空海を主人公にした夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を実写化したファンタジー-。中国名が「妖猫伝」となっていることが最初の日本タイトルの次に出て来るタイトルでわかる。「空海」というタイトルよりも。中国名の方がこの映画のタイトルとしてはぴったり。
物語は7世紀。遣唐使として同国を訪れた若き日の空海が唐の長安に渡った時に出くわした皇帝の奇怪な死の謎を追う事から、これらの災いに過去の忌まわしい出来事があったことに行き着く。
セットと言ってもまるで巨大な街を作った事も驚くが絶世の美女楊貴妃が登場するシーンの豪華絢爛さにもはっと思わされる。今回作られた「長安」の街は撮影後も残されるそうで一大観光地になりそう。
空海の映画として見るよりファンタジー「妖猫伝」としてみるのを勧めたい映画。
「空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎」予告2
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/e1158d2ca552c12b66ec397a5ee8334c
こんどは空海が中国留学中に、権力者連続死亡事件の真相を追うミステリーに仕立ててました。
「描こう」としたのは、綴りのよく似た「猫」でした。
夢枕獏は、そんな謎を追う書き手でしたか・・・。
原作を読んでみたく思いました。図書館に3巻だけあったので拾い読みしたら、この当から読んでも面白そうでした。
映画の「神々の山嶺」がありましたね。これも夢枕獏だったのですね。読んだことがないのですが、作風が伝わってきそうです。