Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

怪奇大作戦セカンドファイル

2007年07月08日 | その他の雑記・メモなど
昨日は必殺仕事人が久しぶりにTVに復活しましたが、顔のいい同心が捕物装束で
殺しをする、という予告映像を見て「これは見ないでいいや」と即決。
もはや主水もいい歳だし、子供ができなくても責められることはないでしょう。
というか、りつがまだ産む気だったらそのほうがよっぽどすごい。

むしろ気になっていたのは、同日の深夜に放送される『怪奇大作戦 セカンドファイル』。
BSでは4月に放送済みですが、ウチにはBS機器なんて大層なモノはありません。
ということで期待半分不安半分で見たわけですが、予想よりはずっと良かったですね。
携帯電話がかかってきた後に人体発火が起きるという筋書きは、オリジナル版の第4話
「恐怖の電話」のリメイク風。
犯罪の手口や犯人の正体はそれほど意外でもなく、むしろかつての『怪奇大作戦』が
執拗に描写していた「社会や人間性に対する不条理感」がきちんと継承されていたのが
強く印象に残りました。そのへんが必殺2007と違うところなんだよな~。
ただ、ラストはもっと非情な展開でもよかったんじゃないかなぁと思います。
後味の苦さややるせなさを残して幕を引くのが、『怪奇大作戦』の妙味では。
まあNHKにそこまで望むのは無理ですか。

キャストに関しては好みの問題ですが、牧役の西島秀俊はやっぱり違う気がします。
ニヒルな表情の裏に犯人たちと極めて似かよった激情と空虚感を抱えた男という
どこか粘着質なところもある役柄は、ちと合わないんですよね。
個人的には、永瀬正敏あたりが一番ピッタリはまりそうな気がします。
もしくはココリコ田中に演らせてみるというのも、ちょっと面白そう。
外見的には岸田森に近いし、何を考えているのか読めないという意外性も出せそうです。
それだけに、熱血漢の三沢役というのは私から見てまるっきり正反対のイメージなので、
私にとっては牧以上に違和感が強いものがありました。

野村とさおりちゃんはどうでもいいんだけど、さおりちゃんの性能がオリジナル版と
格段に違うのは、ある意味で一番の驚きでした。ハッキング能力高すぎですって。
旧作ではお茶くみ以外はおとり役ぐらいしか使い道がなかったのにね~。
岸辺一徳の的矢所長はダンディな紳士という昔のイメージとは違いますが、底の知れなさは
オリジナル版を越えたかもしれません。もともと大好きな役者なので、点は甘くなってますが。
町田警部役は『ウルトラマンマックス』でメトロン星人を演じた寺田農。
あの話でも携帯電話が悪用されてたので、今回も犯人はこの人かと期待してしまいました(笑)。
さすがにそれはなかったですけど、町やんの正体が実はメトロン星人じゃないかと考えると
それだけで面白さが2割ぐらいアップする感じ。

このシリーズ、残り2作も続けて地上波で放送されるようです。
続編の予定は不明ですが、このレベルなら続きがあってもいいんじゃないかな。
できれば私も見たことがない「狂鬼人間」のリメイクを・・・ごほんごほん。
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