いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

ドリームハイ ♯ 13

2015年07月01日 | ドリームハイ
もう、スヒョンくんが歌手じゃないって信じられませんね。
ひとりだけ俳優で大丈夫かなぁなんて言ってましたけど、
彼の圧倒的な演技力が、このドラマに力を与えています。
いやー、しかしうまいなぁ。
技術っていうか、心の込め方が。
感性って点では、彼が一番なのかも……。

《あらすじ》

舞台の上で耳が聞こえなくなったサムドンは、伴奏者の指を見て歌い出した。
しかし、音階が半音ずれたままだ。
ざわめく聴衆の様子に、歌いやめてしまうサムドンを、ヘミが救った。
公演前に決めていたハンドサインで合図を出したのだ。

サムドンは、ヘミの姿を見つめながらふたたび歌い出し、
今度は最後まで素晴らしく歌い上げた。ざわついていた客席も、拍手の渦。
ヘミもサムドンも泣いている。
「悪いやつだ……農薬みたいな女だ……」

サムドンの病気は、頭の傷が原因ではなかった。
「サムドンのやつ……」
ヘミは毒づきながらも、ほっとしていた。

ソロデビューを射止めたのはグク。
発表した楽曲「My Valentine」はチャート1位を獲得し、父からも花輪が。
グクはただ嬉しかった。

ヘミはサムドンに音叉を送る。音感を養うのに役立つから。
「勘違いするな。頭の傷のせいじゃない。俺に償わなくてもいいんだ」
サムドンはヘミに告げる。
「知ってる。でも関係ない。必ずあんたを助けるから」
「なぜだ?お前のせいじゃないのに、どうして俺を助けるんだ。
俺が好きか?憐れみか?
とにかくもうやめろ。俺を惑わすな。それが助けだ。
もう十分だ。お前のおかげで音楽を続ける決心ができた。
もう助けなくていい。
それと、俺のせいで泣かせてすまなかった。本当に」
サムドンは静かに、自分のハンディに向き合おうとしていた。

絶対音感と相対音感。
ピルスクは絶対音感を持っていた。
それさえあれば、自分のハンディは消えるのでは?
しかし絶対音感は容易に手に入れられるものではない。
サムドンはあきらめられなかった。なんとしてでも、絶対音感を手にいれてみせる。
それが自分が音楽を続けるための唯一の道だと信じる。
オヒョク先生には、作曲家になることをすすめられたが、素直にうなずけなかった。
舞台をあきらめたくない。
ヘミから贈られた音叉が、サムドンを支えていた。

一方、ショーケースで打ちのめされたベクヒは、誰からも避けられていた。
寄り添ってくれるのは、意外にもヘミ。
ベクヒも気づいている。自分が反則を使ったから、失敗したのだと。
反則を続ければ、舞台には立てなくなる。
もう一度社長にチャンスをもらえるよう頼んで、今度は正々堂々とがんばりたい。
ムリなら一から出直しするしかない。
それに自ら気づいたベクヒに、シ先生も笑顔になる。

ショーケースで存在感を示したピルスクとヘミは、
ドゥシク社長の事務所からデビューすることになった。
ピルスクが太っていたという過去と、ヘミの性格に難はあるのだが……。
「社長は儲けるために事務所を作ったというんですか?
そうじゃないでしょう?夢のために必死に頑張る子たちを育ててこそじゃないですか!」
オヒョクの説得?に、ついつい乗せられてしまうドゥシク。
「なんだかうまく丸め込まれたような気が……」
それでもなんとか、生徒たちの夢は叶えられていく。

「君の武器は、相対音感だ!」
オヒョクのアドバイスが、サムドンの助けになった。
Aの音だけ確実に身につければ、あとはその才能で歌えるんじゃないか?
サムドンの道にも、光が見え始めていた。

ところが、大事件が起きる。
グクが事務所社長への暴行事件で警察に連行されたのだ。
オヒョクが急いで警察署に行き、グクを保護して帰る。
証拠の映像もあり、暴行を認めるグク。
だが、彼はけっしてその理由を話そうとしなかった。

彼の評判は地に落ち、学校の生徒たちも、グループの仲間すらも、
あることないこと噂する。
インスンやジェイソン、ヘミとサムドンたちだけは、彼の味方だったが。

オヒョクの家で温かく迎えられたグクだったが、元気がない。
訪ねてきた出馬間近の父親にも、ただただ頭を下げるしかなかった。
父にも理由は話せない。
自分を認めてくれた父なのに、父のためにも立派な息子になると誓ったのに。
グクは泣いて、ただ沈黙を守るしかなかった。

落ち込んでいるグクに、声をかけたのはサムドン。
「おい、そんなに落ち込んでちゃ勝負にならない。
自分が世界で一番不幸だと思ってるのか?」
「ほっといてくれ」
サムドンはかまわず続けた。
「勝負するか?どっちが不幸か。
お前は母親がいなくて、俺は父親がいない。これは引き分けだな」
「黙れ」
「お前は1位をとって、俺はデビューもできずにいる。
どうだ、俺の方が少し不幸だろ?」
グクは部屋を出て行こうとし、それでもサムドンは彼を引き止める。
「最後まで聞けよ。お前は人を殴って、世間から非難されてる」
「黙れといったろ」
グクの我慢も限界だった。

「まあ聞けよ。最後にデカいのが残ってる。
俺は耳が、ダメになった」
「なんだと?」
思いもよらない言葉に、グクが反応した。
「時々耳鳴りがして、何も聞こえなくなる。ショーケースでもそうだった」
グクはつかんでいたサムドンの襟から手を離した。
「どうだ?俺も負けてないだろ?でもがんばってる。必死で音を探してる。歌うために。
なぜだと思う?お前に勝つためさ。
誰も同情できないほど最高の歌手になって、お前と男と男の勝負をする」
「ヘミのことか?」
サムドンはあきれたように笑った。
「ちぇっ、お前は頭がいいな。さっさと立ち直れ。
長くは待てないぞ」

翌朝グクが起きると、サムドンの伝言があった。
3時からの音感テストを見にこいと。

ヘミは心配でしょうがない。音感テストでも、ハンドサインで助けるつもりでいる。
でもサムドンは平気だ。
「お前は俺の姉さんでも母さんでもないだろ?一生そばについて合図するつもりか?
見せてやる。お前が惚れるほどかっこいい姿をさ」

そして音感テスト。
オヒョク先生もジンマン先生も、グクもその様子を見に来た。
二人組になって、三音和音で伴奏無しで歌う。
ヘミとジェイソンはうまく歌ったが、少しだけ音を外してしまった。

次は、サムドンとピルスクの番だ。
前奏もいらない、とサムドンは言った。
そして自信ありげに、グクを見つめて歌い出した。

結果は、完璧。A+をもらった。
「どうだ!Aプラスだ!長くは待てないといったろ?気を引き締めろよ!」
そう笑って、サムドンはグクにKのペンダントを投げてよこした。
「俺にはもういらないんだ、お前にやるよ」

テストの後ヘミはベクヒの姿に目をとめた。
フラフラと足取りがおかしく、尋常ではない様子で屋上に上がっていく。
靴を脱いで柵に足をかけたベクヒに声をかけた。
「ユン・ベクヒ!何してるのよ。写真でも撮られたらどうするの?」
靴紐を結んでやり顔を上げると、ベクヒが泣いていた。
「ヘミ……どうしよう……」
ベクヒがヘミに抱きついてきた。
「どうしたの?話して」
「わたしのせいなの。グクがこうなったのは全部わたしのせい。
グクはわたしを助けようとして、社長を殴ったの」
「なんですって?」

(つづく)

サムドン!やったな!

素直にそう言うしかないな!

グク!がんばれ!

正々堂々と勝負だろ!

今回、わたし的には多少の胸の痛みはあれど、
サムドンのかっこよさに賞賛の拍手を送らせていただきたいと思います。

ショーケースの危機をヘミのハンドサインで乗り切ったサムドン。
ヘミが自分を守ると言い、それを実行してくれたことに
心を震わせて、涙を流したんだと思う。
そして音楽を続けようという決心をあらたにしたんですね。

実はそれを見て、わたしはちょっとがっかりしたのです。
ああ、それなのか、サムドンが、自分の力で乗り切ってほしいと
願っていたけれど、やはりムリだったか……と残念に思ったのです。
これではヘミが、ずっとサムドンを支えなきゃならないじゃないか、
ヘミはきっとサムドンに尽くす道を選ぶんだろうと思って。

でもそれでは終わらなかったんだよ!

サムドンは、自分の努力でハンディを克服しようとがんばった。
同情ではなく、憐れみではなく、贖罪ではなく、
男としてヘミに愛してもらいたいと強く思ったんだね。
そして本当にあきらめずに、成し遂げた。

もうこれは、サムドンかっこいい!としか言いようがないでしょう!

自分のために泣いてくれたヘミに心慰められるグクと、
自分のために泣いてしまったヘミにすまないと言うサムドン。

この時点でグクの限界が見えたような気がしてわたしはひそかに泣いたんだが。
男のうつわというものをちょっと考えちゃいましたね。
サムドンモシッタ!
でもグクが好きだ!

その辺のジレンマを抱えつつ、ふたりの友情?を見ました。

自分の耳についてあえてグクに明かし、
自分の努力を見せつけることで奮起を促したサムドン。
今度はお前の番だとばかりに、ペンダントを手渡すサムドン。

グクにはそこで笑ってほしかったな~。
よし!という決意を見せてほしかったな~。
とは思いますが、ベクヒをかばっている以上、複雑な心境なんでしょう。
自分は沈黙を守るしかないわけですからね。

でも、もうちょっとサムドンの男気に応えるような表情を見せてほしかったな。

サムドンが音感テストに成功した時、
ギャラリー席で見せてくれた笑顔でよしとしましょうかね。
ライバルの成功を純粋に喜んだグクの笑顔。



そこはカメラさん、もっとアップで抜いてくれ!

サムドンが、グクを励ますシーンがすごくよかったわ~。
「お前のパンツはいちゃってるけど怒んないの?」って感じでね、最初は。
彼もね~、身も世も無く絶望して落ち込んでいた時期がありますから、わかるんですね。
そして必ず立ち直れるってわかるから、グクを励ますんですね。
うんうん、男の子の友情、いいねぇ。

ただ複雑なんですよね……。
グクとヘミがいちゃついてるところへサムドンがやってくると、
ヘミが慌てて手を離しちゃうあの気まずい雰囲気がなんとも……。
グクもなんとなくそれを感じているので、
ヘミの話題を出されて胸中モヤモヤとしているんではないでしょうか……。

なんだかんだいってお父さんを捨てきれていなかったグク。
花輪は本当にうれしかったでしょう。
ところが問題をおこしてしまい、涙ながらにお父さんに謝るグクが、
まだまだ子どもって感じの幼い表情で、すごく切なかったです。

オヒョク先生の家に迎えてもらった時もほっとしたね。
サムドンも優しくて、やっぱり仲間だな、って思った。
恋のライバルだからびみょーな緊張感はあるが。
男ってめんどくさいですね。

それより最後のベクヒとヘミの姿に涙が出ちゃって~。

誰もがそっぽを向いた時、そっと寄り添ってくれたヘミ。

ヘミも、ベクヒにいろいろひどいことをされたけど、
自分がどんなに彼女を傷つけたかわかっていたから、彼女をゆるした。
わがままな自分を、どんなにベクヒが愛してくれていたか、
もうわかっていたから。

女の友情は複雑だけど単純なんですよ~。
目の前で傷ついている人をほっとけないんですよ~。

ああいうときに、抱き合えるのが女同士なのね。
サムドンが耳のことを話したとき、グクが思わず抱きしめちゃうかと思ったけど
さすがにそれはなかった。
そこはやはり男子なのかなー。


胸ぐらをつかむのが、男子の愛情表現です。

グクがベクヒをかばった理由はなんでしょうか。
事務所によほどひどい提案をされたのかな。
侮辱された程度であんな風に殴るかな?
なんにせよ、グクはベクヒの抱える悲しみを知っているからこそ、
怒ったんだろうな……。

ヘミがクラッカーでお祝いしてあげて、
ぎゅーぎゅーとほっぺを引っ張り合って笑っているシーンは
ほんとに心がなごんだよ……。
グクも笑顔で、ヘミだってにこにこしてて、楽しそう。
いつまでもこのままでいてほしいよ……。


かーわーいーいー。グクの手も好き。←病気です

ドラマの性質上、登場人物の歌う歌が、
物語の内容にリンクしているシーンが多いですね。

音感テストで歌われる歌が、
誰の、どんな心境にシンクロしているのかが気になって気になって。
グクからヘミへの感情でもあるし、
サムドンからヘミへの気持ちでもあるし、
ジェイソンなんかはピルスクとサムドンの関係に嫉妬しちゃったりして可笑しいんですけど、
なんかもういつも切なくて、
最後のオマケでグクが歌う「My Valentine」なんか聞いてられないよっ。

聞いてられないけど、
グクが選んでもらえなくても、
いつかそういう気持ちになるのだとしたら救われるかな……。

恋愛至上主義者じゃないけど、
やっぱり恋って、人の心を大きく揺さぶるものじゃないですか。
そしてその体験が、
人の心を大きく成長させるんだと思うんですよ。
若い人たちが、恋に夢中になるのは当然ですよね。

恋愛が苦手だとか、恋愛したくないという若者が多くなったと
言われ続けていますが、
それは心を震わせる経験が足りないせいじゃないかなーと思います。
音楽や、映画、お芝居や、美しいものを見たり、聞いたり、
いろんな場所にでかけてみたり、人とたくさん話したり、
そういうことを重ねていけば、恋愛にも希望がもてるんじゃないかな。

傷つくことも多いけれど、それ以上にたくさんの喜びや感動があるよ。

日本の高校も普通科ばっかりで面白くないよね。
大学受験予備校みたいになってる感じ。
やりたいこと、興味のあることだったら、進んで学びたくなるし、
集まってくる仲間とも切磋琢磨できるじゃん。
グクたちの学校は芸能界予備校みたいになってるのが難だけど……。
18才から選挙権与えるというなら、
いろんな意味で若者をもっと信頼して、生き生き暮らせる学び舎を用意せねば。

なんてな。

ああ、本当にグクは偉いわ。
この年の男の子が、どれだけのことを背負っているのでしょうか。
絶対に誰にも言わない強い心。
それはきっと彼の生い立ちからくるものなのね。
こんなにいい男はどこにもいないよ~。

男の器うんぬんと書きましたが、
このふたりの場合、大きさが違うわけじゃない。
ただ形が違っているだけなのよ!
誰にでも、その優しさを最大限に発動できるグクが好きだよ。

また感想がグクへの愛で終わってしまった。
ま、いいか、サムドンは元気になったからね、歌ももう歌えるしね。


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2 コメント

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どうしても (かずゆいまま)
2015-07-01 16:49:25
ビスコさん、こんにちは!

もうサムドンを褒めても最後にちゃんとグクで締めるビスコさんが可愛いわ!
ほんとグクの虜なのね。ふふふ。

でもサムドンも偉いでしょ。ちゃんと自分で未来のために頑張ってるのよ!
なんとか光が見えてほんと安心したわ、あたし。
あとヘミの事も好きだけどライバルであるグクも好きなのね。
なんだかんだと二人はよきライバルでもありよき友なんだろう。

そして一番ほんわかしてみれるのがジェイソンのやきもち。
ほんとここが一番ほっとするわ。
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サムドンはいい子 (ビスコ)
2015-07-02 09:51:37
そうなのよ、どうしてもグクに戻っちゃうのよ。
でも本当にサムドンが良い子でね……。
こんな良い子を好きにならずにはいられないですよ。
サムドンはグクのことも好きなんだねぇ。

ジェイソンいい役だよね。
2PMもいろいろと苦労したグループのようですが、
失敗や挫折を糧にして,成長してほしいなー。
自己主張の強い若い男の子たちだもの、衝突だってあるさ。
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