日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

大岩山の長く伸びた西の尾根は、名のついたハイキングコースだった  天狗山/大岩山/両崖山

2016-01-12 23:40:03 | 山行

2016年1月4日 晴   (天狗山山頂から見た大岩山と東西に走る稜線。 )  
正月三が日はお客さんも来て、家でいつもより3倍くらい色の濃いビールや美味しいものをたくさんいただき、体重が平時の2.5キロオーバーになっているなな”です。少し歩いて、体をしゃっきりとさせましょう。今回も足利の未踏稜線繋ぎと、温泉を楽しもうと、最近にしては長めの歩きをするはずなので、いつもより1時間以上早く家を発ちます。
ちょうど栃木市に入った頃、磁石を忘れたことに車内で気づきます。もう1時間近く車を走らせている地点ですので、引きかえしはききません。未踏稜線は途中一般ルートを外れる地点があります。低山といえども磁石無しでそういった稜線に入るのは自分の規律には外れることなので、計画変更をして大小山か両崖山とかの一般ルートのしっている山へ行って、足慣らし登山することに急遽切り替えました。
新年早々、忘れ物登山とはなんとも”7Ko ROVI“らしいです。

車を運転させながら、決めた山は両崖山。天狗山方面から七丁目まで回って、そのあと温泉にでも浸かってまったりしようというもくろみです。
朝出発準備している時、登山格好のかなりフレンドリーな親爺さんが話しかけてきます。今日は天狗山でお札をもらえるという情報を教えてくれました。親爺さんは毎日のように両崖山を歩いているそうです。
なな”は両崖山に行って、その後天狗山に向かうつもりだったのですが、親爺さんが天狗山直登コースで行くかい、と聞いてきてくれます。初めて歩くルートを辿るのもよかろうと、親爺さんに案内してもらうことにしました。織姫公園駐車場から西方面の町中にもみじ谷を通って降りていきます。
先ほど、織姫公園に着くころ、昇ってくる綺麗な朝日を見ました。まだ出たばかりの朝日がこれから行く方面の稜線を染めていて綺麗です。


コース:織姫公園p 7:20 --- 天狗山 8:19 --- 大岩山取りつき 9:14 --- 野山ハイキングコース合流 10:03 --- 大岩山 10:24 --- 毘沙門天 10:44 --- 両崖山 11:58 --- 紫山 12:10 --- 天狗山 12:32 --- 両崖山直下経由)--- 織姫公園p 13:39
途中、長林寺、西宮神社、本経寺などの神社や寺の前を通り、足利工業や中学校の前を通って天狗山の山すそにアプローチします。これは、知っている人といっしょではないと、ちょっと歩けないアプローチです。


町から林道に入ります。庭先の梅が満開だったりします、今日も結構暖かいです。林道は次第に作業道風になり山道になって行きますが、踏み跡は最後まで明瞭です。傾斜もジグザグに進むので、ほぼ平坦なイメージで登っていきます。



さほど労せず天狗山のピークより少し西よりの稜線に登りたてました。初めてのコースを教えてくれた、両崖山マニアックおじさんに感謝です。登りたった地点から東に数分歩いて天狗山山頂に立てました。
山頂には七丁目方面から登ってきた御夫婦と道案内のおじさんと4人です。少し話しながら待っていましたが、御札を配る方はまだ来ないようです。なな”としては、どうしても御札が欲しいわけでもなかったので、その先を歩くことにしました。通常両崖山に向かってあとはどうしようかと考えるはずだったのです。北方面、北関東自動車道を挟んだ大岩山から西に延びる長い尾根を見ていると(見出しの写真)、すぐ近くでもあり、尾根の構成も素直そうなので、磁石なしではいってもだいじょうぶかな、と思い出します。地形図はあります。ダメなら引きかえそうと目指すことに決めました。
(天狗山山頂から南方面、登ってきた町中を見下ろします。)


天狗山山頂から、北に「大岩→」の小さな看板がありました。”大岩”とは下の集落の大岩のことでしょう。大岩の集落に降りて、高速道路の下をくぐって、大岩山の稜線に取り付きましょう。。ルートは最初明瞭でした、斜面を急に下って、尾根型明瞭になって大きな岩が出てきます。(p ↓) 大きな岩のあたりで踏み跡が明瞭でなくなります。大岩の左右のどちらかに明瞭な下っていくルートがあったのかもしれませんが、進路左から巻いて探しながらおりましたが、明確な踏み跡はなしでした。仕方なく大岩の真下にでてそのまま直進します。次第にヤブが濃くなって避けながらジグザグに下ります。最後小川を渡って、進路右方向から下ってくる作業道に合流できました。



この作業道に合流します。(p ↓)あとは少し歩くとしずかな大岩の集落です。神社マークの少し東の林道から出てきたようです。毘沙門天に続く車道を東に歩いて、高速の下をくぐって北に進みます。あとは適当な地点から山入りするだけです。



ここを潜りました。すぐ左には171pの尾根を潜る高速のトンネルの出口があります。目先に見える山へ、適切な場所から取りつこうと進みます。


最初に取り付いた小道は、畑か何かに入ってもらいたくないのか、通せんぼがしてあり後戻りしました。他の取り付きを探し歩道を進んで、集落最奥へ。その先の作業道からさらに細い作業道へと進んで、最後は山道になりました。



途中尾根型の不明瞭な植林の林を登って、また尾根型が復帰すると踏み跡明瞭な尾根上に立てました。(p ↓)



尾根上の踏跡はかなり明瞭、でも目印や道標のようなものはほとんど無いです。時々急な傾斜を登ったりもします。



踏跡明瞭な尾根上の歩きになって、気分はリラックスモードです。風がないと、日差しが強いので暑いくらいです。静かな尾根を歩いていると、春のお花が咲いていて、日光の早春の山を歩いているような錯覚を覚えました。



大岩山に取りついて、約45分ちょっとの歩きで大岩山の西に走る主稜線に合流しました。この主稜線は野山ハイキングコースとなっているようです。私の歩いてきた尾根は枝尾根の扱いなのでしょう。その枝尾根方向には、こんな道標の説明がありましたが、下のほうから知らずに入ってしまったので勘弁してください。



野山コースの稜線は、開けていて展望も聞いて気持ちがいい稜線のようです。この稜線に乗ると、風も吹いていてかなり涼しさをかんじます。遠く北方面に日光の山が見えています、白根山だけが白くて一人勝ちって感じです。



今回、歩いてみたかった大岩山の西に延びる尾根。ヤブ山あるきもできるかと思っていましたが、野山ハイキングコースとなっていました。両崖山周辺の山も古賀志山と同様に地元の人に歩き尽くされているようです。



目の前に大岩山山頂部が近づいてきます。いったん少し下って、最後一気に登って、両崖/行道山の稜線に合流して、すぐに大岩山頂に到着しました。



大岩山は足利100なんですね。以前来た時は気づきませんでした。大岩山は足利100でも文句なしです。ノラさんに今市100を作れないかと、問いかけられましたが、ちょっと無理がありませんか。日光市100山なら、作れそうです。



大岩山山頂で少しゆっくりします。この後は、両崖山まで尾根歩きをしますが、これは2回歩いているので、地図なしでも歩けるくらいです。今日は、時間も体力も余裕があるので、まだ行っていなかった毘沙門天によってみることにしました。
(神社の彫刻は目を見張るものでした。)



仁王像2体の迫力も強力です。



毘沙門天をみて、ハイキングコースに復帰して両崖山を目指します。北関東自動車道を見下ろせる場所に来ると、ちょうど今日自分が下って、また登った尾根が見えていました。



大岩山から両崖山の間は、時々ハイカーの人達とすれ違ったり、追い越したりします。冬にはとてもいいハイキングルートになっているようです。振り返ると、さきほどいた大岩山のピークが思いのほか遠くに見えています。



両崖山山頂に到着します。3,4人休憩してます。前回はもみじの綺麗な時期に来たのですが、この時期目をひくのは、タブの大木です。(p ↓)



両崖山山頂を踏んだので、このまま直に織姫公園に降りて、温泉に直行しようかなー。と思いましたが、天狗山分岐に来ると、やはり天狗のピークにまた行ってみようとなりました。御札が欲しかったのでしょうか、それともまだ少し歩き足りなかったのかもしれません。
途中紫山のピークにちょっと寄り道して行ってみます。ピークと思われるところには、テーブルとベンチが設置してあって、いたれりつくせり。静かに茶でもたてるのに穴場的な休憩地です。その紫山からは、この日最初に登った天狗山、里に一度降りて登り返した大岩山が並んで見えて、今日の自分には最高の展望地となったのでした。



天狗山は東方面から向かうと記憶にある以上に岩っぽいです。これが天狗の名の由来かと、思いました。2段階の岩の登りを経て天狗山山頂に到着です。



大岩山から両崖山に向かう稜線が見えています。少し前の時間帯に、あの森の中でごそごそ、やってたわけですね。



天狗山山頂には先客として夫婦風の人たちが3組ほど休憩中でした。御札のかかっている棒を確認しましたが、もう売り切れ状態でした。ちょっとがっかり、でもバッチほどは欲しくないかな。今日は、ここのピークに2度も来て、一度目は早すぎ、二度目は遅すぎてもらえなかったようです。初めて来たとき、札を配るおじさんから直にもらえたのは、ラッキーだったのですね。またいつか、もらえるでしょう。
(天狗山ピーク)



天狗山山頂のベンチに腰掛けて、パンをかじりながら大岩山の山容を眺めます。高速道路のトンネル脇の集落から山に入って、斜面が少し禿げてみえる地点がなな”のあるいた作業路でその上に伸びるのが枝尾根で、、枝尾根はあの傾斜だから急なはずで・・・、主稜線にでて大岩山山頂までは、案外区間が短いな、とかいろいろここから見ていると、わかってきます。
今度は野山ハイキングコースを末端から歩いてみようか、そんなことを考えました。



天狗山頂からは両崖山方面に戻って、織姫公園に下ります。途中大小から寺久保に行く途中の稜線が長ながと東に見えています。結構長いですね。



今日は磁石を忘れて、残念なことに予定のコースを歩けず、一時はどうなることかと思いましたが、知っている山歩きでも、知らない行程で登って降りて登って、ほんの一部はヤブ歩きやルーファンもあったので、案外楽しめました。今日は、時間もまだ早めだし、一人きままなので、この後、いつものスーパー銭湯にでに寄って、サウナ三昧でもしてまったりしましょう。 ■■


(終点の織姫公園pには、天狗山に案内してくれたおじさんの車は、もうなくなっていました。)


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2 コメント

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7korobiさんが歩いた尾根より西を (ノラ)
2016-01-14 14:14:05
ななころびさん こんにちは。織姫公園から変わったもの好きルートで周回したんですね。天狗山は足利100名山に入っていたかと思います。あそこは人もたくさんで展望もいいしで人気の山ですね。実は私もその昔もの好きルートで山前の駅から大岩山の西尾根へ入り込んだことがあるんですよ。ななころびさんが歩いた尾根よりさらに西です。それもまだ東関東自動車道ができる前です。あの辺りは猪が縦横に駆け回ってそうでちょっと怖いです。大岩山の西の尾根は当時でも踏み跡明瞭でした。人には全く会いませんでしたが。両崖山方面に比べると人気がないようですね。
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ノラさん (ななころび)
2016-01-14 22:18:08
こんにちは。
当日は両崖山、一般ルートのみと覚悟してましたので、案外楽しめました。天狗山からいったん降りて、高速道路の下を潜って、登り返すのも、どうかと思いますが。
ノラさんが2008年に歩かれた方面は、今は野山ハイキングコースと呼ばれているようですよ。
2008年といえば、まだ”7ko RoVI”が誕生する前のことですね。(笑)
”足利100”は興味深いですが、ちょっと近距離のコブにまで、カウントされすぎのような気がします。天狗山から七丁目までの間にも別の足利100がありましたよね。私は選定されたかたの意思は尊重するようにするタイプなので、単なる個人的な意見です。
大岩山や行道山は、足利100で、なんの問題もナシです。
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