Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

ユニクロ×デヴィッド・リンチのコラボTシャツを買ってみた

2012年03月19日 | その他の雑記・メモなど
ユニクロ銀座店のオープン記念として、新作Tシャツ等がネットでも特別価格になってると聞いたので
何気なくUTのネットショップを見たら、なんとデヴィッド・リンチの映画とのコラボ商品が出てました!
これまでもヴィム・ヴェンダースの作品等を取り上げてきたユニクロですが、まさかこのタイミングで
リンチを持ってくるとは・・・まさに予想の斜め上を行かれた感じ。

今回選ばれたリンチの作品は『イレイザーヘッド』『ロスト・ハイウェイ』『ストレイト・ストーリー』
そして『マルホランド・ドライブ』の4つで、それぞれ2種類のデザインが用意されています。

『究極映像研究所』のBPさんほど熱烈なリンチファンではないものの、『マルホランド・ドライブ』は
まぎれもない傑作だと思う私としては、これを買わずに済ます手はありません。
その場ですぐに『マルホランド・ドライブ』と『イレイザーヘッド』のTシャツを注文したところ、
さっそく自宅に届きました。

Tシャツには「A FILM BY DAVID LYNCH」の下げ札と、同じデザインのタグがついています。

下げ札もタグも、黒地に銀の文字。札が光っているのは、フラッシュの反射によるものです。

まずは『マルホランド・ドライブ』のTシャツから。
D03タイプは映画の冒頭で登場した、リタが乗るリムジンのグラフィックを使っています。

映画でも強い印象を残した、赤いテールランプが印象的です。

そしてロゴの部分をよく見れば、タバコの煙でかすんだような演出になっています。

その煙は写真を越えて、上のロゴにもかかっている・・・という、ちょっと謎めいたデザイン。

D07タイプは、劇中で一瞬だけ写る道路名の標示板。

しかしこちらもよく見ると、ちょっとおかしなところが・・・?

実は道路名の後に、とっても小さく「TM」の表示が付け足してあります。

実在の道路名にTMって入れるのはアリなのか?と思いますが、この小細工はちょっと笑えます。

さらに背中には、まさかのバックプリント入り。

でもこの線はなんだろう?と思ったら、実は道路標示版を裏返しただけだったり(笑)。

続いてはリンチの長編デビュー作『イレイザーヘッド』のTシャツです。
まずはB05タイプ。これはリンチお得意の密室シーンですね。

床の市松模様とふたつのランプは、「白と黒」「光と影」の対象性を表すものでしょう。
あと、このランプの見せ方は『マルホランド・ドライブ』のテールランプにも似てますね。

そしてもうひとつのA00タイプは、この作品で最も有名と思われるグラフィックを使用。

ジャック・ナンスの顔、いつ見ても怖い・・・さすがに、これ着て街を歩く勇気はありません(^^;

版権標示は、シャツの裾にさりげなく入れてありました。



作品のイメージを崩さないための工夫としては、よく考えられていると思います。

ちょっと残念なのは、『ワイルド・アット・ハート』『インランド・エンパイア』そして私が最初に見た
リンチ作品である『ブルー・ベルベット』が入ってないこと。
・・・それにしても、ローラ・ダーンの出てる作品ばかりが見事に抜けてるのはなぜでしょう?

あとは今回のコラボ企画でリンチに入るお金が、新たな映画の制作費に充てられることを願います。
最近は美術作品の展覧会情報ばかりが伝えられますが、それよりも次回作の情報を早く聞きたい・・・。
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