」
そして手にした、新(というか懐かしの)赤いストライプ入りのユニフォーム。
MASUBUCHI 22 !!
さて、浦添運動公園内、球場隣りの陸上競技場。
ストレッチ中の増渕を待つ僕と、Sさん親子。
Sさんには、お世話になりっぱなしで、今春季キャンプもそう。
「やみくもに見ててもダメよ」と、キャンプの“いろは”を一から教わりました。
何事も経験がものをいいます。「連係プレーが大切」とも。
さて、ストレッチを終え、ロッカールームへ戻る増渕を、
(いや、ここからは敬意をこめて“増渕くん”と呼ぼう)
呼び止めました。
「増渕くん、今シーズン、僕は君のユニを着て一緒に戦うよ。
今季ヤクルトの鍵を握っているのは、他でもない、君だからね!
僕も全力で戦うから、ここで約束してほしい。
僕の背中に書き込んでほしいんだ!」
「えっ? 何て書けばいいんですか?」
「うん。“俺もやるから、お前もやれ” って…」
「え~~~っ!」
と言いつつ、気持ちは汲んでもらえたようで(いや、どうだろう?…ともかく)、
キュキュキュっと。
Sさんが片側から裾を伸ばしてくれて(これぞ連係プレー!)、写真を撮ってくれて。
「これは頑張らなきゃね~」って、
僕にも。増渕くんにも。「二人とも頑張らなきゃね~」って。
これ、この辺りの微妙な感じ、人に伝わるかどうか分からないけど、僕はこう思う。
ファンって素晴らしい!
アクションを起こすかどうか、言葉を掛けるかどうか、今は止そうとか、今しかない!とか、
選手を気遣いながら、自分で判断して自分でゴーサインを出す。
そこには微妙な駆け引きがある。
それが選手の気持ちを高めることになるかもしれないし、その逆だってあり得る。
僕だって、作品を貶されたら落ち込むし、褒められたら素直に嬉しい。
アドバイスや「次はこういうのが見たい」とか、そういう言葉をとても有難く思う。
一番辛いのは、無視と無関心。何の反応も無いのが一番キツい。
だから自分も、伝えたいことはしっかり口にして伝えようと思う。
もちろん相手の気持ちを汲みながらだ。一方的な奴は嫌われるぜ!
このキャンプ中は、選手の動き以上に、そういう個々のファン心理を垣間見、窺い知ることができました。
お話もたくさん聞けました。これが最大の収穫。沖縄で出会った皆さん、ありがとうございました!
これが、今年の作品のテーマにもなると思う。
さて、京都版画トリエンナーレ。
初日(2/23)は、13時から〈アーティストトーク〉なんてのもあって、とにかく一日中、会場にいます。
で、僕はこの日から、このユニフォームを着て、今シーズンの活動を始めます。
“俺もやるから お前もやれ!!”
増渕との約束をまとい、2013年シーズンを始める所存。これは今年のオープン戦です。
関西の皆さん、どうぞ、どうぞ、宜しくお願いします!
PAT in Kyoto 京都版画トリエンナーレ
会期:2013年2月23日(土)~3月24日(日)
会場:京都市美術館
〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内)
Tel.075-771-4107
増渕くん、約束だぜっ!
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