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ブログタイトルを変更しましたが特に意味はありません。

本牧にて、社会見学

2013年01月24日 16時06分12秒 | AMUSEMENT・FACTORY








大手海運会社の取材で横浜・本牧へ。
巨大なガントリー・クレーンが建ち並び、5,000TEUクラスの大型貨物コンテナ船が
荷役のために係留され、色とりどりのコンテナが秩序をもって積み重ねられているコンテナ・バースを見学。
20フィートないしは40フィートのコンテナを基準に構築された施設であるがゆえ、すべてがデカい。
「ヒト」が基準となって造られ機能している都市部からやってきた人間としては、
体内にセットされた尺度の補正が追いつかず、目に映るすべての光景に現実感が伴わない。
強い慄きを感じ、何度も「すすげえ……」という呻きを漏らしてしまった。
コンテナヤードの向こうには禍々しい煙を上げる石油精製プラント
“産業・貿易立国 日本”の屋台骨の姿がここにあった。





で、クライアントや代理店さんと昼メシへ。
車に乗り合い中華街までやってきたが、次の取材場所に向かう都合もあるので、
「できるだけ早く食べちゃいましょう」ということに。
目ぼしい店を探しながら歩いていると、『保昌』と並んで美味い中華風カレーを供することで
一部の人間の間で話題の店、『江南』を発見。俺自身も以前から訪店を熱願していた店である。

ついつい興奮してしまい、近くにいた営業女史にいかに俺にとって思い入れの強い店かを
訥々と話し聞かせたところ、「じゃあ、ここ行きましょうよ!」と賛同してくれるではないか。
さらにクライアントの何人かも「へぇ~中華カレー、美味しそう」と乗り気になったことで、
焦がれ続けてきた『江南』の暖簾を手繰ることとなった。
――しかしである。
こちらは8名の大所帯。対して『江南』は10席そこそこの小さなお店。
ちょうどランチタイムにつき、店内も活況で全員が同じテーブルで食事などという状況ではなかった。
仕方ない、今回は諦めましょうということで泣く泣く別の店へ。

そうしてやってきたのが(というか『江南』の隣)このお店である。
昼時にもかかわらず、4名が座れる卓が2つ空いており、一行、無事に座を確保。
なんとなく定食よりも丼気分だったので、ランチメニューから中華丼をオーダーした。
かなりの時間を要して愛しき中華丼到着。
しかし、同じテーブルを囲む代理店関係者3名が頼んだ定食がいくら待ってもやってこない。
冷めゆく中華丼とそれに熱視線を飛ばす俺を見かねて、代理店の社長さんが
「どうぞどうぞ、遠慮せずに先食べちゃってください」と言ってくれた。
結局、3人の定食がやってきたのは、完全に俺が中華丼を食い終わってからだった。
さらにウケることに、中華丼の皿を下げ終わったころに玉子スープが
到着。「ごめんねえ、これサービスね」とのことだったが、
サービスというよりも、本来、ランチメニューに付くはずのスープを忘れてた
だけだろう(笑)。

「早く食べましょう」という流れで入った店だったが、
結局、全員が食事を終えるまでに1時間もの時間が過ぎていた。
最後の最後に「遅くなっちゃってごめんなさいね~、これサービスね~」と杏仁豆腐が出てきたが、
これにしたって、どう考えてもランチメニュー全品に普通に付くデザートのはずである。
もう嗤うしかないでしょう(笑)。

とはいうものの中華丼はとても美味かったし、こういった「弛さ」は嫌いではないので、
意外と満足できた。ただ、よほどのことがない限り再訪することはないだろう。
「伽哩飯はじめました」となれば話は別だが。