Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

『WATCHMEN』重版、雑誌ではムーア特集も!

2009年03月20日 | アラン・ムーア関連
Amazonのレビューに寄せられた情報だと、どうやら『WATCHMEN』の重版分が
4月上旬に書店に並ぶようです。
これにちなんで(というわけでもないけど)、アラン・ムーア関連の小ネタを。

映画評論家で翻訳家の柳下毅一郎氏のブログ『映画評論家緊張日記』によると
3/20発売の映画秘宝2009年5月号で、映画『ウォッチメン』の公開記念として、
〈『ウォッチメン』とアラン・ムーアの世界〉という特集をやるそうです。
映画のデキはともかく、V様怪人連盟フロム・ヘルなどの映像化作品も
いろいろ出ているムーアだけに、映画雑誌の記事にもしやすいのでしょうね。

「たぶん『ウォッチメン』絡みでアラン・ムーアの特集をするような媒体は
 他にあるまいと思われるので、是非ともお目通しいただきたし。」

とのことなので、そのうち大型書店まで探しに行こうと思ってます。
(映画秘宝ってややマイナーなので、近所の小さい本屋に入らないんですよ。)

さて、この時のブログ記事のタイトルが「アラン・ムーア、ラファティを剽窃する」
という、ちょっと変わったものでした。
柳下氏が読んだムーアのインタビュー本によれば、作品の締切に追われたムーアが
SF界の奇才として知られるR・A・ラファティの小説に出てきたアイデアを、無意識に
パクってしまったとか。
執筆後すぐに気づいて自主的に絶版にした、というムーアの対処も立派ですが
ネタに詰まって無意識から出てきたのが、よりによってラファティとは。
やはり鬼才は奇才を知る、ということなんですかね。

柳下氏によれば「ムーアは実はすごいSFファンなので、インタビュー読んでると
いろいろこういうネタが出てくる。」とのこと。
できればSFマガジンあたりで、そういうのをまとめて書いてくれないかなぁ。
ムーアに影響を与えた作品は『V フォー ヴェンデッタ』あたりでもわかるけど
彼の無意識にどんな本がメモリーされてるのか、すごく気になります。
柳下氏が訳したスラデックなども、かなりムーア好みだと思いますが・・・。
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