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ブログタイトルを変更しましたが特に意味はありません。

“ヴェリー・ベリー・スープ” NAGANO CITY

2010年12月27日 20時30分59秒 | CURRY-スープカレー




12月初旬に取材で長野を訪れた際、なかなか美味いカレーと巡り会うことができたのでレポートさせてもらうぜ。

夏から月2回のペースで長野を訪れているが、今回は伊那市、岡谷市、長野市と100km以上の距離を移動しながらの取材。一般の人にとっては“強行軍”となるが、取材も長野県も大好きな俺としては幸せなことこの上なしである。ちなみに移動には車を用いたが、例によって俺様氏はCo-driverとして、ナビゲーターシートから上空のケムトレイルを撮影したり、椅子を倒して瞑想を行なうなどといった後方支援を担当。そうやって取材チームめいめいがそれぞれの領分でベストを尽くした結果、つつがなく取材を終えることができたのだった。

だが、である。
せっかく長野駅までやってきてカレーを喰わずに帰るなんてことは俺にはできない(実は取材の移動中、長野自動車道の梓川SAでジャンボチキンカツカレーを食べたのだが……)。そう、長野駅周辺は数多くのカレー屋が点在する、ちょっとしたカレー激戦区だったりするのだ。
そんな長野駅を代表するカレーといえば、30年以上の歴史を持つ老舗のカレー屋山小屋であり、名物のビター感溢れる漆黒カレーに強く惹かれるものがあるが、せっかくなので新しい店も開拓したい。ということで前々から気になっていた善光寺に向かう中央通り沿いの『JOY GURU』に向かったのだが、15:00を少し過ぎた時間ということで生憎と[Closed.]の看板が。ならばとケータイで近辺のカレー店を検索すると『デリー』なるカレー屋が徒歩15分ほどの県庁前にあることが判明。喜び勇んで店の前まで歩くも無情にもやはり中休みで[Closed.]の看板が。評判も上々だっただけに、実に残念である。

こうなると堅実に駅前近くまで戻り、『山小屋』の扉を開くのが賢明というもの。つーことでそれを担保に駅前まで戻りつつ、以前散歩の途中で見かけたちょいとばかし気になっていた店を覗いてみることにした。とにかく一刻も早くカレーにありつきたい。
んでもって歩くことしばし。目的の店にたどり着いた。それがこの店、『ヴェリー・ベリー・スープ』。昨年夏に『山小屋』へ向かう途中に前を通りかかった際、「スープカレー」の幟が立っていたことで気になっていた店だ。

店名からも判るとおり、この店、カレー専門店ではない。和洋折衷のスープを供するちょっとカジュアルなスープ専門店。東京ならばすまし顔のねえちゃんたちで埋め尽くされそうな店である。
15:00過ぎという時間だが、ありがたいことに営業中。日が暮れかけてきて気温が下がり、身体が冷えかけてきた頃合いだったので心底から救われた気分になる。そう、長野市は冬の最低気温の平均が-4℃という土地なのだ。「さみぃ、さみぃ」と手をさすりながら店内へ。








メニューは「ボルシチ」「焼きトマト入りオニグラスープ」「チーズ&バジル・ミネストローネ」「ソーセージと温野菜のポトフ」「東京ビーフシチュー」「牛すじ肉のアジアンスープ」といったスープ・シチューメニューが中心。我がカレーは「東南アジアの日替わりスープカレー」の1種類のみ。この日は濃厚な欧風系カレーというよりもスパイスのキレ味鋭いエスニックカレー気分だったので、アジアンテイストのカレーは願ったりである。ということで、その「東南アジアの日替わりスープカレー」をサラダと白胡麻ごはんがセットになった「サクめしスープセット」で頼むことにした。

店の雰囲気からしてオーダーしてすぐに出てくるものかと思いきや、かなり時間を要してカレー到着。おお、なかなかに色合い鮮やかなカレーだ。漂う香りも素晴らしい。我慢できねえ、さっそくいただくことにするぜ。

おお、美味ぇ!
思った以上にスパイスの切っ先が鋭く、心地よい刺激が真っ先にやってくるカレーだ。それでいてしっかりとしたブイヨンの奥深さもあり、シャープなスパイス感がありつつもリッチな味わいを愉しませてくれる。そして意外にも「白胡麻ごはん」がこのカレーと好相性。ふんわり軽い食感のライスで、ゴマの風味が塩梅いいアクセントとなってカレーの風味を巧みに引き立たせている。「絶品!」と言っても差し支えないカレーだと思う。“妙な甘み”なんかも感じないしね。

ということでパクモグと夢中になって食べ食べ気がつけば皿が空。
文句なしに美味いカレーだった。こんな場所、と言っては失礼だが、まさかここでこんなに美味いカレーにありつけるとは思わなかった。しかもありがたいことににこのカレー、セットにしても¥680とリーズナブル。この味でサラダまで付いてこのプライスはあまりに破格というもの。テイクアウトもできるし、こんな店、ぜひ近所に欲しいもんだ。

 *              *              *


食後は腹ごなしに善光寺を散歩。
残念ながら拝観終了時刻の16:00を回ってしまったのでお戒壇めぐりは果たせず。その分、境内は空いており、ゆっくりと伽藍を見ることができたのはもっけの幸い。落日の本堂も風趣溢れるものだったしね。













そして長野の夜。寒いと思ったら明け方から雪。



“札幌ドミニカ・銀座店” KYOUBASHI-TOKYO 2008-08-11

2008年08月12日 02時11分29秒 | CURRY-スープカレー







GX100

気の置けない友人と「八重洲周辺でカレーでも食べない?」ということになり、常々気になっていたスープカレー専門店「札幌ドミニカ・銀座店」へ。

“銀座店”とあるが、場所的にはあの『京橋屋カレー』と同じ京橋地区。その名の通り、札幌に本店を持つスープカレーの名店である。

まずは「原点の黄」「情熱の赤」(トマトベース)「漆黒の黒」(トンコツベース)の3種類のスープベースを選び、次に具を選ぶのがこの店のルールらしい。初訪店の店だけに「原点の黄」を選ぶべきなのだろうが、メニューを見る限りでは「漆黒の黒」のビジュアルが俺好み。ややプレーンでライトな印象を受ける「原点の黄」や「情熱の赤」は今の気分じゃない。ということで本能に従い、「漆黒の黒」+「魚フライ」+「5辛」という組み合わせをオーダーすることにした。

我々が入店した当初は適度に空いていたが、すぐに次から次へと客が押し寄せ、たちまち満席に。週初めの宵の口ということを考えればかなりの盛況っぷりだ。その後も引きも切らずに客がドアを開けては満席に落胆しつつ引き返していく。うん、この店ならハズレはなさそうだ。

待つことしばし、我がカレー様が運ばれてきた。メニューと寸分変わらぬ漆黒っぷり。さて味は――
やや塩辛いものの、好みのビター感と適度なコクが口中に広がりなかなかに美味い。スーパーの惣菜コーナーで売られているような薄っぺらい魚フライはスープに浸すといい具合にモロモロとなり、ジャンクな味わいに“昇華”する。実は2時間ほど前に『ゆで太郎』のライスカレーを食ったばかりなのだが、さっぱりとしているせいか、別腹感覚で食べきることができた。

訪店前に過剰に美味いイメージを脳内で育み過ぎてしまったせいか、やや肩透かしを食う部分もあったが、それでも巷に氾濫するスープカレー店の中では美味い方に属する店だと思う。今度こそは「原点の黄」で未完の通過儀礼を果たさねば。というわけで近くに来たらまた寄ることにします。ごっそさん。