一昨日の3月11日,宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」が,第96回アカデミー賞で,長編アニメーション映画賞を受賞した。
今回は,祝意を込めて,この映画に準主役で登場したアオサギを掲載する。
今回は,祝意を込めて,この映画に準主役で登場したアオサギを掲載する。

映画は,事前に何の予告もなかったので,公開されていたポスターを見て,ガッチャマン的な冒険譚をイメージしていたが,全然違った。
非現実世界のなかに,色とりどりのイメージが溢れた映画で,暗喩,示唆に満ち,かといって,小難しくなく,誰でもが楽しめる冒険譚になっていた。
非現実世界のなかに,色とりどりのイメージが溢れた映画で,暗喩,示唆に満ち,かといって,小難しくなく,誰でもが楽しめる冒険譚になっていた。
そのなかで,アオサギは最も重要な役割を担っていた。
声は菅田将暉さんだったし。
声は菅田将暉さんだったし。
さて,こちらのアオサギは,ひと月以上前の2月3日に撮影した現実のもの。
まだ,地味な冬の装いの頃。

この頃は,くちばしも,このとおり。
なんの色気もなく,質実剛健。

こちらは,アカデミー賞受賞前日の3月10日に撮影したもの。

ぐっと華やかになってきた。
このときも,地味な姿のままの子が多かったが,この子のくちばしは,色が変わってきていた。
このときも,地味な姿のままの子が多かったが,この子のくちばしは,色が変わってきていた。

今はわずかに変化しただけだが,これから,もっと鮮やかな色に変わってくる。
下は15年前の画像だが,ここまで艶やかになる。

(2009/03/29 鳥の海)
ところで,恐竜は絶滅したのではなく,鳥類に進化した,というのが,今の主流の説だが,それを一番感じるのは,このアオサギ。

今回は,掲載する材料を持っていなかったが,どん欲に,食えるものなら何でも飲み込む鳥だ。


大きな魚はもちろん,同類の鳥だって,食える状態なら,丸呑みしてしまう。

鳴き声も,ギャー,と,翼竜的。

これが現実のアオサギ。
映画のキーマンの元となった鳥。
映画のキーマンの元となった鳥。
宮崎氏が,映画の中で,アオサギを最も重要な役に充てた理由はわからないが,このしたたかそうなこの目つきを見ていると,現実と非現実を行き来する案内役として,適任だったような気がする。
それにしても,自身の最後の映画に,ペリカンやインコを含めて,鳥たちを,キーのキャラに使っていただき,鳥好きのひとりとして,とても嬉しかった。昔から,心の有り様を,鳥に託する小説や映画はたくさんあったが,ここまで鳥を前面に出したのは,なかったのではないかと思う。
これまでは,アオサギを見るたび,恐竜に係る物語を想起することが多かったが,これからは宮崎駿氏の最後の映画を思い出すことも多くなるかもしれない。
それにしても,アオサギが映画に出るなんて!
(2024/03/10 アオサギ)
コメントいただき,ありがとうございます。
哲学者って言われると,そのようにも見えます。何考えているんでしょう?
今後ともよろしくお願いいたします。
飛んでる写真、めちゃめちゃカッコいいです!!
コメントいただき,また,写真をおほめいただき,ありがとうございます。
アオサギは,この記事の頃より,きれいになってきました。
機会があれば,また掲載します。
今後ともよろしくお願いいたします。