「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

今朝の庭の歳時記

2008年04月12日 | 季節のうつろい
 雨上がりの庭で、花々の装いに驚きました。2,3日前まではそれと気づかなかった花々が、季節の装いを凝らしていっせいに季を告げていました。
 誰にも知られないまま、藪の中で、すでに花の時が過ぎようとしているものもありました。
 満天星(ドウダン)が、若葉の間に恥ずかしげにうつむいて、白い星を木いっぱいに輝かせる日ももうすぐです。花蘇芳のすこし下品なほど鮮やかな色の粒も春の日ざしの中では、周囲の燃え立つ若緑と調和を保って見えます。
 白の山吹も咲き始めています。あわただしく咲き急ぐ花たちの挨拶がしばらく続くことになります。

今朝の庭の歳時記
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■岩八つ手 葱坊主のようなうす紅の時から、葉が出て、盛りを過ぎても味わいのある姿です。■立波草 浮世絵に描かれる波頭を思わせる姿を捉えて、立浪とはよくも名づけたものです。■射干シャガ。胡蝶花とも。遠い昔中国より渡来のあやめ科の花■蔓桔梗 一面に地を覆いつくす勢いの日々草は、玉石の間からも蔓を延ばしています。はじめは斑入りでした。■白花都忘れ 紫の都忘れはもうしばらく化粧に時間がかかるようです。■山茶花 遅咲きで、椿かと思う豪華な花のうす色を好んでいます。■山吹 白花に先駆けて鮮やかな姿を見せ始めていました。■馬酔木 花が終わって萌え出た新芽を刈り込む前に。■ぼけ 淡い紅をさした愛らしい花なのですが、幹のとげを嫌われて小さく切り詰められてしまいました。花の盛りはとっくに過ぎていました。■八重桜 親株は虫にいためられて切られたのですが、根元からのひこばえが大きくなりました。
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