《あらすじ》
携帯もつながらない山の中、
不思議な外国人の老人を師と仰ぎ、ミスのゴルフ修行が始まった。
朝起きて、まず命令されたのは水汲みだ。
てんびん棒をかついで2キロも山を下った川に水を汲みに行く。
リーとピルスも通った道だ。
「ゴルフの練習はいつやるんだろ?」
何度か転びながらも、やっとのことで水を汲み上げると、
老人は先に朝食を食べていた。
「ごはんを炊くから水を汲めっていったくせに!ズルい!」
「お前もはやく食え」
老人のご飯を横取りしてばくばくとむさぼるミス。
「むふふふ」と幸せそう。
山菜を取るように言われて山を歩けば、
そこらじゅうに食べられる草が生えている。
うきうきしながらかごいっぱいの野草を採って帰ってみれば……。
「どれも食えんぞ」
「何言ってんですか!私は生粋の江原道っこですよ!
全部食べられるし、体にいいんです!」
ファビアンは、ミスが素手で葛を抜いてきたのを見て、驚愕する。
(なんて力だ……怪物なみだな)
続けて蒔き割りを命じられたミスは、
「私はゴルフの練習に来たんですよ!」
と怒りを爆発させるのだが、ファビアンは取り合わない。
「嫌なら帰れ!」
仕方なく巻き割りに励むミス。
「夕方までに水を汲んでこい」
「えー?!ハラボジ~、何度も言うけど、ここにはゴルフの練習をしにきたんですよ」
「嫌なら飯抜きだ!」
横暴な師匠に、ぶつぶつ文句を言い続けるミスなのだ。
そのころヘリョンは、母とジェイ・パクと夕食を共にしていた。
父のことでいらついているヘリョンは、母と険悪な空気になり、
席を立ってしまう。
彼女がワインを持って訪ねたのは、リーのキャンピング・カーだった。
飲み過ぎて、足元もおぼつかないヘリョンは、
父を思う苦しみを絞り出すように語り、涙を流す。
「20年も耐えてきたのに……。なぜ今耐えられないの?
なぜこんなに、パパが欲しいの?」
ホテルに送ってもらったヘリョンは、ウーと顔を合わせるが、
彼女を支えるリーとダニーに止められ、ただウーに約束する。
「おじさま、試合を見ていてください。
私がステキなものをプレゼントをしてあげます。
楽しみにしていてください」
酔ったまま母のもとにむかい、感情のままに母を責める。
「なぜ、愛する人を捨てることができるの?
ゴミみたいに、捨てたの?
ウ・ジュンモ、私のパパを……なぜ捨てたの!」
彼は関係ない、ときっぱり言い切る母に、感情が高ぶるヘリョン。
「なぜ産んだの?おろせばよかったのよ!パパを捨てた時に!」
ヘリョンは意識を失って倒れてしまう。
反抗する娘を寂しく見つめるセファ。
ダニーは、ウ・ジュンモを尊敬に値する人物だと認める。
「会長が子どもを産むほど愛した人は、素晴らしい人です。
私もなぜだか誇らしい。
父に娘を、娘に父を、返してあげるべきです」
だが、かたくななセファの心は動かない。
山の中のミスは、いつまでたっても
ゴルフの練習をさせてくれない師匠に不満を覚えている。
(インチキなんじゃないの?社長もジジイもあやしいよ)
こっそり小屋を抜け出し、里へ降りようとするミスなのだが、
どうも道に迷ってしまった様子。
なぜか上へ上へと登ってしまい、とうとう明け方には山頂について
登ってくる朝日を拝んでしまう。
「うわー、キレイ!なんかもう……ま、いっか!」
ミスが逃げ出した気配を感じていたファビアンは、
表に出て、軒下で眠り込んでいる彼女を見つけてびっくり。
「こんなところで何をやってるんだ?!」
「あー眠い。私ちょっと中で寝ますね。昨日はちょっと……ま、いいや」
さばさばした様子のミスを見て、苦笑するファビアン。
師匠に言われた通り、斧で木を切り倒しているミス。
(後は背筋さえ伸ばせば……完璧だ)
ファビアンは満足そうにうなずいた。
ヘリョンは、風邪気味の体調を押してイルローズ杯にのぞんでいた。
体調のせいか、気持ちの乱れか、絶不調のスタートだ。
さて、とうとう不満が爆発したミスは、
「本当にゴルフできるんですか?
せめてお手本くらい見せてくださいよ!」と師匠に懇願。
リクエストに応えたファビアンは、
ミスが投げた石を狙ってボールを打った。
ボールは見事に命中。ただの木を削って作ったクラブなのに……。
ミスは特別製のクラブを毎晩2000回振るように命じられる。
「に、二千回~?!」
それでもなんだか楽しくなってきたミス。
にこにこ笑顔で練習、練習。
家に電話もかけられず、さびしいけれど、がんばるミスなのだ。
ヘリョンは高熱を出してベッドで休んでいた。
「病院へいくか?明日は無理するな。最終日に倒れるぞ」
リーに頼んでバスタブに水をはってもらったヘリョンは、
裸になって水につかる。
「外に出てるよ」というリーを呼び止めて、
ヘリョンは「キスしてほしい」と頼む。
「こんな照れ屋の人を、女好きだなんて誰が言うのかしら」
口づけをかわす、ふたり。
真夜中、悪夢を見てうなされるミス。
みんなの期待を一身に背負ってのパットが、どうしても打てない。
ハッとして起き上ろうとするが、
体は縄で寝台にくくりつけられている。
「なんなの!これ!ハラボジ!ほどいてください!」
ファビアンは必要があるから縛ったとしか言ってくれない。
「わしは山を下りる。数日そうしてろ」
恐ろしさに身震いするミスだが、縄はほどけない。
「ハラボジ!助けてください!ハラボジ!」
縛られ、見捨てられたミスはどうなるのか?
(つづく)
やっぱり元気なミスが一番かわいいなあ!
何が楽しいって、普通の女の子なら絶対びびっちゃう環境で
全然へいちゃらなミスを見てるのがほんとに楽しいよ。
ファビアン師匠もたじたじとなる、ミスの野生児っぷり。
師匠のご飯を奪って、むほほ!と喜ぶミスがかわいいです。
幼少時のガッツがやっと戻ってきた感じですね。
「あのじいさん、やっぱり変だよ!」
と一度は逃げ出すミスなのですが、
山の頂上でいい景色を見て気分はスッキリ。
ド根性娘ですよ。
本気でゴルフが大好きなんですよ。
チンパンアガッシ最高!
一方、ドロドロのヘリョン姫。
いやいやいやいや、あの涙のシーンはぐっときましたね。
まだ見ぬ父を想い、続けてきたゴルフ。
自分の中にある、父への思慕がこんなに
強く、深いものだとは、彼女自身も知る由もなかったことでしょう。
リーを頼りながらも、
すべてを彼にゆだね、ただ慰めてほしいわけじゃない。
ヘリョンは強いです。
この孤独な少女は、本物のお姫様です。
ヘリョンを演じるイ・ダヒ。すごいなあ。
名シーンだった。よかったー。
ミスもヘリョンも、もう少女っていう年齢じゃないんだけど、
じゃあ女性か、というとそういう感じじゃなくて、
私の中では、ふたりはまだ少女のカテゴリーですね。
ゴルフや恋を通して成長していくんだろうなあ。
恋、恋ね。
問題はリーだね。
こいつ、前回のキスはコーチとしてかわしてた感があったのに、
今回のキスはなんかイヤだな。
濃すぎるだろ!
熱でフラフラの女の子の裸に照れちゃって、
へたれちっくなわりには本気のキスがヤダね。
どうしたいんだ?いったい?
ヘリョンに、女性としても惹かれるものがあるのか?やっぱり。
その気なのか?
揺れる男心か?
リーの、まだ定まらない恋心。
ウーの、昔の愛を忘れられない男の寂しさ。
ダニーさんの、男のプライドを捨てても、
愛する女性に尽くす献身と自己犠牲の深い愛情。
意外に男性の心情も描かれてるドラマですね。
やりすぎると視点が散漫になるような気もしますが、
世界の基本は愛ですから、こういうのもアリなのかもね。
細かいところですが、
酔っぱらったヘリョンや高熱のヘリョン、
演技はとってもよかったので、
メイクもがんばってそれっぽくしてあげてもいいのに。
酔っても顔に出ないタイプなのか、
顔色はいつもと変わらずだし、
死にそうな熱の割には平気な顔だし、ちょっと残念。
ファビアン師匠、ミスを縛って放置してますが、
アレでしょ?背筋伸ばすためでしょ?
でもこんな荒療治でホントに治るのかなあ。
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