結局“10分”

息子は、毎日毎日父と母に“宿題、支度、バイオリンの練習”の３揃えを
やるように口うるさくいわれているのだが、とにかくやりはじめが遅い。
３時半には学校から帰っているはずなのだが（母は仕事でいないので
正確な時間がわからない。）７時近くに帰宅すると、まだ、なにも
やってないことがざらである。

今日は、ランの具合が悪いので５時半には帰宅したのだが、
やはりなにもやっていないお兄ちゃん。
「やんなきゃ、こずかいなしだ！！！」と脅す母に
仕方なさそうに宿題をやり始める息子。
しかし、ちょっとやっては違うことをし、注意されると
またやって、また違うことをやるの繰り返し。
気がつくと時計は６時４５分をさしていた。

しばらくすると、やっとバイオリンの音が聞こえてきた。
“お、やっとはじめたな！”と洗濯物をたたみながら、
今度の発表会の曲をきいていたのだが・・・。
２，３回で曲がしなくなった。また違うことやってんのかなと
様子を見にいくと、彼は“じゃぱん”を観ていた。
大好きなテレビ番組である。
バイオリンの練習時間はあれだけがみがみいって、
結局１０分なのであった。