“H A R I O M” TORIDE-IBARAKI

取手へと出張。 実はこの取手、駅周辺に無数のカレー屋が密集するというちょっとしたカレー激戦区だったりする。実際に駅前をブラブラ歩くだけでも3軒のカレー専門店を確認することができ、カレー好きとしては思わずニヤリ。これは喰わずに帰れんでしょう、ってなことで、取材後、同行のカメラマン氏と一杯喰っていくことにした。 訪れたのは、そのカメラマン氏が集合前の散歩で発見したという取手駅西口の『ハリオム』という名のインド料理店。 13：00を少し過ぎたばかりのランチタイムだが店内に先客の姿なし。これは流行廃り云々よりも人口密度的な問題だろう。ドアを開ければインド料理店らしいタンドール窯からの香ばしい匂いが鼻腔をくすぐる。これでテンション5割り増し。 やや寒い日だったので、奥まった席に座を確保させてもらった。 頼んだのはカレー1種とライスorナン、サラダがセットになった『Bセット』。カレーはチキン、マトン、サグチキン、マトンキーマ、ベジタブルカレー、ダルカレー、日替わりカレーから選べるようになっており、ここ最近、羊肉系カレーを喰っていなかった身としては迷うことなくマトンをチョイス。ちなみに辛さ指定が可能とのことでベリーホットをお願いした。んでもって付け合わせるは、もちろんナンではなくライスで決まり。何ナンかでカレーが喰えるかってえのだ。 突き出しのサラダなんぞを突いていると程なくしてカレー到着。 おお、嬉しいことにカダイに容れられての登場だ。色もマトンカレーらしい鮮やかなオレンジ色。たまらねえ、さっそくいただくことにするぜ。 ……最近のインド料理店で供される日本ナイズドされたインドカレーのように、まろやかで甘みが最初に来るカレーだ。個人的にはスパイスの刺激がストレートに来るカレーが好みなのだが、そうした好みを抜きにすればマトンもホロホロと柔らかく煮込まれており、味自体は悪くないと思う。なによりもランチメニューで羊肉系カレーを選べるのがありがたいの一言。しかも俺の頼んだBセットはライス・ナンのお代わりが自由。それでいて￥７００というリーズナブルさ。これで苦言を呈すのは野暮というもの。 ということで空腹もあってあっという間の完食。 お店の雰囲気も悪くないし店員さんの愛想もいいしで、なかなかにナイスなカレー屋さんだという印象。地域外のオレが言うのもなんだが、これからも末永く営業してもらいたいと思う。そして取手という土地。数日前に痛ましい事件があったばかりだが、カレー屋が多いというだけで俺にとっては魅力一杯の街となる。この街に再訪する機会があれば、ぜひ、他のカレー屋にも訪れてみたいと思う。