私と彼の秘密 今思うこと

彼とのLINEは、いつか消した方がいい。
それは、残された人のために…



散歩前に

2022-08-18 23:04:00 | 日記

早朝、目が覚めたと同時に、目覚まし時計の音が鳴った。

慌てて止める。

外は、雨の音が凄くて、すぐには犬の散歩に行く気になれず、

私はまた、布団に横になった。


すると、隣の夫が、寝相を変えてゴロゴロし始めた。

滅多に起きないくせに、珍しく起き上がるとトイレに降りて行った。

そして、階段を上がってくる。

私は、寝たふりをしていたけど、 

ハッと、身の危険を感じた。


ヤバい。



案の定、私は、夫にズボンとパンツを掴まれて、いっぺんに下ろされた。

あらわになったところを少し悪戯された。

起きなさいと言わんばかりに。


目を少しづつ開けて、起きたふりをする。


心の中では、もたもたせずに、散歩に行けば良かったと考えていた。


夫は、目が覚めた私にこんなことを言う。

して見せなさい。


抵抗するわけじゃなく、恥ずかしいから、お腹まで、布団をかけた。

そして従った。


私は、最中、ずっと目を閉じて、彼のことを考えていた。

ここにいるのは、彼なんだと、脳に思い込ませていた。

間違えて、彼の名前を呼ばないようにしないと。

嘘みたいだけど本気で思っていた。


絶頂を迎える手前で、布団は剥ぎ取られ、

丸見えの中、私は、彼の前で、天極へ行った。



すると夫は、私に言った。

いったい、誰のことを考えてたんだ?

他の男か?

私は、一瞬ドキッとした。

動揺したら、気付かれるよ。

彼の声がした。

前に、そんな事を話したのを思い出して、

私はすぐ、夫の名を出した。

他の人なんて、いません。





その後は、いつもと変わらない。

夫は、11月の転落事故以来、腰を痛めていて、

それからは、突いてもらえなくなった。

夫だけひとりで果てる。

シナリオ通り。

朝の辛い時間が終わった。


不思議と雨が小降りになっていた。

私は、長靴を履いて、犬にリードを付けると、ようやく散歩に出かけた。