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スタインベック著 『ハツカネズミと人間』

2021-08-16 18:51:47 | 読書
ジョンスタインベック著 『ハツカネズミと人間』

ジョージとレニーは、カリフォルニアの農場を転々とする。レニーは、脳に障害があり、認知症めいた行動をとる。レニーの性格がわかる個所を述べると、

「手で俺の体の骨をみんな折れるぐれえ力があるのに、俺に指一本ふれねえんだ。

みんなで、サクラメント川にたむろしていた時、
 俺はすごく賢いような気がしてね。レニーに向かって、飛び込め、と言った。

やつは、飛び込む。ところが全くのカナヅチなんだ。やっと助け出したけど、もう少しで溺れるところだった。それなのに、レニーは、助けてくれてありがとう、と俺に礼を言うんだ。俺が、飛び込め、と言ったことなんざ、すっかり忘れているんだな。それで、からかうことをやめたんだ」と。

相棒のジョージは、いずれ、農園を持って、ウサギを飼って一緒に暮らそう、とレニーに言うが、あくまで、そんなこと夢だと思っている。
ジョージは体が丈夫で、少し相手を触ると、骨を折ってしまう。
そんな時、レニーをうとましく思ったカーリーがレニーを殴りかかるが、反対に、腕を粉々に裂いてしまう。
カーリーの妻も首を触っただけで折れてしまい、殺してしまう。

レニーに悪きは無いが、ある日、逃亡するが、相棒のジョージに鉄砲で後頭部を撃たれて即死する。

相棒のジョージは、なぜ、レニーを逃亡させなかったのか。もし、逃亡させたら、仲間内からリンチにあうからか。もし、そうなら、一緒に逃げればいいのになあと。

また、題名を『ハツカネズミと人間』にしたのか不思議だ。ハツカネズミはあまり、出てこない、むしろ、ウサギの方がよく出て来る。『ウサギと人間』にすれば良かったのにと思うが。

レニーは、こう言う。

「おら、すてきなものをなでるのが好きだ。いつだったか、見本市で毛の長いウサギを何匹か見た。ときどきハツカネズミをかわいがることもあるけど、それよりもいいもんが手にはいらねえ時だけさ」と。


もし、レニーが、現代生きていたら、なでるのが好きのなは、スマホの画面、と言ったのではないか


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