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ブログタイトルを変更しましたが特に意味はありません。

“SHIB-MAHAL” SHIBUYA-TOKYO

2011年07月31日 01時21分46秒 | CURRY-インド系







少し前の取材の帰り、「遅めのランチでも食べて行きましょう」ということで入った渋谷のインド料理店。
道玄坂のたもとを頭線高架方面に入ると程なくして目に飛び込んでくるピンク色の金券ショップ。その2階がこのお店、『シブ マハール』である。割チケ屋や風俗店が多いディープなエリアにあるインド料理屋だけに、否が応にも期待のボルテージは高まっちまう。ちなみに金券ショップの庇テントにもターバンを巻いたインド人とおぼしきキャラクターが描かれているので、もしかしたらこの2つの店舗は同オーナー経営なのかもしれない。

夕刻近くという、かなり変則的な時間帯の訪店だが、ありがたいことに17:00までランチが食べられるという。愛する『DIP PALACE』に銀座の『ムンバイ』、湯島の『THE HERB』(現在は『PUJA』という名前で営業)など、最近はここと同じく夕刻までランチタイムを設定してくれているインド系料理店が増えてきた。いつも中途半端な時間帯にカレーが喰いたくなる偏屈屋にとっては誠にありがたい限りである。

ランチメニューはかなり豊富だ。

01.豆のカレーセット         ¥590  02.野菜カレーセット     ¥690
03.チキンカレーセット        ¥690  04.マトンカレーセット    ¥690
05.キーマカレーセット        ¥690  06.バターチキンカレーセット ¥950
07.チキンとホウレン草のカレーセット ¥750  08.エビカレーセット     ¥750
09.日替わりカレーセット       ¥750  10.2種のカレーセット    ¥800
11.3種のカレーセット        ¥900  12.2種のカレーセット+タンドリーチキンセット ¥1,000

ちなみにこの日の「日替わりカレー」はカボチャのカレーだった。あまりに豊富なランチメニューにしばし逡巡。最終的に決めたのは“2種のカレーセット”。カレーはマトンとサグチキンをチョイス。そしていつものようにナンを外しライスのみにしてもらった。それにしても500円台からインドカレーが喰えるというのはありがたい限り。ライスおよびナンが食べ放題なので、その気になりゃ腹一杯まで喰える。もっとも“量”へのこだわりはさほど強い方ではないので“盛りがいい”程度で十分なのだが。



オーダーを告げ、まずやってきたのはスープとサラダ。これはサービスで全ランチメニューに付くようだ。スープは辛くはないがニンニクが強く効いていてパンチがある。食前酒の如く、胃の腑が刺激され、食欲がモリモリと沸き上がってくる感じで悪くない。そんな個性的なスープを飲み干し、サラダをつついていると程なくしてカレー到着。マトンとサグカレーがそれぞれ小ぶりなカトリに容れられ、その横に型で押されたライスの山が2つ添えられるという小粋な盛られ方だ。

マトンカレーはトマトベースの酸味が効いた爽やかな味。肉自体もホロホロに煮込まれておりとても柔らかい。サグチキンはクリーミーでホウレン草の滋味に溢れる奥深い味。いずれも文句なしに美味い。特筆すべきはライスの美味さ。ターメリックではなく、ちゃんとサフランとクミンシードで炊き込まれており、とっても香ばしい。長粒米ではないが炊き加減が絶妙でこのカレーにバッチリと合っている。「いい仕事をしている」とはまさにこのことを言うのだろう。当初、お代わりの予定はなかったが、気がつくと「ライスお代わりください」とお願いしていた。

美味いカレーに個性的なスープ、思わず唸るライスの美味さ。渋谷の裏路地のディープな一角にひっそりと佇むロケーションと相まり、個人的にかなりツボを突かれた店であった。近日中の再訪を誓いつつ、再び雑踏の中へ。


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