遥かな轍(日々雑感)

大根サラダを食いまくってカリカリな体になってみよう(笑。

音轍~その5

2008年07月14日 22時44分02秒 | 音鉄Tips
どうやら大阪は梅雨が明けたようで本格的な夏に突入したみたいな勢いです。埼玉の熊谷ほどではないですけどね。夏バテしないように体調管理には十分用心して乗り切りたい所ですが・・・相棒の方が早くもリタイヤしディーラーへ担ぎ込まれる騒ぎとなり、突然暇を持て余している「はやぶさ」君です(笑。

さて、今回は久しぶりにこのシリーズの続編です。音鉄に対して相当な入れ込みようだった僕(妙に傲慢な態度なのはこの際無視して・・・orz)なのですが、何時の間にかその勢いも衰え?去年の年末に宿南君と四国を一周したのを最後に突然活動を休止してしまった僕であります(苦笑。その理由に付いてはまた日を改めて書かせて頂きます。でも一つだけ言える事は、僕がその音鉄に対するモチベーションを維持するにあたってキハ58の存在が大きな要因になってる事は論を待たない訳でして、四国での大幅な運用縮小や急行「みよし」の引退などが活動休止の遠因になっています。非常に残念な事ではあるけれど仕方のないことです。諦めるより他ありません。ただ、昨年の年末、宿南君と共に周った四国の取材は非常に有意義で、同好の士と連れ立って取材に励む楽しさは僕にとってとても良い思い出となっています。
すっかり情熱が冷め、でも最近になって、久しぶりにマイクを担いで取材に出掛けるのも悪くないかなと思ってみた訳ですが・・・冷房がガンガンに掛かっているこの時期に良い音が録れる筈もなく、それならば線路端から列車の通過音でも録りに行こうかと思っていた矢先、僕がたまに遊びに行くネットコミュニティーの一つであるVRM界(鉄道模型シミュレーター)のお仲間の中にちらほらと音鉄に興味を持つ方が出て来られて・・・「あー、いいなぁ。楽しそうだな。俺も出掛けてみようかな」なんて思ってみたりする訳です。
VRMというソフトは屋外で実車からサンプリングした音源を組み込んで本物さながらの臨場感を楽しむ事が可能な訳ですが、それを実現する為に録音機材やらマイクやらを揃えて現場をロケハンし、尚且つレコーディングするとなると中々先の一歩を踏み出せないものです。勿論経済的な理由から断念せざるを得ない事もあるでしょう。でも、そこを敢えて一歩踏み出す事でまず一山越え、新たな世界へ進む事が出来るのでしょう。先々で得る事の出来る成果は中々満足出来るものにならないでしょうし、フラストレーションの溜まる作業とも言えます。が、クリエイティブな仕事と言うのはどの分野でもストレスやフラストレーションが付き纏うもので、これを上手くバネにして考察と実践を繰り返せば必ず光が見えてきます。※(だからと言ってあまりムキになり過ぎるのは良くありません。クソッ、何クソッ!ど根性だ!!と言うのは空回りしますのでダメです。頭を冷やすくらいの余裕も大切です。上手く行かなければ作業をスパッと止めて一服するくらいのクールさも必要なんじゃないかな。何と言ってもクリエイティブ、否、プログレッシヴとでも言いますか・・・いやいや、突飛過ぎてもいけないのでアカデミックくらいにしておきましょうかw。ともかくテクニカルな面での仕事をエンジョイすべきでしょう。ただしスピリチュアル的には「虎穴に入らずんば虎児を得ず」というのは忘れたくないものですね。)
VRMユーザーの方々が音鉄の世界へ目を向けて頂けれるのは僕にとってはとっても喜ばしい事です。僕達とは少し行き着く処が違いますが、これも興味深く思います。是非とも頑張ってクリエイターらしい成果を目指して下さい。僕自身、これまで得てきた成果は決して自慢出来るほどのレベルではありませんので偉そうな事を言えた限りではありません(苦笑。ただ、僕は、これから音鉄を始めようと思っている方より少しだけ・・・ほんの少しだけ先に音鉄の現場で経験を積み、音鉄の世界でクリエイティブな仕事を楽しんできました。しかし、全くの独学で歩いて来たので僕の考えが全てではないと思っています。音鉄というのは絵や写真と同じで各々の主観がかなり入ります。録る側の人間の考え方一つで答えは何通りにもなります。ですが、僕がこれまで得てきた音鉄の現場での経験、つまり考察と失敗、それに対応する対策等・・・このエントリで纏めて置く事によってこれから一歩を踏出そうとされる方へのエールと成り得るのでは?と思っています。そしてこのエントリから何かを感じていただいてあなた自身の感性のままに考察と実践を重ねて新たな境地を悟ると言うか、個性的な世界を築いて頂きたいと思います。そうすれば僕達とも新たな交流が拡がってテクニカル的にもスピリチュアル的?にも新たなステージへ躍り出る事が可能かと存じます。
と、少々肩の凝るお話で恐縮です。ココ最近本当にロケハンに出掛ける事がなくなってしまった人間が一体何を語ろうと言うのでしょうか。我がの事ながら理解し難いです(笑。いやいやそれは兎も角。今回は以下の項目に付いて出来る限り詳しく記して行こうと思いますが・・・しつこいようですが僕の考えが全てではないと言う事、そして僕の方法論に完全に添う必要もないです。ヒントのつもりで読み進めてください。僕は自分が得た知識や方法を大きく振り翳してそれを貴方に押し付けるつもりは全くありません。無論、僕の書く事なんて確認するに及ばないって方はココでお別れです。同好の士同士、旅のお空でお会いできる事を楽しみにしています(笑。僕はキハ58衰退に打ちひしがれているので当分マイクを持つことはないでしょうが・・・。
あ、ちょっと筆が滑りましたorz。申し訳ないです。でも何と言いますか、こんな僕でも答えれる事があったら何でも応じます。気軽にお尋ね下さい。
さてさて、何時もの如く必要以上に前置きが長ったらしくて貴方は辟易している事でしょう。ボチボチ今回のメニューをば・・・(笑。

1.録音機材の選定

2.マイクのセッティング
イ)レコーディングスポットの選定
ロ)マイクの選定
ハ)手持ち?それともスタンド支持?

3.録音レベル
イ)マニュアル?それともオート?
ロ)限界に挑戦!!

4.総括

--------------------------------------------------------------------------------

1.機材の選定



SONYかぶれと言うか・・・未だにHi-MD/MZ-RH10を愛用する僕です。何かとSONYの「Hi」という文字に弱いんですよ。Hi-Bandしかり、Hi-8しかりですねw。あとPROとかね。HF-PROと聞くとぞくぞくっと?しつつ結局煮え湯を飲まされるという(失笑。マイクは初めて買った舶来モノのRODE/NT-4です。

まずは機材をどうするかですが、最近リニアPCMレコーダーというのが主流になってきているようで性能も以前に比べると格段に良くなっています。これらのレコーダーを選ぶポイントとしては、外部マイク入力端子が付いている事と録音入力レベルがマニュアル設定できる事、特に入力レベルはきめ細かく調整できるものが好ましいと思います。マイク端子に関してはレコーダーの内臓マイクで満足できなくなった時、別売りのステレオコンデンサーマイクなんかを使いたくなった時に必ず必要です。最近のPCMレコーダーは大体付いているようですが。入力レベルのマニュアル設定に関しては後ほど詳しく紹介しますが大まかにしか設定できない(例えばLow/Mid/High)ものでは殆ど役に立ちません、ご注意下さい。
音鉄諸氏に人気がある機種は大体以下の通りです。

TASCAM DR-1 TASCAMって今更ですがTEACなんですねぇ。フルコンポ世代にとっては憧れだったブランド「TEAC」。今でもDVDドライブとか良いの出してますよね。LCDがとっても綺麗で見易そうです。コンパクトで操作性も良さそう。

Roland R-09W  RolandのR-09は上位機種でR-09HR(24bit 96kHz/WAV)ってのもあります。値段にさほど差はないのでぼくはコッチをお勧めしますです。しかしR-09は本当に人気ありますね。鉄道業界の雑誌では最近妙に音鉄の特集が頻繁に組まれていますが、そこで必ず出てくる機種です。

ZOOM H2 コンパクトで使い易そうなH2。80年代が青春時代だった僕としては360°Viewってのも気になりますね。サラウンド機能に弱い世代です(笑。ZOOMも上位機種があります。H4って言う機種ですが僕が今一番欲しいと思っているレコーダーです。XLR端子が付いていてファンタム電源対応ってのがポイント高いです。ステレオミニプラグに比べてロスが少なくノイズも少なく、僕のメインマイクRODE/NT-4との相性も良いようです。

Sonyかぶれな僕はこの辺りの機種も目が離せなかったりしますが・・・経済的に手が届くものではありません。無理です。現代版DAT、いやデンスケみたいなもんですかね?。欲しいなァ~、いいなァ~。(溜息w。

この記事なんかは判り易く解説されていて良いんじゃないかな。バンド活動なんて・・・僕の胸に「ズキッ」と突き刺さるものが(;。ウチのバンド、今年はかなり停滞気味ですorz。

これは僕の勝手な見解ですが・・・飽くまでも機材の優劣は別にして・・・最近のリニアPCMレコーダーって確かに性能も良くてしかも取り扱いも手軽でフィールドレコーディングには持って来いなんだけど、最も多感な年代にカセットテープとアナログレコードの恩恵を大いに受けた僕としては何というか音がクリア過ぎるというか、ダイレクト過ぎると言うか、何故か物足りない感じもしないではないです。初めてCDの音を聴いた時の感覚に似ているんですね、うん。やっぱレコードの方が味があって良いって言うあの感覚です。僕が愛用してMZ-RH10なんかはPCMレコーダーに比べてさらに当たり障りないって言うか良い音しますけど何か何処となくつまらないです。各地での取材で酷使しておきながらそれでもすこぶる調子よく働いてくれている彼女に失礼なんですけどねぇ(汗。リニアPCMクリアで凄く良いんですが、でもやっぱりc58221さんやヤマさんが重たいデンスケと大きなステレオコンデンサーマイクを持って全国を駆けずり回って残されたアナログ音源を聴いているとホッとするんですよ。「やっぱりこの音や!」っていう・・・。あのアナログならではのソフトでいて、でも音域も広くてどっしり、かつまろやかなサウンドってやっぱ憧れがあるんですよね。ドルビーCとかSとかdbx辺りでノイズリダクションされたまろやかなサウンドが心地よく感じる「オヤジ」はやぶさです(笑。TDKのMA-XGとかSONYのMetal-Masterなんていうメタルテープの音、大好きだなァ。これって意外なところでも共通点があってシンセサイザーなんかが似たような感覚を呼び起こすんですよ。アナログ時代の名器だったMellotronとかMoogとかSolinaとか・・・音がすっごく図太くて輪郭がハッキリしてるじゃないですか。でもトランジスタの発達でデジタルシンセが台頭してくると何故か物足りなく感じてしまうって言う感覚です。DX7とかD50とか01wとか・・・往年のバンドがライブで昔のナンバーを演奏すると違和感感じまくりなんですよね。デジタルシンセのライディーンとか聴きたくないです。やっぱりMini-Moogwでしょ!w。D50でサンプリングされた危機(Yes)とかめっちゃ嫌です(苦笑。やっぱりMellotronでしょ!w。いやいやデジタルシンセサイザーの利点を十二分に理解したうえでのおはなしですよ。デジタルがダメだって話ではないですから。ミュージシャンの端くれです。それくらい判ってますってw。でも・・・・はい脱線しましたね。元に戻りましょう。つまり、何が言いたいかというと重量がかさむアナログ機材で数多くの貴重で且つクオリティーの高い音源を残された先輩方の偉業に敬意を表しつつ、我々は運良くデジタル、アナログ双方を享受出来た訳ですからデジタル機材の持つフットワークの良さを生かして先輩方の偉業に負けない成果を目指したいと思うわけです。でも、たまにはアナログ機器にも目を向けて可能ならばカセットデンスケとかも使ってみたいなと思うてみたりしています。

っと、ココまで記事を書き進めてきましたが、どうもBlogの調子が悪くてですね、このエントリをPost出来なくなっちゃいました。最後のほうでC58221さんとヤマさんのWebへ適宜誘導する為にリンクを張ろうとしたのですがHTMLが弾かれてしまうんです(次回エントリで改めて紹介させて頂きます。申し訳ないです)。一気に最後まで書き上げるつもりでしたがもう諦めますです。文字数も結構行ってますし。非常に中途半端でなんとも後味悪いですが次回までしばしお別れでございます。明日から東京へ参りますので続きは週末にPostさせて頂きます。

しかしまァ、ココから先が肝心だというのに・・・しょうがないですね。今日はもう寝ます。

音轍~その6へ行ってみる。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿