鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

となりのカニはよくカニ食うカニだ

2024年08月09日 | 宮城県_蒲生干潟
 この記事には,カニがカニを食べている場面が出てきます。苦手な方は注意願います。
 

 久しぶりの蒲生干潟。

 シギチの秋の渡りを楽しみに来たのだが,カニたちが,とてもにぎやかだったので,つい足元ばかり見てしまった。
 
 ちっちゃくて,体色が砂に同化し,砂のかたまりが動いているように見えるのは,コメツキガニ。
 
 
 写真ではよくわからないが,1㎝に満たないくらいの小さなカニだ。



 私が動くと,一斉に,サーっと穴に隠れるが,隠れそびれて,残っている子も有り。
 
 
 数限りなくいる感じ。
 
 
 夢中になってコメツキガニを観察していたら,いつの間にか,すぐそこに,ソリハシシギがいた。
 
 飛ばす前に気がついて良かった。
 
 
 この子,コメツキガニを食べていた。
 
 
 このソリハシシギ,無茶苦茶かわいかったので,明日の記事に,再登場してもらおう。
 
 コメツキガニよりずっと大きくて,がっしりとし,白いハサミが目立つのは,アシハラガニ。
 
 
 震災前から,ここにたくさんいるカニ。
 
 震災の津波で壊滅状態になり,アシハラガニも激減したが,カニの数自体は,元に戻ってきているようだ。
 
 
 夏なので,暑さしのぎに,水の中にいる姿も撮影。
 
 
 どうだろう?
 
 
 少しは,涼やかさが,感じられるだろうか。
 
 このカニは,他のアシハラガニより,少し赤っぽかった。
 
 
 しつこく追いかけたら,水に隠れて,目だけ,ニョキっ。
 
 
 そして,ハサミや体を動かして,砂に潜って,隠れた。
 
 
 
 というか,これで隠れたつもりのようだ。
 
 このアシハラガニ,何か持って食べてる。
 
 
 よく見てみたら,なんと,食べているのは,コメツキガニでないの。
 
 この個体も。
 
 
 この個体も,そう。
 

 どいつも,こいつも,カニが,カニを食っていた。
 
 この時点で,頭の中に,「となりのカニはよくカニ食うカニだ」と,おバカなタイトルが湧いてきてしまった。
 
 この個体にいたっては,仲間のアシハラガニを食っていた。
 
 
 スカベンジャーの面目躍如だ。
 
 自然界は,焼肉定食,もとい,弱肉強食の世界。『厳しい』と思うのは,人間の感覚で,彼らにとっては,これが普通。
 
 などと,しばし立ち止まって沈思黙考していたら,さっきと同じパターンで,今度は,キアシシギが,すぐ目の前にいた。
 
 
 私もカニを見ていたが,シギたちも,コメツキガニ狙いだったのか。
 
 とすれば,カニ仲間だな。
 シギチと同じ方向を向いている,てのも,いい感じ。
 
 で,やっぱり,キアシシギも,コメツキガニを食べていた。
 
 
 アシハラガニは,この大きさのシギに食われるわけはない,と思ってか,キアシシギには警戒せずの,ツーショット。
 
 
 こちらのちっちゃなカニたちは,ハサミを振り上げたり、降ろしたり,集団でダンスをしていた。
 
 
 チゴガニたち。
 
 この『おいでおいでダンス』に招かれ,その気になって,本当に行くと,さっきのコメツキガニ同様,一斉に,サーっと穴に入ってしまった。
 
 
 逃げ遅れる子がいたのも,同様。
 
 
 このチゴガニ,後で調べたら,すっかり青い個体もあるようなので,今度探してみよう。
 
 青と言えば,この向こうには,超久しぶりのカワセミが止まっていた。
 
 
(2024/08/03  コメツキガニ,アシハラガニ,チゴガニ,ソリハシシギ,キアシシギ,カワセミ)