鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

松川浦から小川原湖へ

2024年04月30日 | 宮城県_蒲生干潟

 4月26日の朝6時半,仙台・蒲生に到着して,干潟内を一望したら,いた。

 4月13日の記事に取り上げたコブハクチョウたち。

 たぶん,この冬,福島・松川浦で越冬していた子たち。

 繁殖地の青森・小川原湖に向かう途中,ここに立ち寄って,休憩していたのだろう。

 外来種ではあるが,東北生まれ,東北育ちの子たち。

 この近くに,チュウシャクシギたちが飛んできた。

 ちょうど,シギチのシーズンに入ったところ。

 コブハクチョウが背景のチュウシャクシギの画。

 主人公がチュウシャクシギなのは,やむなし。 

 右端の子が首を伸ばした。

 何か合図をしているかのよう。

 目が合った。

 メダイチドリなどを見ているときに,背後から,バサバサと大きな音がした。

 北に向かって飛び立ったのは,8時26分だった。

 上空を巡回することもなく,北に向かって,まっしぐらに飛んでいった。

 青森で生まれ育った,この子たちの子どもが,6~7か月後,また福島に行くのかな?

(2024/04/26  コブハクチョウ)


訛りを楽しむ

2024年04月29日 | 宮城県_蕪栗沼

 人間に地方訛りがあるように,鳥にも,さえずりの訛りがある。
 というか,個体差があって,地方によって,さえずりが違ったりする。

 この日,蕪栗沼で出会ったウグイスのうち,数羽は,ホー ホケキョ,とは鳴かなかった。

 何回聞いても,ホー ホチョピ,としか聞こえなかった。



 しかも,"チョ" と "ピ" のところは尻上がりのアクセント。

 ホー  ホ チョ  ピ

 嘘じゃない。

 たぶん,もっといろんな鳴き方のウグイスがいると思う。
 今度,機会があったら,よく聞いてみてほしい。

 嘘じゃないって。

 ウグイスのさえずりは,深い。

(2024/04/27  ウグイス)

 

  


気がついた人だけの幸せ

2024年04月28日 | 宮城県_蒲生干潟

 今,ヒヨドリがどんどん渡っている。

 
 山でも海でも,また,町なかでも,上空を,数十羽から数百羽の群れが渡っている。
 
 
 秋の渡りは北から南だが,今の渡りは南から北。
 
 
 海峡を渡る大きな群れが,よくテレビや新聞で取り上げられるが,実は,身近なところを,より小規模で渡っている。
 

 
 この日は海岸にいたが,何度か,ヒヨドリの群れが頭上を飛んだ。
 
 
 前兆がある。
 
 ヒヨドリ(鵯)は,卑しい鳥と書くのが似合うほど,ときにやかましく鳴く鳥だが,渡りのときの声は,とても優しい。
 
 
 互いに,その存在を確かめあっているように,柔らかな声で鳴き交わしながら,飛ぶ。
 
 
 低空を渡っていくので,群れが近づいてくると,この声が聞こえ,群れが見える。
 
 
 ちょっと気を向けるだけで,双眼鏡などの道具がなくても,いつも生活しているその場所で楽しめる。
 
 
 気づいた人だけが味わうことができる,日常生活の中の幸せ。
 
 これもそうかな?
 
 
 ナナホシテントウの星が,ハートになっていた。
 
(2024/04/25  ヒヨドリ)

前方の鴫千 後方の千鳥

2024年04月27日 | 宮城県_鳥の海

 前門の虎 後門の虎 の真逆,チョー幸せな状況。
 前方のシギチ 後方のチドリ。

 まず,前方のシギチ。
 
 遠くにチュウシャクシギとオオソリハシシギがいて,近くに,ハマシギとメダイチドリ,シロチドリ。
 
 
 ハマシギは,しばらく前からこの周辺にいるが,だいぶ夏羽に近づいてきた。
 
 
 数が変わらないとすれば,60羽くらいだったか。
 
 メダイチドリは,今季初。渡ってきた子。
 
 
 こちらも,夏羽になってきている。
 カウントはしていないが,ハマシギより多かった。
 
 最初は遠かったが,餌を採りながら,一部が少しずつ近づいてきた。
 
 
 シギチ観察では,時折あることだが,こういうことは何度あっても良い。超幸せ。
 
 
 シロチドリも混ざっていた。
 
 
 以前から東側に数羽いたが,それがこの群れに混ざってきたのか?
 
 次,後方のチドリ。
 
 キジも鳴かずは...,ではなく,千鳥も鳴かずば撮られまい。
 
 後ろで,あまりにも,にぎやかに鳴くので,つい,振り向いてしまった。
 
 見ると,2羽のコチドリが,かまびすしく鳴きながら,上空を飛び,
 
 
 また,草地に降り,じゃれ合っていた。
 
 
 時間がなくなり,もう帰らなければならなかったが,最後,春の花をバックにポーズを決めてくれるサービス。
 
 
 あまりにも幸せな状態だったので,予定時間を超えてしまった。
 
 ホント危なかったぁ。
 
(2024/04/22  ハマシギ,メダイチドリ,シロチドリ,コチドリ)

今度こそ?

2024年04月26日 | 宮城県_鳥の海

 どうだろう。

 
 胸はまだ白いままだが,クビが少し赤くなってきただろうか。
 
 
 以前,期待のあまり,ちょっとも赤くないものが,赤くなってきたように見えたことがあったが,今度は?
 
 
 赤くなる,と言っても,赤褐色になるのだが,今度こそ,変わってきたような気がする。
 あと,もう少しの間,ここにいて,ちゃんと夏羽を見せてほしい。
 
 ところで,この子,ここで,魚を捕食していたが,この魚,なんだろう?
 
 
 結構大きい。
 アカエリカイツブリの全長(横たえたときのくちばしの先から尾の先までの長さ)が,40〜50cmなので,20cm位はありそう。
 
 
 そして,平べったい。
 
 
 しかし,カレイやヒラメのように目が寄っておらず,小さな目が上についている。
 
 
 また,尾びれに,黒い斑点模様がある。
 
 
 どこからともなく,マゴチ,という名が,ふと降りてきた。
 仕入元は不明だが,脳のどこかにしまわれていたようだ。
 
 
 マゴチを,ネットで検索して調べてみると,宮城県沿岸にも生息しており,5〜6月の産卵時期は,河口付近に集まる,という。
 
 成長して大きくなると50cmを超す,というから,これがマゴチだとしたら,まだ子どもサイズのようだ。
 
 
 食べたことはないが,白身で,夏のフグとも呼ばれるくらい,美味しい魚,ということ。
 
 
 ただ,このヒトは,飲み込むのに,かなり苦労していた。
 
 
 味や食感など,どうでも,飲み込みやすい魚が良いのだろうが,こういう魚を捕らえてしまったあなたが悪い。
 
 ようやく,無事に,ごっくん。
 
 
 今,喉を通過中。

 あんな平べったくてでかい魚を,よくぞ飲み込んだ。
 この体であの大きさの魚だから,今,デカ盛り完食後のギャル曽根並みに,胃が膨らんでいるのではないか。
 あんなの食べても飛べるのか?
 
 
 こういうふうに,首を伸ばすと,首の色がよくわかる。
 
 3月31日に福島北部から宮城県南部の港や河口を巡回したとき,31羽をカウントしたが,今は減少してきている。
 繰り返しになるが,どこかで誰かが,きれいな夏羽になるまで,居残ってほしい。
 
(2024/04/19  アカエリカイツブリ)

うわっ!×2

2024年04月25日 | 宮城県_鳥の海

 現地に到着して,いきなり1回目の「うわっ!」。

 
 この日,ここで会えるなんて,ケシ粒ほども思っていなかった。
 頭の中にちょっともなかった子との出会い。
 
 
 この日は,まだ4月中旬。
 

 コアジサシって,こんな早くに来るんだっけ?
 
 すぐさま,2回目の「うわっ!」。
 
 
 防波堤の上に,中型のシギがずらり。
 
 
 運良く,このときは,防波堤に誰も人がおらず,ひさびさにこの光景を拝むことができた。
 こんなにたくさんのシギチを見たのも,このときが,今季初。
 
 飛んだ。
 
 
 オオソリハシシギは,赤くなっている子もいた。
 
 
 チュウシャクシギは,全員,腰が白かった。
 
 
 すぐ近くの別の防波堤に降りたが,ほんのり赤くなってきたオオソリハシシギが,メインステージに立ってくれた。
 
 
 この防波堤の下には,いつもは,あまり見かけないイソシギの姿もあった。
 
 
 他にも数羽いたところを見ると,こちらも渡ってきた子かな。

 このとき,いきなり,わくわくの季節が到来した。
 
(2024/04/19  コアジサシ,チュウシャクシギ,オオソリハシシギ,イソシギ)
 
 
 

通過っ,つう感じ。

2024年04月24日 | 宮城県_蒲生干潟

 遠くをシギチの群れが飛んでいた。

 
 砂浜の波打ち際に降りたようだ。
 
 
 すぐに乳酸がたまるようになった情けない足の筋肉に鞭打って,ひいこら,はぁはぁ言いながら,海岸に到着。
 
 いた,いた。と,思ったら,また飛んだ。
 
 
 良かった。すぐ近くに降りてくれた。
 
 
 海だから,ダイゼンかな?

 再び,はぁはぁいいながら,安全距離を取りつつ,順光側に回る。
 
 
 ムナグロだった。24羽。
 
 
 ダイゼンとは腹黒仲間😊だが,英名で Golden Plover と言うように,上面が金色。
 

 
 田んぼの中も良いが,海バックもきれい。
 
 ダイゼンっぽい色合いの子もいた。
 
 
 あ,また飛んだ。
 
 
 飛ぶ姿も,また,きれいだが,いなくならないでくれ~。
 
 
 思いは届かず。
 
 
 ほんのひとときの逢瀬だった。
 
 
 今回は,採餌する様子もなく,通過って感じ。
 いよいよ,渡りの季節が始まったな。
 
 なお,この日,砂浜の片隅には,ナナホシテントウのさなぎが,た〜くさん,いた。
 
 
 幼虫も。
 
 
 成虫は,1匹しか見当たらなかった。
 ナナホシテントウだけど,背中の星がふたつに分かれているから,ヤツホシ。
 
 
 テントウムシは,天道虫。つまり,天の道の虫で,縁起が良い虫。
 中でも,ナナホシテントウは,ラッキーセブンにつながる幸運を呼ぶ虫とされており,その中でも,8つの星を持つナナホシテントウを見たら,末広がりで,将来まで続く素晴らしいことが起きる,という。
 
 信じないで。今作った作り話だから...。
 
(2024/04/17  ムナグロ)
 
 

美しい腋の下

2024年04月23日 | 宮城県_鳥の海

 ダイゼンがいた。

 ダイゼンといえば,腋(わき)の下。

 腋羽が黒い。

 腋の下フェチなどではないのだが,ダイゼンと出会うと,どうしても,腋が気になる。

 今回は,距離があったものの,そういう意味では,大サービスしてくれた。

 羽繕いが終わって,去るときも,見せてくれた。

 白い羽裏に黒い腋羽が美しい。

 誰だ,人間のわき毛と一緒って言っているのは?

 でも,だから,親近感。

(2024/04/13  ダイゼン)

 


ハマの走り屋

2024年04月22日 | 宮城県_鳥の海

 ボクは砂浜族のシロチドリ。


 走るの大好き。 
 
 
 走る。
 
 
 走る。
 
 
 走った後は,お風呂。
 
 
 丁寧に,
 
 
 丁寧に。
 
 
 そして,ご飯。
 
 
 カニ。冷凍物なんかじゃないよ。
 
 
 活きの良いまま,丸ごとごっくん。
 
 
 あ〜,んまかった。
 
 
(2024/04/13  シロチドリ)
 

閲覧注意!(ぼかし入り)

2024年04月21日 | 宮城県_七ヶ宿

 どうしたんだろう。

 イワツバメが,巣材集めのため,地面に降りていたが,群れの中の1羽が地面にぺったり張り付いて,1羽が心配そうに見ている。

 そこに,2羽が新たに飛来。

 これが,ことの始まり。

 奥のイワツバメも地面にぺったり。

 あ。

 手前の子に,誰か1羽が乗っかった。

 奥の方は,翼しか見えず,陰にもなっており,何が何だかわからない。

 あ。

 神聖な瞬間だった。

 上に乗っている男子の足と,下の女子の表情をアップ。

 このときは,何が起きていたのか,わからないまま撮影していたが,そういうことだった。

 ここから,閲覧注意なので,ぼかしが入る。 ホントはピント外れ (^^;)

 下の女子が逃げるように向きを変えるところ,

 上から女子をしっかり押さえつける。

 本来,閲覧禁止の光景なので,ぼかしが強くなる。 後ろにピントが合っているのは愛嬌 (笑)

 下にいた女子はすぐに飛びあがり,上にいた男子は,しばし,動けず。

 上の画像では,左端の元気に飛んでいる子が下にいた女子,右下のボケたぐったりした子が上にいた男子。

 この日,ここでは,いたるところで,このようなことが繰り返されていたと思う。

 春,この時期にしか見ることができない光景。

(2024/04/13 イワツバメ)


イワツバメのここんとこ

2024年04月20日 | 宮城県_七ヶ宿

 イワツバメ。

 一番の  " ここんとこ "  はどこ?
 
 目?


 つぶらな瞳がとってもめんこ。
 
 
 黒い体に黒い目なので,わかりにくいが,丸い大きな目をしている。
 リスやモモンガなど,小動物の目のめんこさと共通しているかも。
 
 
 ツバメのかわいいイラストを描くとこんな目になるんじゃないか,て,くらい可愛い目だ。
 
 
 でも,目じゃない。
 
 腰?
 
 
 黒い背に白い腰は,とってもチャーミング。
 
 
 アクセントになっていて,イワツバメの魅力を高めている。
 
 
 わかりにくい目と正反対。
 とても目立つ。
 
 
 飛んでいるときは,見る人誰もが,この白を追いかける。
 
 
 でも,腰じゃない。
 
 ツバメにしては短い翼や燕尾でない尾羽など,他にも候補はたくさんあるけれど,正解は足。
 
 
 飛んでいるときは,下の画像のように,白いお腹に格納されていて,見ることができないが,超めんこい足だ。

 
 下の連続写真の子は,上と同じ子。

 着陸に備え,格納していた足を徐々に出している。

 
 着陸。
 決まった!
 
 
 この短い足が,ふわふわの白い羽毛に覆われているのが,とってもめんこ。
 
 
 短くて,小さな足,ってのが,ポイント。
 
 そして,驚くべきことに,なんと,この短い足で歩ける。
 
 
 アマツバメなどは,空中生活に特化し過ぎて,たぶん歩けないが,イワツバメは,そこまでではない。
 
 
 めんこ,めんこ。
 
 
 あぁ,でも,こんなこと,くどくど説明するんじゃなかった。
 
 言葉や画像だけでは,表現しきれない。
 
(2024/04/13  イワツバメ)
 

チューした?

2024年04月19日 | 宮城県_仙台市

 4月上旬の早朝,しんと静まった木立。

 そこに訪れた喧騒。

 あ,アオゲラたち。

 なに? 

 何してるの?

 2羽が,幹を挟んで,いないいないばあをしている?

 チューしているようにも見えた。

 いや,していない?

 やっぱり,している?

 くちばしでよしよし?

 首伸ばしてシンクロしたり...。

 とにかく,にぎやかに,目まぐるしく,動き回っていた。

 こんなアオゲラたち見たことないので,もう少し近づいて見ようと,少し動いたら,失敗。
 飛んで行ってしまった。

 2羽だけと思っていたが,3羽以上はいたようだ。

(2024/04/06  アオゲラ)


渋い歌を熱唱!

2024年04月18日 | 宮城県_七ヶ宿

 ツバメ2羽が道の駅の軒下に仲良く並んでいた。

 右の子が,左の子を,見つめている。

 左の子がさえずり始めた。

 口を閉じたまま,さえずる。

 喉が膨らんでいる。

 そして,あるフレーズにくると,満を持して,こんなに大きな口を開けた。

 サビを熱唱!

 ツバメのさえずりは,「土喰って 虫喰って 口渋い(つちくって むしくって くちしぶ~い)」と聞きなすが,これは,「」のところ。

 に何が入るかは,内緒。

 右の子,このさえずりを聴いていて,心地良いのだろうか。

 カラオケで熱唱する男子の歌を,仕方なく,付き合いで聞いている女子,というふうにも見えなくもない。
 そっぽ向いちゃったし…。

 いや,そんなことないな。人間じゃあるまいし。

 仲良きことは美しきかな,だ。

(2024/04/13  ツバメ)


アオサギ五郎

2024年04月17日 | 宮城県_鳥の海

 いやぁ~,今日も働いたなぁ。
 自宅用の良い建材を手に入れたぞ。

 充実感一杯。

 小腹がすいたから,少し,ここで休憩しよう。

 よ~し。

 ありゃ,これをくわていては,何も食べられないじゃない。

 腹が…,減った…。

 て,口を開けられないよ~。

 う~ん,もう!

 もうわかった。帰る。

 でも,ホント,腹減ってきたなぁ。

 あれ,後ろで何か跳ねた気配が…?

 気のせいかな。

 帰ろ,帰ろ。

(2024/04/13  アオサギ)