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高田先生とご一緒したとき、思いきって切り出した。
「伯山さんを描きたいんです!」
それを覚えていてくれた高田先生。『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』に伯山さんのゲスト出演が決まったとき、「来るか?」と。
もちろん「行きます!」
そして当日、有楽町のニッポン放送にてお会いすることが叶い、お写真を数枚、撮らせていただくことができた。
押掛けコラボ作品〈愛の肖像画〉シリーズ。新作は講談師・神田伯山さん!
今回は高田先生のお付きでもある、毎度お世話さまの落語家・立川志ららさんが仲介役を担ってくれた。
伯山さんにお会いしてから3週間ほどかけて、我が想いをたっぷり込めた鉛筆画を仕上げ、志ららさんに連絡すると
「5月2日の上野広小路亭、昼席終わりではどうか」との返事。
迷うことなく「了解です!」
GWの5日間は伯山さんが主任を務める特別興行が催され、当然大入りが予想されたが、前売り券の発売はナシ。
当日10時半から整理券が配布されるとのこと。余裕をもって8時半に到着するも、すでに長蛇の列。
定員は60人。慌てて最後尾に並んだものの、途中、係の人が「この辺りでいっぱいになるかもしれません」なんてことを言う。
結果、僕から後ろ6人目で配布終了、満員札止めとなった。セーフ!
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終演後、楽屋口にて待つ。すると中から志ららさんに呼ばれ、楽屋へ通された。
志ららさんに促されるまま絵を差し出すと、
「こんなに大きいんですか!こりゃあ、持って帰れないな~」と伯山さん。
「あ、いや、これは僕が持ち帰ります」とボク。
「あれ?前は差し上げてましたよね?」と志ららさん。
「いや、それは〈に・褒められたくて〉という版画のシリーズで、これは〈愛の肖像画〉という別シリーズでして」
「紛らわしいな!」
「スミマセン」
「…で、私は何をすれば?」と伯山さん。
「率直に、これを見て思ったことを書き込んでください」
「…うん、じゃあ、こうしましょう」と言って書き記していただいた言葉は、
邪悪顔
確かに、何か底知れぬものを窺わせるブラックホールのようなお顔である。
「さっさ、ではお邪魔になりますからお暇しましょう」と志ららさんに引っ張られながら
「伯山さん、ありがとうございました~」と、まぁ今回は慌ただしく。
しかし、作品はバッチリ!
傑作出来!
これから伯山さんが歳を重ねてどう変化していくのか、とても楽しみ。
まずは今、この時代の伯山さんを描けて良かった。
伯山さん、高田先生、志ららさん、ありがとうございました〜
(2022年5月2日了)
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