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あまもりのなんやかんや

しがらみから離れてたまには身近な自然と親しみたい

スミレとコウテイダリア

2015年11月08日 | 身近な自然

(旧暦9/27 大安 子 立冬 月齢26.1)(大阪の日の出6:24 日の入り16:59)

◆ニオイスミレ(撮影11月1日)

ニオイスミレ(Icy White アイシーホワイト)
科名:スミレ科
学名:Viola odorata
花期:3~5月(秋にも開花する)
宿根草

去年(2014年)の夏にwebで購入したもの。
ツマグロヒョウモンの幼虫がスミレの葉を食べ尽くし、道端にあるスミレを採ってくるも間にあわない。花屋にはもうパンジーやビオラは売っていないので、慌ててwebで購入したのがこの「ニオイスミレ」(4株)。
この葉っぱも食べ尽く頃、幼虫たちはサナギとなり羽化し元気に飛び立っていった。
今年はツマグロヒョウモンのメスはあまり立ち寄らず、産み付けた卵もごくわずかだったので、ニオイスミレの葉っぱは秋になっても元気よくいっぱい茂っている。おまけに花まで咲いた。春にも咲かなかった花が秋になって咲くとは。調べてみると春と秋に咲くとあったので珍しくはないようだ。

 

◆タチツボスミレ(撮影11月7日)

ニオイスミレの花に誘われて、古株のスミレ(多分タチツボスミレ)の花も咲いた。たった一輪だけど。


◆コウテイダリア(皇帝ダリア)(撮影11月7日)

コウテイダリア(皇帝ダリア)
科名:キク科 ダリア属
学名:Dahlia imperialis
英名:ツリー・ダリア
別名:キダチダリア、コダチダリア(木立ダリア)
原産地:メキシコ
花期:晩秋

背丈が3メートル以上にもなるので、木だと思っていたが、
キク科ダリア属の多年草だったとはびっくり。
草本なのに木立ダリアとはこれ如何に。  なんてね。

花は高い背丈のてっぺんに咲くので、花の写真は撮りづらい。
2枚目は、コンデジの光学ズーム最大の30倍にして撮ったもの。 

※申し訳ありませんがコメント欄は今しばらく閉じさせていただきます。


狐の日傘

2015年08月25日 | 身近な自然

(旧暦7/12 赤口 酉 月齢10.5)(大阪の日の出5:25 日の入り18:35)

キツネノヒガサ(狐の日傘)

般名:クロッサンドラ・マッサイカ(Crossandra massaica)
   あるいは「クロサンドラ」
和名:キツネノヒガサ(狐の日傘)
学名:Crossandra infundibuliformis
英名:firecracker flower
分類名:シソ目キツネノマゴ科クロッサンドラ属
原産国:インド、スリランカ(ガーナ等の中央アフリカとの記述もあり)
開花期:5~11月

南国原産の常緑低木で、日本に入ってきたのは大正時代とあった。
この花を買った店では「サマーキャンドル」と名付けられていて、
店の人は私にハイビスカスの仲間だと言った。

私 「ハイビスカスの仲間? ほなこの花は一日花?」
店 「何日も咲きますよ」
私 「ハイビスカスの特徴である長いシベがないし花は全然似てへんね」
店 「・・・」
私 「ハイビスカスの仲間やったらこれは木なんやね」
店 「・・・??」

交わらない平行線会話。それでも何となく気に入って家に連れ帰った。

この花の正体が知りたくて、「サマーキャンドル」でWeb検索すると別の違う花がヒット。
麦の穂に似た花序に沿って咲き昇る派手な花だが、ひとつひとつの花は花びらが3枚(に見える筒状花)片方に広がった変わった形をしていた。そこで色別にサムネイルのあるサイトで調べてようやく名前がわかった。
キツネノヒガサ(クロッサンドラまたはクロサンドラ)
ハイビスカスとは縁もゆかりもなかった。真っ赤な他人。 
「キツネノ」と付く植物で知っているのは
キツネノカミソリ・キツネノマゴ・キツネノテブクロ(ジギタリス)・キツネノボタン等々あるが「日傘」もあったとは。
キツネもなかなかお洒落さんやね。「きつねの嫁入り」にさして行くのかな。
(関東方面では「きつねの嫁入り」のことを「天気雨」というらしい)

最初園芸種かとも思ったが、そうではなく熱帯地方の植物のようだ。

※日傘の追加
コメントをくださった花ぐるまさんのコメントに乗っかって
こんな合成画像を作ってみました。

↑日傘をさすキツネノマゴ() 


*おまけの蝶々です

◆ツマグロヒョウモン 


↑羽化した2匹(両方ともオス)

↑羽化したものの、上の羽に折り目が入って畳まれた状態だったメス 

このこは羽を広げられずついに飛び立つことができなかった。
web検索で「砂糖水」を飲むことを知り、一日に数回与えた。
最初は怖がったがすぐに差し出した指にしがみついてくるようになった。
ペットボトルのキャップに砂糖水を入れその中にガーゼを入れた。
砂糖水のしみこんだガーゼの上に乗せたら渦巻いている口吻(こうふん)を伸ばして飲むようになった。 一週間は生きた。
でも最後は羽もボロボロになり哀れな姿で死んでいった。 

去年の夏は18匹以上(最終的には20数匹にも)も
我が家のベランダのスミレで羽化し旅立っていったが、
今年はツマグロヒョウモンのメスは一向に卵を産み付けに来なかった。
ああ、今年はもう来ないな、
ちょっと寂しかったが、ホッとしていた矢先の8月の半ば、
スミレ(ニオイスミレ)に4匹のツマグロヒョウモンの幼虫を見つけた。
 
いつの間に 
2匹はオス、もう2匹はメスだった。
2匹のオスは無事に羽化し飛び立っていったが、
メスのほうは2匹とも羽化に失敗した。
上の画像のメスは一週間、もう1匹は羽化に失敗した翌日に死んだ。 


思い込み注意報

2014年09月22日 | 身近な自然

◆フヨウ(芙蓉)?スイフヨウ(酔芙蓉)? どっち?


↑ごく普通のフヨウ(芙蓉)だと思うのですが・・・(撮影9/17 6:12am)


↑咲き終えて閉じた花は、スイフヨウ(酔芙蓉) に似ているが
フヨウの仲間だから似ているのだろうと・・・


↑この白い花もフヨウだと思っていた、が・・・(撮影9/19 6:27am) 


↑咲き終えて閉じている花の色は赤い。トップにUPした赤いフヨウと同じ色形。

ふにゅ~
赤と白のフヨウと思っている花はいずれも自宅近所の公園に植わっているもの。
(赤と白はそれぞれ別々の公園)
咲き始めは8月の半ばから末あたり。毎年10月半ば頃まで咲いている。
よく似たムクゲの花は6月末あたりから咲き始めるので、
それに比べると随分遅い。 
確かフヨウもムクゲも同じ頃に咲く花では?

ふにゅ~
スイフヨウは八重咲きしか見たことがなかったので
スイフヨウは八重咲きなのだと思っていた。
一重も有り?

※フヨウ(芙蓉)
アオイ科
学名:Hibiscus mutabilis
別名:モクフヨウ(木芙蓉)
花期:7~8月

※スイフヨウ(酔芙蓉)
アオイ科
学名:Hibiscus mutabilis f. versicolor
花期:晩夏~初秋(8~10月)

まだまだ花のことを、いや花のことも知らない自分・・・
思い知らされのでした。 

UPした花がフヨウなのか、スイフヨウなのか
ご存知の方がいらっしゃれば教えていただけませんか。 

 

◆追加アップ◆(2014/09/24)
白花の芙蓉(あるいは酔芙蓉)の昼と夕方の写真を撮ってきました。


09/23 昼 12:15


花は朝と同じように白かった。
でもアップしてよく見るとわずかにピンクがかかっていた・・・ 

09/23 夕方 17:22


花は全てピンクに染まっていた。白いままの花はひとつも無し。
(ピンクに染まった花の左隣の明日にでも開こうとしている蕾は少しピンク色がかっている。開けば真っ白にな花びらの裏はこんな色をしているのだろうか。今度確かめてみよう) 

白花の芙蓉(と思っている)は夕方になるとピンクに染まって
今日一日の生涯を閉じようとしていた。
(今朝(9/24)新しい白い花がいっぱい咲いていたのを確認した)

白い花は八重の酔芙蓉と同様にピンクに染まることがわかったが、
だからといって、これを「酔芙蓉」と確定をすることができずにいる。 
「酔芙蓉」が「芙蓉」からつくられた園芸種であることを知った今、
本家本元の「芙蓉」にも白から赤に変色する要素を持っているに違いないと思うからだ。
(赤い芙蓉の花も夕方には朝より濃い色に変化していることをポージィさんに教えていただいた) 

※酔芙蓉の写真が一枚もないのでご存知ない方にはわかりにくかもしれませんが、酔芙蓉と呼ばれるゆえんは、咲き始めは真っ白で、時間が経つにつれピンクに染まり、やがて赤くなってしおれる、その姿がお酒を飲んで酔ったように見えるところから名付けられたということです。 

結局のところ芙蓉か酔芙蓉かの限定はできなかった。
白花がピンクに染まる事実を知り、謎はより深まった。かな?
これはまた宿題としておこうっと。

白い花は「ヒトエスイフヨウ(一重酔芙蓉)」である可能性が大です。
↓小石川植物園にある
http://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/koishikawa/kaika/2014/0918/ 
「ヒトエスイフヨウ」 によく似ています。
横浜のおーちゃん、情報をありがとうございました。 


芙蓉ではなく、芙蓉です!
 ブロガー仲間のヤマトさんに指摘されて初めて誤字に気づきました。
 2014.09.24 16:40 に全て訂正しました。
 ヤマトさん、ありがとうございました。

ズーッと「酔芙蓉」と書いているつもりでした。
「すいふよう」と打ち込んで変換した漢字が「酸芙蓉」になっていたとは!
いつどこで、こんな誤字に変換するようになったのか。お恥ずかしい。
この記事の題名「思い込み注意報」は本文にも発令した模様。 


神崎川のネジバナ

2014年06月30日 | 身近な自然

久しぶりにネジバナと出会った。
それも草ボウボウの神崎川の河原で。
いろんな野草にもみくちゃにされながらも
すっくと立つネジバナはとても可憐で目立っていた。

ネジバナ以外にも梅雨空に生える花をいくつかピックアップ。
大阪は、東日本・北海道方面に比べるとうんと雨量の少ない梅雨
それでも雨が降ったりやんだりのうっとうしい日が続く
ネジバナを撮った日もそんな朝だった 

◆ネジバナ(捩花)2014-06-29撮影 神崎川ほとり


ラン科ネジバナ属 別名:モジズリ(捩摺) 花期:5~8月 分布:日本全土
学名:Spiranthes sinensis var. amoena
来年も咲いてくれるだろうか。楽しみだ。 


◆ワルナスビ◆(悪茄子) 2014-06-29撮影 神崎川ほとり

川縁(かわべり)に茂っていた水草が取り除かれた。
一緒にあの可愛いツユクサも取り除かれて消えた。


 川縁の階段を上り切ったところにある花壇を占領しているのはワルナスビ
散歩コースからツユクサは消えたが、ワルナスビは今年も生き残って我が世の春


 葉っぱの裏表、茎やガクにもびっしり生える鋭いトゲ。
うっかり触れるとケガをする繁殖力旺盛な野草。犬を近づけてはいけない。
(写真を撮っている時、ソフトはかなり接近した 危ない、危ない
 
ナス科ナス属 花期:6~9月 原産地:北アメリカ
学名:Solanum carolinense


 

◆ムラサキツユクサ◆(紫露草) 2014-06-29撮影 自宅近くの公園にて


ツユクサ科 花期:6月~10月  原産地:北アメリカ~熱帯アメリカ
学名:Tradescantia ohiensis または Tradescantia reflexa
お馴染みのツユクサには似ていない。花も葉の形も。(園芸種?)
他にオオムラサキツユクサというものもあって、最初は「オオ」が付くほうなのか付かないほうなのか分からなかった。
オオムラサキツユクサのほうが花も葉も大きいとあったが、
比べるものがないのでわからない。
はっきりした違いを知りたくてあれこれ検索していたらこんなサイトを見つけた。
My Tiny Flower Garden」(戻る時はブラウザ左上の矢印で戻ってください)
このサイトの中程にオオムラサキツユクサの画像があり、ガクは毛で覆われていた。
お陰でこの花は「ムラサキツユクサ」と判明。
花のガクは小さいので分かりづらいが、蕾(あるいは咲き終わった花)を覆っているガクに毛など全く生えていない。
My Tiny Flower Gardenのぴょんぴょんさん。
お陰で名前が判明しました。ありがとうございました。

 

◆トキワツユクサ◆(常磐露草) 2014-05-15撮影 自宅近くの植え込みにて

ツユクサ科ムラサキツユクサ属 別名:ノハカタカラクサ(野博多唐草)
花期:5~7月 原産地:南アメリカ 学名:Tradescantia fluminensis
日本には昭和初期に観賞用として持ち込まれ、帰化植物として野生化しており、外来生物法により要注意外来生物に指定されているとWikipediaにあった。
上記のムラサキツユクサの花より小さい。葉っぱはお馴染みのツユクサに似ている。 ワルナスビやオオキンケイギクと同じ外来生物のレッドリストに載っていた植物だとは知らなかった。
※約1ヵ月半ほど前に撮った画像(今は咲いている花数がかなり減っている)。 

 

◆ヤマモモ◆(山桃) 2014-06-12撮影 自宅近くの歩道上にて


ヤマモモ科ヤマモモ属 常緑樹 原産:中国大陸や日本 学名:Myrica rubra
近所の歩道の植え込みにレンギョウやムクゲと並んで、それらよりも一段と背高のっぽのこの木が「山桃」だったとは・・・。知らなかった。
6月の初め頃より1センチほどの赤い実がいっぱい落ちて歩道を真っ赤に染めていた。何年もこの木のそばを通っていながらこんな赤い実が生っているのに気づかなかった。近所の人が常に掃除をしていてくれていたのかもしれない。木を見あげることもなかった。
木の名の検索は難しく、家にある「葉で見分ける樹木」という本でようやく見つけた。 
そうかぁ、これが山桃なのかと改めて見つめた。
今は、木の根元辺りにに黒くなった実が散らばっているだけだ。 
桃に似た実なので山桃と名付けられたとあったが、バラ科の桃の実には似ても似つかない。むしろキイチゴの実を大きくした感じに見えた。
食べられるなら赤いうちに拾っておけば良かったなどと思ったけれど、山に生えていたキイチゴの実も食べることができなかった私である(野にあるものを口に入れるのが恐い)。キイチゴ同様、果実酒やジャムにすると検索したサイトにあった。 
イチョウのように雌雄の木があって、雌の木にしか実はならないともあった。 
この木の前を通るたびに今もしばし止まって見あげている。
あんたが、山桃だったのかと。 


※ご報告が遅れましたが、5月20日にUPしたカルガモ親子ですが、翌日からヒナの姿を見かけなくなりました。1羽も。
どうなったのかわかりませんが、撮影場所付近からヒナが消えたことは確かです。


越冬、そして羽化

2014年05月10日 | 身近な自然


↑上記3枚 GW最後の5月6日昼に羽化し飛び立っていったツマグロヒョウモン♂

                 


↑上記3枚 5月9日朝に羽化したツマグロヒョウモン♂

                   

この2匹のツマグロヒョウモンは去年の10月末に生まれ、幼虫のまま越冬した。
もう1匹、サナギ化して知らぬ間にとびたったツマグロヒョウモンもいるので、
越冬幼虫の羽化の確認は今のところ3匹。 

冬の間は幼虫の姿を見かけなかったので死んだと思っていた。
ところがどっこい、寒い冬を乗り越えた幼虫もいた!

幼虫たちの姿を確認したのは3月なかば。
シャクシャクとパンジーやスミレの葉っぱをかじっていた。
(大半は越冬できずに死んだようで生き残っていたのはごくわずか)

去年の夏の観察では
幼虫→サナギ化、サナギ化→羽化 はいずれも一週間~10日間ほどだったが、
越冬幼虫はかなり成長が遅く、(気温の低い日が続いたせいかもしれない)
越冬後、サナギ化まで1ヵ月以上もかかり、
またサナギ化から羽化まで1ヵ月近くかかった。
(冬ごもりから動き出したのが3月中旬。羽化は5月初旬) 

ツマグロヒョウモンの幼虫たちの寝床だったパンジーやビオラは、
冬の間に随分痛んでしまったので、今日全て短く刈り込んだ。
残りの幼虫たちはいなかった。

さてまたパンジーを買いにホームセンターへ行こかいな