私と彼の秘密 今思うこと

彼とのLINEは、いつか消した方がいい。
それは、残された人のために…



彼からの贈り物

2023-01-17 10:07:00 | 日記

仕事に行く時間が迫る頃、

何気にスマホを手に取ると、

こんな時間にあるはずのない彼からのLINEがあった。

どうしたのだろう?

私は、そのLINEを読んだ。

これは、彼が書いた小説?

うたのような詩。

いちいち…彼の描写は、私の心を打つ。

彼は表現する。

愛し合う男と女の姿は、

とても綺麗で、

決していやらしいものではないんだと。

ここには宇宙があった。

生命の誕生や、彼女自身の誕生。

私が知る限り、

彼女は、女の幸せを掴んでいる。そう思った。



そして、彼から放たれたさまよう遺伝子は、

彼女自身の体の中に溶け込む。


放心状態となった女の体は、そのためだけに機能していたにちがない。




心が暖かくなった。

ここに出てくる女性は、

なんて幸せなんだろう、と感じた。

こんなふうに、彼に書いてもらえる女性って、いったい誰なの?



私はまだ、その女性が自分だと気が付かない。

いいえ、気が付いていたけど、もったいなくて、どうしたらいいかわからなかった。







一瞬時間が止まっていた。


何度も読み直して、余韻に慕っていたかった。



でも、時間は迫る。

私は、髪の毛を束ねて、

スマホをカバンの中にしまった。





彼の書く文章は、

女を狂わせる。

私は、そのうちの一人にすぎない。







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