いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

朱蒙 第7話

2015年05月12日 | 朱蒙
《あらすじ》

ソソノにすげなく断られたチュモンは、意気消沈しながら通りを歩いていた。
喉も乾き腹も減るが、指をくわえて見ているしかない。
うなだれて裏通りに入ったチュモンは、いきなり覆面の男たちに襲われた。
刀を抜いて襲いかかってくるのは、兄たちが放った刺客なのだが、
チュモンには何がなんだかわからない。
必死で応戦したが、とうとう腹を切られて倒れてしまった。
あわや、というところに助けに入ったのは、これもまた覆面をした男。
謎の男たちが闘っている間に、チュモンはようやく逃げ出した。

刀傷を負って倒れているチュモンを見つけたのは、
さいぜん彼をカモにしたごろつき三人組だった。
リーダー格のマリは、そんな男はほっておけという。
しかし、気のいいチョッポとオイは、彼を担いでプヨンのもとへ運んだ。
彼女なら、傷の手当てを神殿勤めで習っている。
運ばれてきた男を見て、プヨンは息を飲んだ。
(なぜここに王子さまが?)
とにかく傷を治さなければ……。

宮殿に、語り部の男が連れてこられた。
市井の民の慰みに、英雄ヘモスの物語を語る男だが、
ユファ姫がヘモスの子を宿したという話を流布している。
王が問い詰めると、それは王妃の兄、宮廷使者に教えられた話だという。
怒りに震える王は即座に男を斬り殺した。

しかし、この話はすでに多くの人の耳に入っていたようだ。
看守長は部下たちにせがまれて、牢獄の前でひとくさり語ってやった。
それを聞いて驚いたのは、当のヘモスだ。
「それは本当か?ユファ姫はどうなったんだ?」
「いろんな説があるんだ。隠れて子どもを育ててるとか、ヘモスの後を追ってなくなったとか……」
ヘモスはひとり、ユファを思って泣いたが、
つぶれた目からは涙はこぼれず、ただ低いうなり声が喉からもれるだけだった。

ヨンタバルが率いる商団は、扶余に根付こうとしていた。
市場を取り仕切っている闇商人のトチが、どうにもやっかいだ。
政府専売の塩を闇で売りさばいている男である。
ソソノは、取引の現場を襲い、トチを抑えようと提案した。
荒っぽい計画だが、父は目を細めて娘に助言した。

そこへ、ヨミウルからの呼び出しがかかる。
父にねだって一緒に宮殿へ上がったソソノは好奇心ではちきれそうだ。
ヨンタバルは王に謁見を許され、
商売の中で集まってくる有益な情報を売りたいという。
見返りは漢との交易権だ。
王はうなづき、取引は成立した。

父から離れて宮殿内を探索していたソソノは、偶然闘技場でテソ王子と出会う。
テソは侍女と思いこんで彼女を軽んじたため、怒りを買った。
闘うかまえを取った女を面白く思い、王子は素手で応戦する。
なめてかかって一発入れられ、本気でかかろうとしたその時、侍女たちが止めに入った。
「こちらはケルの君長ヨンタバルさまのご息女です」
「そしてこちらはテソ王子ですよ」
ソソノはぼそぼそと口の中で謝罪して、侍女と一緒に去って行った。
もちろんテソは一瞬で心を奪われてしまったのだ。

チュモンを助けたのは、クムワが密かにつけた護衛だった。
しかし護衛も、刺客も、どちらもチュモンの行方を見失っていた。
刺客たちは似顔絵を持ってチュモンを探し歩く。

当のチュモンはようやく意識を取り戻し、かたわらのプヨンを見ておおいに驚いた。
やっと状況を理解した王子は、まず詫びた。
「わたしのせいでこんなところに……。すまなかった。許してくれ」
プヨンはふとほほえんで、王子に言った。
「もう恨んではおりません。拒めなかった私も悪いのです。
それに王子のようなご身分の方が、私ごときに許してくれだなんて」
「もう……王子ではない。追放されたのだ」
今度はプヨンが驚きで目を見開いた。

チュモンには、もう帰るところはない。
しかしここを出れば、また追われるだろう。
今度は本当に殺されてしまうかもしれない。
「わたしのずうずうしい頼みを聞いてくれるか」
チュモンはプヨンに口をきいてもらい、トチのもとで働くことになった。

さて塩の闇取引の夜。
ソソノたちは計画通り、トチを襲う。
しかし、あと一歩のところでトチを殺し損ねて逃がしてしまう。
トチを救ったのは、チュモンだった。
「あの男……トチのところにいるのか。間抜けだが悪い男じゃなかったのに」
ソソノはなぜか内心がっかりしたのだった。

窮鼠猫を噛む。
追い詰められたネズミは猫を襲うこともある。
父の助言をよくきいて警戒していれば良かったのに、ソソノたちは油断した。
トチの手下が、商団を襲い、ソソノをさらったのである。
大金を提示され、仕方なく引き受けたマリとヒョッポとオイの三人組だ。

娘をさらわれたヨンタバルは激怒した。
しかし、要求をのまなければソソノは殺されてしまう。
使者として赴いたサヨンは「今夜中に来て俺に土下座しろ」という要求をのんできた。
もちろん娘の命には代えられない。
ヨンタバルは部下をつれて、トチのアジトへ出むいた。

取引の現場に居合わせたチュモンは、目を丸くした。
ソソノがさらわれて監禁されているだって?
チュモンは、三人組が見張りの任を離れたすきに、
そっと彼女が囚われている小屋に忍び込んだ。

(つづく)

あーららら、思いもよらぬ展開で、物語はどんどん転がり出していきます。

プヨンはこうして王子と出会う運命だったのか~。
しかしホントに素直な良い娘ですね。
一時は恨みもしたが、もういいよ、って。
許せるか?ふつー。
多少は憎からず思っていたということなんでしょうなぁ。

そんなプヨンの苦労もしらないで、またもチュモンは彼女に迷惑をかけます。
彼を雇って欲しいとトチに頼んだプヨン。
お礼を言う彼女に、トチは言います。
「礼なんていう必要はねぇ。だってこれはお前の借りになるんだからな。
俺はそのほうがありがたいのさ」
なんかイヤラシいトチの目つきが気になりますね。
チュモンも男なら、自分で自分を売り込むくらいの度胸があってもいいのにね。
女に甘えてさ、まだまだ甘ちゃん王子なんだよな~。

ってか、情勢がまったく見えてない。
トチがけっこうな悪人だということもわかってない。
自分のことで精一杯だから仕方ないんだけど……。
ソソノのがっかり感に共感しちゃうな。

まあ、そんなソソノも別にいい人じゃないですけどね。
塩の闇取引現場を襲う、って、
商団にだって人的損害は出るでしょうに。
そこんとこはあんまり気にしない。
トチは悪人だし、殺しちゃえばいい、と思ってるんですね、きっと。

商売のためならわりと冷酷な決断もしちゃうソソノ嬢。
「男なら王になった相ですね」
とヨミウルが人相見をしたのも、納得です。
男なら王になった相なら女ならなんになるんだよ!
女王になるんだろ!と言いたいけどな。
それは善徳女王にまかせとくとして、ソソノにはほんとにがんばってほしいです。

ソソノを支えるのは、同い年くらいの作戦参謀サヨン。
でも彼もまだ若くって、経験が少ない様子。賢いけどそれだけじゃまだまだ。
ソソノよりは年上のは、武闘派で実働部隊だね。
この人は腕も立つし、経験もあるけど、それでもまだまだ若手。
若い三人が、ヨンタバルに鍛えられながら成長しているみたい。
大番頭のケピルおじさんは気のいい人で、わたしは大好き。
ソソノもよくなついているようです。

ソソノはテソに見初められちゃったみたいだけど、大丈夫なのかな~。
悪賢い王子でも、恋する顔はなかなかハンサムでやさしげ。
どうなることやらねぇ。
どうせチュモンを憎む要因のひとつになるんでしょ、この恋心が。

と、ここまで書いて思ったんだけど、
実はいまだに「この人が好きっ!」とか、感情移入できる人物が見当たらないんだよね~。
チュモンはあんな調子だし、
かろうじてソソノはかわいくって好きだけど、生意気だしさー。
ヨンタバルが好きかな-、今は。ってぐらい。
それなのになんでこんなに一生懸命観ちゃうんだろう?
確かに突出して愛せる人はいないけど、だからといってつまらないわけではないし、
面白いから続けて観ちゃうんだよね。

う~ん……。

あっ、まだ登場人物紹介編なんだ!

考え続けてそういう結論になりました。

よくよく考えてみたら、大きな物語は動き出したようでまだ全然動いてないんだもんね。
チュモンとソソノが物語の主人公であることは間違いない。
しかし今はまだ、その親世代の物語が続いている最中なんだな。
子役時代がないから、そうは見えないけど、
今は連続ドラマによくある助走期間、前段階。
視聴者に、このドラマの世界観、登場人物たちの顔見せをしているあたりでしょう。

だからまだ、のめり込むほどのキャラクターはいない。
でも、様々な人物が登場して、なんとなくそれぞれの背景が見えてきて、
好奇心が刺激され、続きが気になっちゃうんですなー。
全81話だっけ?
すごい長いんだもん。7話なんか、まだまだだよ。

扶余の国でウロウロしてるだけで81話なんか無理だろうし、
どんな冒険が待っているのか、ワクワク。
美しいソソノにお似合いの男になってくれるんでしょ?チュモンも?
申し訳ないけど、クムワ王が死んじゃってからが、
本編の始まりなんじゃないかなー。


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