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秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

アカエリカイツブリの付録

2024年04月07日 | 宮城県_鳥の海
 3月31日。
 
 最近,どこに行っても複数羽いるので,アカエリカイツブリの当たり年なのではないか,と思い,この日は,相馬から名取までの主要な探鳥地を回り,アカエリカイツブリの個体数をカウントすることにしていた。
 

 朝から,ダラダラと鳥見をし,相馬〜新地で16羽,鳥の海で4羽を確認。


 続いて,荒浜漁港内で,3羽の群れを見ていたら,陰から,こんなのが出てきて,ビックリ。
 
 
 オオハムだ。
 久しぶりにダイバーの仲間と出会った。
 
 
 ウとは異なる,この太い首が嬉しい。
 
 
 一緒に写っているアカエリカイツブリと比較すると,こんなに大きい。
 
 
 オオハムとシロエリオオハムは似ていて,しかも,あまり会う機会がないので,その度に識別ポイントを忘れてしまう,というか,取り違えてしまい,今回も最初は間違えてしまった。
 
 識別自体は,そんなにむずかしくはなく,わかりやすいポイントは次のとおり。
 (「海鳥識別ハンドブック 箕輪義隆著 文一総合出版」を参考にしています。)
 
A 水上に浮かんだとき,脇(特に下半身)が白く見えるのがオオハム。見えないのがシロエリオオハム。(これをよく間違える)
 
B 首の付け根(アゴ付近)に黒っぽいラインが入るのが,シロエリオオハム。入らないのがオオハム。(飛翔時も有効)
 
C オオハムのくちばしは長く,上はゆるやかにカーブして見える。シロエリオオハムのくちばしは,短めで,直線的。
 
 中でも,Aが,一番わかりやすく,これだけで識別することが多い。
 後ろの方だけに白い色が見えることが多い。
 
 
 Bについても,アゴにラインが見当たらない。
 洋上鳥見などで,飛んでいるときは,これを手掛かりに撮影写真で判断することがある。

 
 Cについては,比較対象がないと,確認が持てない。
 
 
 くちばしが黒くなってきているし,背中などに模様の兆しがあるようなので,夏羽に換わる前の子かな。
 
 この後,閖上漁港に移動。
 
 漁港内にアカエリカイツブリがいなかったので,名取川河口の方に移動。
 8羽を確認。
 
 続いて9羽目がいないかと探していたら,今度は,なんと,海の方からアビが入ってきた。
 
 
 これまたビックリ。
 
 双眼鏡で見入ってしまい,目の前の近場にいたときは,撮影できず。
 
 潜った後,浮かんできたのは,かなり遠くになってしまった。
 
 
 このアビ,さかんに,羽ばたきをしたり,お腹を見せて羽繕いをしたり,と,全く落ち着きがなかった。

 
 よく見えないが,体に釣糸が絡まっていたかもしれない。
 潜水はできるようだが,羽ばたきの様子を見ると,飛ぶことはむずかしそうだ。
 
 むずかしい.....。
 
 港や河口に入ってくる個体は,油瀑(ゆばく)していたり,釣糸が絡まっていたりで,かなりの割合で痛んでいることが多い。
 
 今回のアビも,その中の1羽,ということか?

 
 勘違いで,なんともない元気な子だったら良いのだけれど …… 。
 
 ちなみに,アカエリカイツブリの方は,結局,計31羽だった。
 
 すご。
 
(2024/03/31  オオハム,アビ)
 
 


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