いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

根の深い木 第12話

2014年04月23日 | 根の深い木
この物語りに悲恋は必要ない!と常々言ってまいりました。
その気持ちは今も変わりません。
絶対ふたりをしあわせにしてほしいです。

《あらすじ》

チェユンの貼り紙を見たソイ、そしてカリオン。

あまりの驚きに、ソイは気もそぞろだ。
まさか、トルボクが生きているというのか?
とうとう、新しい文字を完成させたという王にも、反応できない。

喉音は、喉の形にあわせて丸を使った文字にした。
この文字で朝鮮の言葉すべてを表現できるのか、
今度の世論調査ではっきりさせるつもりだ。
王はたいへん嬉しそうで、ソイにも喜んでほしいのだが、
あまりに上の空のソイの様子に、不満顔である。
「どうしたのだ?気に入らぬのか?」
ソイは書いた。
「今夜、カリオンをたずねて発声器官について教えてもらいたいのです」
王は、ソイが声を取り戻す意欲を持ったと知って喜んだ。

カリオンらは、貼り紙を見て対策を練った。
「ピョンに待機をさせよ。念のためにコクセを呼べ」

ユン・ピョンは手下を連れて八角亭を調べた。
すると、そこにはトルボクからの手紙が置かれていた。
次も手下を連れてくれば、書を燃やして姿をくらますと書いてある。
密本の動きを完全に読んでいるトルボクの様子に、歯ぎしりをする行首らである。

ソイは、カリオンに会いに行くと嘘をついて八角亭にいくつもりだ。
仲間の女官は、そんなソイを必死でとめる。
生きていたとて、一生追われる逃亡奴隷だ。
もう会わない方がいい。忘れた方がいい。
しかし、ソイは涙を流すのだ。
忘れられるものなら、忘れてもいい。
だが、自分の能力によって、すべてを覚え、忘れられないのだ。
そんな苦しいソイの胸の内を知り、仲間は一緒に泣いた。
「わかったわ、協力するわ」

もし生きているのなら、ひとめ会いたい。
そう願って八角亭に行ったソイだが、結局誰も来ることはなかった。
朝まで待っていたソイは、哀しみにうちひしがれる。
新たな貼り紙が見つかったけれど、もう会いになど行くものか。
きっといたずらに決まっている。

次の指定場所は松竹亭。
密本側は、その場所にはコクセを行かせて、ピョンに待機させる手はずだ。
書を取り返したら、トルボクは即殺す。
チェユンも、それくらいは読んでいる。
現れた密本を引き回し、攪乱してやるつもりだ。

ソイは、王から発声練習を受けていた。
彼女が希望を取り戻したと信じて喜んでいる王だが、
ソイはやはり上の空で、今夜もカリオンに会いに行きたいと申し出たのだった。
王は、思い立ってカリオンの元へ行くが、ソイもいなければカリオンもいない。
不審に思い、女官たちを問いただした。
市場の貼り紙を見て、トルボクに会いに行ったという女官の話。

「とうとうこの時がきたか。いつまでも隠しとおせるわけがない。
あれほど互いに会いたがっているのに。
松竹亭に行って、ふたりを連れてくるのだ。わたしからすべてを話したい」
王は決心し、ムヒュルに命令した。

奇しくも、松竹亭には3つの目ができた。
コクセを派遣し、現れたトルボクを殺そうと目論む密本側の刺客。
それらの刺客に気付いているが、様子を見ているムヒュルと部下たち。
ムヒュルが来ているとは知らず、亭を見張るチェユンとチョタク。

亭にはコクセという老人があらわれ、人を待っている。
そこへ、ソイがやってきた。
もう行くまい、と思っていても、やはり来ずにはいられなかったのだ。
先に来ていた老人を見て、ソイは驚いた。
シム・オンのとして働いていた、コクセ小父ではないか!

場所の変更を告げる矢文を放とうとしていたチェユンは、女の出現に戸惑う。
(あの女は何ものだ?)
一瞬の隙をついて、ムヒュルの部下がのど元に刀を突きつけた。
「お前は誰だ?」
黒装束に覆面のチェユンに、さすがの官使も気がつかない。

一方、ヨン・ピョンも思わぬ女の存在を不思議に思っていた。
(なぜ、あの女官が?)

「全員捕らえろ!」
ムヒュルの命令で官警が動き出し、状況は混乱する。
チェユンは、号令に気を取られた男を倒し、逃亡する。
コクセは逃げ、ソイが後を追う。
ユン・ピョンはムヒュルと刀を交えるが終始圧倒され、乱戦の中、からくも脱出した。

山道を走っていくコクセ老を追いかけ、ソイは走る。
転んだコクセのそでを必死でつかみ、自分の名を伝えたいと思う。
文字を書いてみせるが、コクセは読めないと言う。
ソイは教わった発声方法を思い出し、自分の名を告げた。
「タム?タムなのか?生きていたのか!」
ふたりは涙ながらに抱き合い、再会を喜び合った。
その様子を、ユン・ピョンが陰から見ている。

ソイは、コクセをカリオンのもとへ連れて行った。
自分が書く文字を、通訳してほしいのだ。
カリオンとコクセが同じ密本だと、ソイは知らない。
ソイの言葉を訳していて、カリオンは思わぬ事情を知った。
この女は、トルボクを知っているようだ……。

コクセは、ソイに事情を説明した。
トルボクの巾着と、シム・オン様の大事な遺品が入れ替わってしまったので、
その遺品を取り戻したい人たちがいるのだ、と。
トルボクは官軍に追われているようだから、二度と現れないだろうとコクセは言う。
ソイは、よい方法がある、と書いた。

チェユンらは、女の正体がわからないので、何がなんだかわからない。
王の側も、カン・チェユンがその場に現れなかったことで、混乱していた。
貼り紙を貼ったのは誰なのか?
密本の刺客がいたことは確かだが、ソイが狙われていたのか?
とにかく彼女を捜さなくてはならない。

ソイは、今度は自分で貼り紙を書いた。
「継言山 馬医 三更五点(午前一時)」
ユン・ピョンは、貼り紙を見た直後、彼女を連れ去った。

チェユンは、あらたな貼り紙を見た。
罠かもしれない。
昨夜はなぜ、内禁衛(ネグミジャン)が松竹亭にいたのか?
とにかく継言山の地形について調べねば。
そう思い、ふと気付く。
いったい、継言山とはどこにある?

王たちも、わからない。これは暗号なのか?
あの欠落した福の文字は、カン・チェユンとソイしか知らないはずのものだ。
そこに密本があらわれた。
カン・チェユン、もしくはソイが、密本の一員なのだろうか……。

ソイは、粗末な小屋に閉じ込められていた。
連れ去られた際の足取りと歩数を覚えていたソイは、自分がいる場所の見当をつけていた。
密本側も、あの貼り紙の意味をはかりかねている。
ピョンは、ソイの尋問を始めた。
「あの貼り紙の意味を教えなければ、お前は死ぬ」
(わたしが死んで困るのはお前たちであろう。欲しいものが手に入らないぞ)
「拷問を加える。想像も出来ないほどの苦痛だぞ」
(わたしがどんな苦痛に耐えてきたか知らぬであろう。
拷問でもなんでもするがよい)
ソイの真っ直ぐな視線を、ピョンは受け止める。

チェユンも、貼り紙の意味を必死に考えている。
貼ったのは誰なのか?密本か、そうではないのか?

王も、総力をあげて貼り紙の意味を探ろうとするが、何もわからない。
思わず女官たちに声を荒げるが、意味のないことだ。
ソイの身を思うと、あせるばかりだ。

時間が無い。拷問を加えても、ソイは口を割らぬだろう。
カリオンの指示で、コクセがソイを説得した。
自分のようなを助けてくれたのは密本だ。
彼らは遺品を取り返したいというだけのことだ。
頼むから、話してくれ。これがトルボクに会える最後の機会かもしれないぞ。

ソイは、継言山に案内するといってユン・ピョンとともに小屋を出た。
目隠しをされて、夜の山を歩く。
ソイは、驚異的な記憶力で自分の位置を推測している。
近くに漢江の支流、化思江があるはず。
水深は五尺から九十尺。
一か八か、ソイは男の手を振り切って逃げ出した。
目隠しをしたまま、歩数を数えて思い切り、飛び出す。
ソイの体は、化思江の深い流れの中へ吸い込まれていった。

チェユンは貼り紙の意味を考え続けていた。
あの福の字を知っているのは誰か?

川から無事に生還したソイは、約束の場所に急ぐ。
トルボク兄さん、兄さんなら絶対わかるわ。かならず解いて!

チェユンは、ムヒュルが捜しているのが女官ソイだと知り、
ある可能性に気付いた。
パクポが、貼り紙を解くヒントを出してくれる。
「馬医って、ニマのことだろ?」
「へぇ!チェユン、なんかこれしりとりみたいだな!」
彼は気付いた。
言葉を継ぐ山……。
しりとりをした、あの裏山だ。
文字でもなんでも一度見たら覚えてしまうというタム。
ソイもまた、同じことを言っていた……。
信じられない思いで、チェユンは走り出す。
タムが、生きていた?ソイがタムなのか?

裏山にたどり着いたソイは、現れたチェユンを警戒して身を隠す。
チェユンは、すがるような目で、タムの姿を探した。
「タム……」
かすれたような声で、懐かしい名前を呼ぶ。
ソイも、それを聞いてハッとした。
「タム!タム!」
何度も叫ぶチェユンの声。

(つづく)

タムとトルボクは、無事出会えるのでしょうか?

もう、ここまで引っ張って次回会えませんでしたじゃすまねーぜ。
目と鼻の先にふたりはいるんだからさ。
ムヒュルの部下が走ってチェユンを追ってたけど、
お願いだから邪魔しないでねっ!

さて、あらすじのところにはっきり書きませんでしたが、
ソイが残した暗号、みなさんおわかりになりましたでしょうか?

実を言うと、わたしよくわからなくて。
継ぐ言葉の山、ということで、しりとりをした裏山ってことはわかるのですが、
「馬医はニマだろ?」のくだりがよく理解できなかったのです。
でもね、う~ん、と悩みつつ、お気に入りのブログへあそびにいって、やっと理解できました。

「馬医はニマとも言う」ということで、この「馬医」は「ニマ」と解釈しますね。
すると、昔ふたりがしていたしりとりにつながるのです。
「チュモニ(袋)」といって、トルボクはしりとりに勝ちます。
二で始まる言葉なんてないだろ?って言って、タムに勝つの。
このエピは、こないだチョタクとやったしりとりで再現されているんだよね。
チェユンはタムとの思い出を噛みしめながら、
「二で始まる言葉はないんだ……」と言いました。

が!

その答えが「ニマ」なんだねー。
オラボニは、二で始まる言葉なんてないって言ってたけど、
ニマがあるよ!しりとりは続いてるよ!っていう、タムの合図だったんだね~。

本当にふたりだけがわかる暗号だったんだ……。

参考:韓ドラアミ~ゴ!新館~終わらない廃人の日々~ランランさん、ありがとうございました!


タムが生きていた!ソイがタムだった!衝撃にクラクラしちゃうチェユン。

ソイがタムなのではないか、と気付いて、転びながら必死でかけてゆくチェユンが愛しくてなりません。
息が切れて、なんだか怖くて、彼女を呼ぶ第一声は、かすれたか細い声だった。
そんなチェユン、いや、トルボクの姿は涙無くしては見られません。

「タマ」だけどね! 

そうなんだよ~、「タマ」なんだよ~。
字幕ではもちろん「タム」なんだけど、「さちこ」が「さっちゃん」になるように、
「タム」は「タマ」になっちゃうんだなー、これが。
日本人のアイデンティティーとして、タマは猫の名前だからさ。
ついつい感動シーンなのに、「タマ……か」と思っちゃうんだよな。
もう唯一それだけが残念です。

はっはっは!しかし一部分はトンデモドラマだからな!
ソイの驚異的な記憶力は特別だったとしても、
あの断崖絶壁から目隠しされて両手縛られて飛び込んで、
命が助かった上に、裏山まで時間通りにたどり着けるというソイの身体能力!
拷問などに屈しないソイの気高さもさることながら、この脱出劇がかっこいい。
「ありえねぇ!」と思いつつ、楽しんで見ちゃうんだよね~。
細かいこと(なのか?)はいいじゃんか、と思ってしまうのだ。


こういう汚れた必死な姿が美しい女優だと思う。

これにはユン・ピョンも魅了されたでしょうな。
鋳字所で会った時も、ユン・ピョンは彼女を即座に殺さなかった。
なぜだ?と思いましたけど、単に女に弱い人なのかも。
あの太平館の通訳みたいな人だったら即戦闘態勢だったと思いますが……。

わたし、ソイの友人でもあり、王の計画に協力する三人の女官、好きなんです。
画を担当したのはトックムだったかな?
ちょっとおっちょこちょいというか、素直でかわいい。
いつも真面目な口調で話すのはモギャだったかな。
でもお肌にいい薬草をわけてもらって!と頼む口調は、フツーの女の子。
冷静なクンジ、だっけ?
彼女も美人で頭も良さそう。

なのに!王様は今回このクンジを筆頭に、みんなに八つ当たりするわけよ。
「お前たちは本気で探したのか?!ちゃんと見たのだろうな!」みたいに。
クンジは悲しくて、自分たちにはソイのような才能はないけど、
一生懸命見た、と泣きながら訴えます。
王様、名君の誉れ高い人ですけど、これはいただけませんね。
それだけソイのことを心配しているんでしょうけれど。

王にとって、やはりソイは特別な存在。
その能力もそうですが、出自であったり、王に出会った因縁、
彼女の声を失わせたのは自分だという自責の念、いろいろと混じり合った特別さです。
こうなると、感情の方も複雑になりがち。
恋のような、父の愛情のような、王としての思いやりとか、
ある意味尊敬の念とか。
そう考えていましたが、意外にあっさり、チェユンとソイを会わせてやろうと
いってくれてホッとしました。

次回、彼がふたりに説明するチャンスはやってくるんでしょうか?
本格的にチェユンが王の側に立つの?
復讐心を持ったまま?それとも、タムの願い通り、王を理解してくれる?
この先、このへんのチェユンの葛藤がドラマになりそうですね~。

これまでわたしがハテナ?と思っていて、判明したこと。
ソイの持っている巾着は、トルボクをしのぶためにソイが新しく作ったものだった。
女官長みたいな人(緑の服の人)も、ちゃんと文字創製のメンバーだった。

右議政イ・シンジョクは、腹にいちもつ抱えていそうだし、
まだまだ波乱含みの展開ですよね。
密本の書は4日という期限付きで提出を求められているし。

ヘガン先生、別に期限なんていらないじゃないですか。
どうせ自分では密本再興なんてできなかったんだし、
そもそもおこそうという努力すらしていないし、
みんな個人では王に対してなーんにも言えない人たちなんだから、
本元のいうこときいてりゃいいんじゃないですか。
密本の人たち、結局他力本願で、わたし嫌いです。

最近ムヒュルの陰が薄くて寂しかったのですが、
ユン・ピョンとの対決はなかなかの見せ場でした。
ムヒュルの服の裾が、ふわぁって広がってすごくかっこよかったわ~。
女子のフレアスカート状態でした。
細身のユン・ピョンは、がっつんがっつん繰り出される重量級の刀に押され、
手がしびれ、ぶるぶると震えてしまっています。
この、いかにも「武人」ってスタイルがいいのよね。
あ、なんか鍾馗様のイメージかも。



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