ライトニン・ホプキンス
~アラジン・レコーディングス~
By The Blueswalk
ライトニン・ホプキンスの初レコーディングは1946年のアラジン・レコードへの吹き込みであった。それを収録しているのがこの『ストラムズ・ザ・ブルース』。
直訳すれば、《ブルースを掻き鳴らす》とでも云えるんでしょうか、そのままずばりライトニン・ホプキンスの奏法を言い表していると思われるのである。CDでは『ザ・コンプリート・アラジン・レコーディングス』として2枚セットで出ている。34歳でのレコード・デビューと遅咲きに思われるが、少年時代から盲目の偉大なるテキサス・カントリー・ブルース・マン ブラインド・レモン・ジェファーソンを追いかけながら活動を続けており、並みの新人ではないことは判る。
ただ、34歳なだけあって、綺麗とはいえないが若々しい声が聴かれ、後年のドスの利いたボーカルはまだ聴かれない。ライトニンといえどもデビュー・レコーディングではギターもおとなしい。既にこのときからサンダー・スミスとのコンビでレコーディングしており、何曲かスミスのボーカルも聴かれる。5曲目では”Tight Like That”風のひょうきんなスミスのボーカルが聴かれる。
ヒットした1曲目の”Katie May”と2曲目の”Feel So Bad”、7曲目の”Short Haired Woman”では既にライトニン・ホプキンスの音楽は確立していると見ることができるだろう。ライトニン節のすべてのパターンが本CDに披露されているといってもいいので、ファンでない人にとってはどこを切っても金太郎飴と同じで、このCDが一つあれば他はいらないとなりかねないのも事実だ。
ディスク: 1
1.KATIE MAY ★
2.FEEL SO BAD ★
3.BLUES (THAT MEAN OLD TWISTER)
4.I CAN'T STAY HERE IN YOUR TOWN ★
5.CAN'T DO LIKE YOU USED TO
6.WEST COAST BLUES
7.SHORT HAIRED WOMAN ★
8.L.A. BLUES
9.BIG MAMA JUMP
10.DOWN BABY
11.LET ME PLAY WITH YOUR POODLE ★
12.FAST MAIL RAMBLER ★
13.THINKIN' AND WORRYIN'
14.CAN'T GET THAT WOMAN OFF MY MIND
15.WOMAN WOMAN
16.PICTURE ON THE WALL
17.YOU'RE NOT GOIN' TO WORRY MY LIFE ANYMORE
18.YOU'RE GONNA MISS ME
19.SUGAR ON MY MIND
20.NIGHTMARE BLUES ★
21.SOMEDAY BABY
22.COME BACK BABY
ディスク: 2
1.LIGHTNIN'S BOOGIE ★
2.BABY YOU'RE NOT GOING TO MAKE A FOOL OUT OF ME
3.DADDY WILL BE HOME ONE DAY
4.MOON RISE BLUES
5.HOWLING WOLF
6.MORNING BLUES ★
7.HAVE TO LET YOU GO
8.MAMA'S BABY CHILD
9.MISTREATED BLUES
10.MY CALIFORNIA ★
11.HONEY BABE ★
12.SO LONG
13.SEE SEE RIDER
14.UNPREDICTABLE WOMAN ★
15.I JUST DON'T CARE ★
16.DRINKIN' WOMAN
17.ABILENE
18.SHOTGUN
19.ROLLIN' AND ROLLIN' ★
20.TELL IT LIKE IT IS
21.MISS LORETTA
(注)★印がアナログ・レコード収録曲