師走に入ると何か気ぜわしさがつきまといます。冬至に向かって日ごとに日差しも衰えて行き、日も短くなっていきます。
すっかり手入れを怠った庭は、荒れ放題で、忘れ花のコスモスや、風船かずらの小さい珠が、ツワブキの黄色と、混じってまだゆれています。
菊も枯れが目に付くようになってきましたが、移ろう色と香に思いが残って、まだそのままにしています。
枯菊と言ひ捨てんには情けあり 松本たかし
静かなり枯菊焚いてゐる日向 川口利夫
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/99/8676863e00a717bad2fc38524b034d92.jpg)
花の乏しい12月の花では、やはり枇杷の花が圧巻です。枇杷は実しか絵にしたことがないのですが、日本画ではよく画題にされています。
住み古りて枇杷の花咲くとも知らず 大久保橙青
何処といって見所もない五弁のやや黄色みを帯びた白い花を、逞しい葉の間に、負けじと固まって咲かせています。こうしてみると、八つ手の花にしても、銀木犀にしても、白い花色で、身を寄せ合って群れ咲くものが多い気がします。
先代が植えていた椿や、侘助、山茶花の彩りが辛うじて寂しい庭のアクセントになっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/1a/2a8021df935217ace6fcb26c6192af86.jpg)
いつ散るとなく山茶花の散り敷ける 小勝亥十
すっかり手入れを怠った庭は、荒れ放題で、忘れ花のコスモスや、風船かずらの小さい珠が、ツワブキの黄色と、混じってまだゆれています。
菊も枯れが目に付くようになってきましたが、移ろう色と香に思いが残って、まだそのままにしています。
枯菊と言ひ捨てんには情けあり 松本たかし
静かなり枯菊焚いてゐる日向 川口利夫
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/99/8676863e00a717bad2fc38524b034d92.jpg)
花の乏しい12月の花では、やはり枇杷の花が圧巻です。枇杷は実しか絵にしたことがないのですが、日本画ではよく画題にされています。
住み古りて枇杷の花咲くとも知らず 大久保橙青
何処といって見所もない五弁のやや黄色みを帯びた白い花を、逞しい葉の間に、負けじと固まって咲かせています。こうしてみると、八つ手の花にしても、銀木犀にしても、白い花色で、身を寄せ合って群れ咲くものが多い気がします。
先代が植えていた椿や、侘助、山茶花の彩りが辛うじて寂しい庭のアクセントになっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/1a/2a8021df935217ace6fcb26c6192af86.jpg)
いつ散るとなく山茶花の散り敷ける 小勝亥十