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『CoCo壱番屋 豊科インター店』 ![]() ![]() ![]() 「入ったら丸一日外に出られません」という施設での取材や、「長時間通し」といった取材が多く、夜まで腹が減らないような高カロリー食を喰っておかなければガス欠の憂き目に遭ってしまうから。 そういった場合に際してカツカレーは非常に重宝する。「極太麺の脂ギトギトラーメン」とか「フライ盛り合わせ定食」なんてのは寝不足状態の胃袋にはキツ過ぎるが、カツカレーならばすんなりと収まってくれる。そんな訳で「ここ一発!」ってなときはカツカレーのお世話になることが多い。 中でも一番好きなのは、愛する“ココイチ”のカツカレー。薄めのカツと香り高い“カレーソース”のマッチングに勝るものなし。ちなみに辛さは4~5辛が俺的ベスト。クソジジィになっても「美味ぇ!」とか言っちゃうカツカレーだと思う。 『ゴーゴーカレー 秋葉原1号店』 ![]() ![]() ![]() ヒデキ松井がHRを打つと次回有効の「無料トッピング券」がもらえるゴーゴーカレー。さすがにカツカレーを看板メニューに据えるだけあって、カレーとカツ、キャベツ、ライスいずれもが突出することなく見事に調和している。カレーは思ったよりもあっさりしていてキレがいい。濃厚で甘みの強いカレーが苦手な俺としては、わりかしツボを突く味だったりする。「フォークで喰う」という金沢カレーの流儀も悪くない。量も適度(“エコノミー”をチョイスした場合)で、数日経つとまた食べたくなってくる。中毒性のあるカツカレーだ。 『香辛飯屋 クレオスクエア店』 ![]() ![]() ![]() 栃木、茨城といった北関東でチェーン展開するカレー屋。ちなみにこれはトンカツではなく、黒コショウを効かせたチキンカツ。ルーはフルーツを溶け込ませたかのような、やや強い甘みを感じる。そこはかとないリッチ感があり、ファミレスなんかで供される「特性カレー」的なテイスト。夕刻あたりにゆっくりと味わいたいカツカレーだ。つくばにて。 『日本橋 箱根』 ![]() ![]() ![]() 八重洲にて。やさしくてややもったりとした“いにしえ”を感じさせるカツカレー。笑えるギミックがあって、このカツ、わらじ型ではなく半月状なのだ。つまり、カレーの円周に沿ってただカツが“置いてある”だけで、決してわらじ型のカツの半分をルーが覆っているわけではない。“上げ底的発想”が微笑ましいカツカレー。社食っぽさがあって悪くない。そしてその涙ぐましいまでのコスト削減意識に乾杯。 ちなみに先日訪れた両国のインド料理屋にて、「インド風ポークカツカレー」なるメニューを発見。ついにインド料理屋でもカツカレーが供されるようになったかと万感の思い。「ここ一発!」のパワーを必要とする人間の増加に応えてのことだろう。そして俺様氏にとっても、まだしばらくはカツカレー氏によるエナジーサポートを必要とする場面が続く。よろしく頼むぜカツカレー、と言わせてもらいつつ締めとしたい。 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 家からわりかし近い三越前ってのと、この界隈にお世話になっている版元が多いことから、「昼飯でも食いながら打ち合わせでも……」ってな流れで訪れることが多い。お店自体もゆったりと落ち着けるし、終日同じ値段でカレーが喰えるし、値段自体も手頃だしで実に重宝する店だったりするのだぜ。 ちなみにこの店、カレーのビジュアルを見ても分かる通り、あの『夢民』と親戚筋にあるカレー屋である(のれん分けではなく、それまでFC契約していた夢民江古田店が契約満了に伴い、屋号を“炒伽哩”に変更して現在に至るってのが真相)。さらに言えば『ボルツ』とも『夢民』を通じて遠い親戚関係にあったりもする。よって、ここでも辛さ指定が可能となっており、辛さ番号-2×10円増しで×50辛までの指定が可能。たとえば×6の場合は、(6-2)×10=¥40増しといった計算になる。 この日は 連載を持たせてもらっている内神田の業界新聞の編集長と打ち合わせを兼ねての訪店。14:00過ぎというランチタイムを大きく外した時間だけに店内はガラガラだ。この日はかなり日差しの強い日ということで、もっとも奥まったテーブル席に陣取らせてもらった。 頼むは『エビエッグ野菜curry』。辛さは20辛を、と思ったが直前で腰が引けてしまい15辛に逃げる。一応、メニューによれば5辛が大辛に相当し、以前、汐留店でその5辛を喰った際、かなりの刺激を感じたことを思い出しビビってしまったのだ。 待つことしばしでカレー到着。ノーマル仕様の編集長のカレーとは色合い・粘度が大きく異なる。なんというかチリパウダーによって全体が赤く染まり、メキシコ料理を思わせるルックスへと変貌している。これは辛そう。とりあえずパクッと一口―― そんなに辛くないや、と思いきや、5、6口目あたりから結構な辛さが追いかけてきた。いいねえ、ジンジンきやがるぜ~、などと余裕をカマしてられたのも最初だけ。気がつけば穴という穴が弛緩し、全身からロウのように汗が噴き出し始めやがった。特に顕著なのが頭頂からの発汗。マンガ並の無数の滝汗が髪の毛をペトペトに濡らし、気がつけば浦見魔太郎のようなワカメヘヤーだ。その醜態に追い打ちをかけたのが鼻水。漫☆画太郎の“はうあ”の人みたいな大粒の鼻水が垂れ始めてきやがった。かんでも止まらず、啜っても止まらずの鼻汁地獄。もうやけっぱちで流れるままにしてカレー喰ってたら、「まぁ、まずは鼻水を拭うトコから始めましょうや」と編集長に諭されてしまった。ドンマイ、ドンマイだよ俺。 つーワケで鬼辛だったものの、カレー自体は非常にウマかった。そしてお店もゆったり広々で落ち着いて食べられた上に、打ち合わせ自体もいい感じで終えることができた。改めていい店だということを確信。これからも積極的に利用させてもらおうと思う。 * * * ![]() ![]() ![]() 今回は辛さを予測できたせいか、前回のように汗腺や鼻が弛むこともなく最初から最後まで美味しく味わうことができた。そして食後はサービスということでトマトのシャーベットを振る舞われる。これが口中の火照りを心地よく冷ましてくれる絶品で実に美味。さすがカレーを知り尽くした店だと思う。これからも贔屓にしたい店。ごっそさんでした。 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() かなり前、それこそまだ残暑の残る秋口に立ち寄ったカレー屋。 この店で食べたカレーがかなり美味かったのでレポートしておくことにする。 中目黒駅のガードをくぐり、山の手通りを青葉台方面へ200mばかり歩くとこの店が見えてくる。一見するとカレー屋とは思えないような瀟洒な店構え。場所柄であろう、軒先の看板さえなければ「ヘアサロン」だと言っても通用しそうである。やっぱりここは帝都の外側なのだ。 夕刻のいわゆるアイドルタイムだが、意外にも店内には数組の先客の姿が。さぞや人気のある店なのだろう。厨房近くの禁煙席に座を確保しメニューを開く。《おすすめメニュー》として示される内訳は以下の通り。 1.鶏肉のほうれん草カリー ¥900 2.鶏肉のカリー ¥950 3.豚肉のカリー ¥950 4.子羊のカリー ¥1,050 5.野菜のカリー ¥900 6.挽肉のカリー ¥950 7.エビとホタテのカリー ¥1,000 8.ハーフ&ハーフカリー ¥825 『鶏肉のほうれん草カリー』に強く惹かれるものがあるが、やはり羊肉好きとしては『子羊のカリー』で決まりだろう。しかもこのカレー、メニューの説明によれば「相当に辛い」とのこと。まさに俺様氏のためにあるかのようなカレーではねえか。よっしゃ、これで決まりだ。 きちんとした手作りを実践しているからなのであろう、やや時間を要して愛しのカレーが運ばれてきた。おお、カレー野郎のツボを突くステンレス製のカレーポット入りだ。その中には羊肉系カレーらしい深いブラウンカラーのルウ。「掴みはOK」とはこのことを言うのだろう。たまらねえぜ。 さっそくいただくことにしよう。カレーポットからレードルでカレーをすくいライスにかけて一口―― おおっ、かなり辛い。次いですぐに苦み走った羊肉系カレー特有の酸味を含んだコク深い旨味がやってくる。そしてホロホロになるまで煮込まれた柔らかいラム肉。これらがいい具合に調和している。うん、文句なしに美味いぜ。 加えて薬味として付いてくるキャベツのピクルス。これが刺激的なカレーと実に好相性なのだ。独特の酸味と甘み、シャキシャキとした歯触りがいいアクセントを生み出してくれると共に、口中の火照りを適度に冷ましてくれる。丸の内の『インデアン』の甘酸っぱいキャベツピクルスに通ずるところがあって、なかなかに素晴らしい。 やはり羊肉系のカレーはこれぐらい刺激的であるべきだ。単に辛いだけじゃなく、粒状感がしっかり残るスパイス感があって、「まさに俺は今スパイシーなカレーを喰っているのだ」という実感を強く感じさせてくれる。カレーポットに入って供される様式は欧風のそれだが、カレーの系統としてはスパイスの刺激が爽やかに抜けていくインド系。シェフは日本人のようだが、さぞや研究に研究を重ねたのだろう、日印欧それぞれの特徴をいいとこ取りしたかのようなリッチで刺激的で完成度の高いカレーだと感じた。 ということで夢中で食べ食べあっという間の完食。スパイスの薬効成分で身体も心地よい高揚感に包まれている。この余韻に浸りつつ、帝都の内側へ戻ることにしよう。 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() カメラマン女史と共に東京からクルマを走らせること約4時間30分。300㌔以上の距離を走って飯田へとたどり着く――といかにも俺が運転してきたかのような書き方をしているが、その実、子供店長ばりに終始助手席で景色を堪能していただけどころか、居眠りまでカマしてしまった身なので、道程の苦労を語るのはここいらにしておきたい。 6:00という早朝に出発したこともあり、現地に到着したのは11:00少し前。取材時間までにはまだ時間があるし、せっかく飯田まで来たのだからということで、地元のカレーを喰っておこうということになった。 “文明の利器”ケータイで目的地周辺のカレー屋を検索。「飯田 カレー屋」というキーワードで真っ先にHitしたのがこのお店だ。「麓のカレー」という店名から、霧に霞む山麓にひっそりと建つログハウス風の店構えを連想したが、果たして実際のところはどうか。とりあえずクルマを走らせることにしよう。 ちょっとした林道を走り抜け、稲田が望めるやや開けた道路の途中にその店はあった。おお、イメージ通りの店構えだぜ。開店時間直後のためか店内に先客の姿なし。天気もいいし、空気も美味いしっつーことで一席のみのテラス席に座を確保することにした。 気さくで優しげなマスターに招き入れられ席へ。目の前に田園が広がり、その向こうに南信州の峰々が連なる絶好のロケーション。吹き抜けるそよ風も快く、こんなところでカレーが喰えるなんで最高じゃねえか。 カレーのメニューは3種類のみという潔さ。<ピリ辛がクセになる>『チキンかれー』、<玉ネギペーストのルウ>『ミニハンバーグカレー』、<2種類のカレーを楽しめます!>『どっちもカレー』がその内訳。ここは迷うことなく『どっちもカレー』で決まりだろう。辛さの指定はできないが、「辛さ増強ペースト」を別途注文すれば相応の辛さが得られるということで、それも併せて頼む。 待つことしばしでカレー到着。おお、ライスの山が2つもある。ちょっとお子様ランチっぽくて妙に嬉しい。カレーの色も鮮やかで実に美味そうである。辛さ増強ペーストを加えて一かき回し。さっそくいただくことにするぜ。 まずは『ハンバーグカレー』。辛さはほとんど感じず、甘さと酸味の効いたマイルドかつフルーティーなテイストのカレーだ。そのまま肉料理のソースなんかにも使えそうで、なるほど確かにハンバーグとの相性が考え抜かれている。「甘さと酸味」と聞くと、欧風カレー的なテイストを想像するかもしれないが、そういった系統の風味やコクとは異なる、類似の対象が挙げられないオリジナリティ溢れるカレーである。「お見事!」だとしか言いようがないぜ。 そして『チキンかれー』。ハンバーグカレーのルウとは対極的な、スパイスの切っ先鋭い、刺激的なカレーだ。写真を見ても分かるとおり、スパイスの粒状感がしっかりと残され、爽やかに抜けるような辛さを感じさせてくれる点はインドカレーのそれに通ずるところがある。具のチキンもホロホロになるまで煮込まれており、見た目以上にリッチな味わい。個人的にはこのカレーはかなりツボ。聞けば信州味噌なども入っているとのことで、ご当地カレーならではの未知なる味わいを愉しませてもらったぜ。 食後に地元の畑で穫れたプチヴェールをサービスでいただく。さっと湯がいたものをマヨネーズで食べるだけなのだが、新鮮なだけに青々とした風味とほのかな甘みが感じられてこれまた美味い。このプチヴェールをつつきながら、カレーづくりを独学で学んだというマスターとしばし談笑。実に素敵なお店じゃないですか。 この日は後に取材が控えているため、以上にとどめておいたが、聞くところによればケーキもかなり美味いらしい。飯田および伊那といった南信エリアは、エレクトロニクス系企業の開発・研究拠点が多いだけに訪れる機会も多い。次回は、ぜひ食後のケーキも併せて愉しむことにしよう。美味かったです。ごちそうさまでした。 |
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![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() LX3 長野駅近辺にて取材。溜まりに溜まった原稿を片付けるべく、取材後はそのまま善光寺参道近くのビジネスホテルに投宿。そのまま明け方まで原稿を書き続けるも、まだまだ納品すべき原稿はたくさん残っていなさる。ということでやむなく連泊を敢行し、執筆作業を進めることにした(家だと仕事に集中できないし)。 一旦チェックアウトし、駅前のネット環境がより充実したホテルへと移動するついでに、前々から気になっていたカレー屋に寄っていくことにした。そのお店が長野県を代表するカレー店『山小屋』だ。「納豆カレー」という、相容れぬ食材同士を融合させ、日本ではじめて客に振る舞った店と言えばピンとくる人もいるかもしれない。 プリントアウトした地図を頼りに駅前中央通りを北上、人一人がやっと行き交えるような細い路地を入ると、店名通りのログキャビン風のお店が姿を現す。軒先には昔懐かしいストレートタイプのスキー板。グッと踏み込んでエッジを効かせる、あのなつかしいタイプのスキーだ。《営業中》と書かれたノスタルジックなケトルの吊り看板と相まり70年代テイストを強く感じさせる店。東京ならば俗が過ぎるが長野ならそれなりにキマる。周囲を重畳とした峰々に囲まれる土地だけに、「こうでなくてはならない」という必然性があって悪くないぜ。 開店間際ということもあって店内は適度に空いている。適当なテーブル席に座を確保しメニューを開く。そのメニューだが、《中辛メニュー》と《辛口メニュー》の2つに大きく分けられているのが珍しい。カレーの内訳は双方でほとんど変わることなく、チキン、ポーク、ビーフにはじまり、ハンバーグカレーやシーフードカレー、ヒレカツカレーなどが主立ったるところ。さらにベーコン&ポテトやカボチャ&チーズなどといった組み合わせのトッピングメニューなどもあり、すべてを合わせれば30種類近くにも登る。もちろん看板メニューである「納豆カレー」もその中に含まれていることは言うまでもない。 せっかく『山小屋』にまで来たのだから納豆カレーを、とは微塵も思わず、さらに徹夜明けの胃の腑だけにカツカレーやハンバーグカレーなどもパス気分。そんな感じで消去法的にチキンカレーを選ぶことに。ちなみに辛さの指定ができるとのことだったのでもちろんMAXの激辛にしてもらう。 店内にはマンガ棚が置いてあり、常連のお客さんたちが時間つぶし的に読み耽っている。俺はホテルからもらってきた《そばマップ》を見ながら時間つぶし。以前、この近辺で食べたそばがえらく旨かったこともあって、機会があればこの近辺のそば屋巡りもしてみたいとかねがね思っているのだが、結局足が向くのはカレー屋。なんと悲しい性よ。 突き出しとして出されたサラダを突いていると程なくしてカレー到着。 おお、なんと深い色のカレーよ。いわゆる漆黒系のカレーで、その色味は上野や飯田橋にある『クラウンエース』のカレーを彷彿とさせる。肝心の味だが、思った以上にスパイス感が強く切っ先鋭い好きなタイプの味。塩分が適度に抑えられていてカレー本来の風味を愉しませてくれる。具のチキンもほろほろと柔らかく煮込まれたものがゴロゴロ入っていてカレーとほどよく調和していて実に美味い。辛さの方も、予想以上にパンチがあって徹夜明けで酩酊気味の頭をシャキッとさせてくれたぜ。 そうやって汗をかきつつゆっくりと完食。食後にはセットのアイスでヒリつく口中をクールダウン。これが実にンマイ。ンマイというより身体に染み入る。辛いカレーのちアイスの組み合わせ最強。その後はコーシーをのみつつ、ゆったりと汗が引くのを待つ。時間にして小一時間。久々に幸せな一時を過ごさせてもらったよ。ごっそさん。 |

『ボルツ』というカレー屋を知っているだろうか。今から30年ほど前、カレーの辛さを表す「10倍」「20倍」といった辛さの表記方法を考案し、最盛期は日本全国に店舗展開を行うほどの興隆を成した本格的なカレーチェーンの草分け的存在。そのボルツも、親会社である日本レストランシステムズが直営から手を引いてしまったため、今では東京・一ツ橋と千葉の京成大久保、そして何度も訪れた宇都宮の『ミニボルツ』の3店を残すのみとなってしまった。そういや、かつては俺が育った街のデパートにも入ってたっけ。

そのうちの一つである一ツ橋の『カレーハウス ボルツ』へと赴き、とびきり辛いカレーを喰らうことにした。ここ最近、仕事が多忙を極め、睡眠時間をまともに取れない日が続いているだけに、爆発的な辛さのカレーで無理矢理にでも身体をシャッキリさせなければならない。でないと寝る。電車なら終点まで行って折り返してもう一方の終点まで寝続けられるし、今寝ろといわれれば楽勝で気絶できる。一刻も早く激辛カレーで細胞レベルからの覚醒と活性化を試みなければならない。

閉店40分前に店に到着。マスターに快く迎え入れられる。
さっそくメニューに目をやれば、その辛さは1~20倍までのはずだったが、なんと30倍まであるではねえか。ちなみに1~5倍までは¥50増し、6~7倍が¥100増し、8~12倍までが¥150増し、13~14倍までが¥200増し、15~20倍まで¥250増しとどんどん追加料金が嵩み続け、30倍に至っては¥350増しと安いカレーが一杯喰えるほどの追加料金となる。ちなみついでに各辛さには以下のようなちょっとしたコメントが振ってあって、コレがなかなか笑わせてくれる。
1倍:ホット:ほどよい辛さ
2倍:2倍ホット:舌にピリッと刺激的
3倍:3倍ホット:タバスコ位の辛さ
4倍:4倍ホット:背中にも汗が……
5倍:5倍ホット:涙が止まらない
6倍:6倍ホット:全身に汗が……
7倍:7倍ホット:インド人もビックリ
ここまでで挫折したのか、8~30倍はこうしたコメントなし。7倍で「インド人がビックリ」なら、20倍はさしずめ「地球人総前のめり」、30倍なら「祝! 木星リーグ制覇」といったところか。
頼んだのはチキンカレー(剥きエビトッピング)。辛さは20倍を頼むつもりだったのだが、直前で気が引けてしまい17倍という中途半端な“逃げ”に走ってしまった。
待つことしばしでカレー到着。おお、嬉しいことにカレーは2つのポットに分けられて運ばれてきなすったぜ。しかしこのルックスはどうだ。まるで『夢民』や『インド式 炒伽哩』なんかのシャッキリキャベツが入ったあのカレーそのものじゃねえか。あらかじめ少しだけカレーをライス中央にかけておけばなお完璧。これらの店との相関関係が気になるところだが、今はカレーを味わうことに集中しよう。
17倍ということで恐る恐る一口――
おお、これは美味い。唐辛子の風味にスパイスの香りが負けていなくて実に爽やかな辛さを楽しませてくれる。17倍ということでかなりの辛さだが、これぐらいパンチが効いていないと細胞レベルの覚醒は叶わない。スパイスの粒状感を残したキレ味鋭い、俺の好きなタイプのカレー。水を必要とすることもなく夢中で食べ食べあっという間の完食。気さくなマスターとの会話も楽しく、久々に心ゆくまでカレーを堪能することができたぜ。ごっそさん。美味かったぜ。
今度は久々に宇都宮を訪れ、ミニボルツのカレーを食べてその味の違いを再確認してみたい。いや、その前に仕事。頭の中でリフレインするIn A Lonely Placeと共に今宵も徹夜だ。



GX100
四谷三丁目付近にある家庭風カレーの店。
実は何日か前からわりかし厄介な夏バテに悩まされていて、当然この日も食欲は皆無に等しい状態。あらゆる欲望が枯れても食欲だけは枯れまいと思っていた自分だが、猛暑が連続するここにきてついにグロッキー寸前、前日からほぼ何も口にできないという最悪な状況に追い込まれてしまっていた。
こんな状況で口にできるものと言えば
しかもエッジの効いた攻撃的なカレーよりマイルドなカレー。それも過剰に乳脂製品を使わない家庭風カレーが望ましい。
そんな条件にピッタリなカレー屋がこのカレー屋『じゃがいも』である。自分がピンポイントに求める店がこの日の取材先の傍にあったのは僥倖というほかない。
喫茶店風の店構えと「手作りカレーの店」という看板に、今俺が求めている優しさを感じる。しかも喘ぐように店内に入れば、「お袋さあん!」と呼びたくなるようなおばちゃんが3名が店を切り盛りしている姿が。おお、完全に今の俺のためにあるような店じゃねえか。
頼んだのはランチメニューの野菜カレー。
やたらと狭いテーブルに座って待つこと10分でカレーがやってきた。
素揚げしてあるナスとさっぱりシャキシャキの大根の歯ごたえのアクセントが楽しい。一部の野菜の水が切れていない上に冷やしてあるせいか、その周辺のカレーやライスの温度まで著しくさげてしまっているのはいただけないが、ルーに浮かぶグリーンピースも嬉しすぎるし見た目通りのカレーのマイルドさも悪くない。まだまだ消化器系が本調子じゃないせいか、少し残してしまいましたが、おかげで夕刻からの仕事を乗り切れるだけのエネルギーは補給することができました。ありがとうよ。



GX100
東京駅地下街を散策するのがたまらなく大好きなんだけど、自分にとってのホームはあくまでも八重洲側。
幼少の頃、何度か母親と大丸で買い物をして、最後に大丸レストランフロアででメシを喰った記憶があり(大衆食堂グリーンビューという階上食堂で蟹玉定食を食べたときの感動は今も忘れねえ)、原体験的に八重洲地下街の空気や匂い、仕立屋や薬屋、中華料理屋、文具店に喫煙具店(!)など八百万の商店が建ち並ぶ凡百の通路の趣きなどが躯に焼き付いちまってる。
そんな幼少期の刷り込みが未だ色褪せない八重洲地下街に対して、丸ノ内側の地下街ってのはやたらと未来的。常に変化し続けるビジネス街の地下だからか、時間の燻蒸というものをまったく感じさせず、つるつると小綺麗なミニマルデザイン風の地下通路が縦横無尽に広がっている。ゆえに俺のような非エグゼティブな人間にとっては、どこか居心地の悪さを感じてしまう、ある種の結界のような空間でもあったりする。
そんなアウェー感強い丸ノ内側の地下街の一角に、実は老舗のカレー屋がある。もちろんこの地で歴史を紡いだということではなく、関西で60年以上の歴史を持つ老舗カレー店がここ丸ノ内の地下街の一角、「TOKIA」に進出してきたのだ。それが知る人ぞ知る「インデアンカレー」。“インディアン”ではなく“インデアン”という店名に老舗を感じる。
このカレーが凄ぇ。何が凄いのかって言えば、「舌の錯覚を利用したウマ味の演出」という高度なワザをカマしてくれる点。その意味は喰ってみれば分かる。まず一口目が強烈に甘い。塩と砂糖を入れ間違えたかのようなヤバい甘さだ。で、4~5回咀嚼して嚥下しようと思った頃に強烈な辛さが襲ってくる。この辛さ、小学生だったら顔をしかめて咽せ返るレベル。普通のカレー屋だったら間違いなく裏メニューでしか出せない辛さだ。そんな甘さと辛さの時間差に「なんだこれは」と首を傾げているうち、やがてそれらが混じりはじめ二重奏となる。ここからが美味い。なんというか「喉がお呼び」といった本能に直接訴えかけてくる旨さでスプーンを口に運ぶピッチが自然と早くなる。そうやって「止まらない、止められない」といった状態のなか、カレーを食い終えることになる。
甘味→辛味の変化というのはカレーの基本だってことは分かるけど、ここのはその2つが両極端。その最大振幅の大きさがベロを麻痺へと誘い、どんなメカニズムなのかは分からないがそれが旨さへと昇華している。いやぁ、なかなかに面白いカレーだ。願わくば、この店、八重洲側にも出来て欲しい。どう考えてもあの空間にこそマッチする店だと思うんだぜ。






宇都宮に行く用事があったので久々にミニボルツを訪れてみることにした。
今回はプレーンにチキンカレーを5辛でオーダー。わりかし粘度が高いにもかかわらずキレ味鋭いスパイシーさが立つ個性的なカレー。相も変わらずに美味かったです。
食後は自家製ヨーグルトメロンソーダ割りを飲みつつちょっとばかしの読書。幸せな午後のひとときっぽいが読んでるのは《カンタン刑》的な作品。キンキーだよな。