マンションのペットライフ

限られた空間で、いかにして“家族”がまあまあ暮らせるか・・・、ない知恵絞っていこうと思います。

ごまちゃんの思い出 4

2005年09月07日 | ペットたち
ごまちゃんは、期待以上に、本当にかわいかった。

連れて帰ったときは、“白い小鳥”でなくってがっかりしていた
娘も、あっという間にゴマちゃんに夢中になった。

このごまちゃん、ひなからだんだん大人になるにつれ、
くちばしが紅色になり、おなかの色が淡いピンクにそまり、
綺麗な小鳥になった。
男の子か女の子かはわからなかったけど、
おしゃべりしてるかのようにさえずり、おかしかったのが、
ごまちゃんにかまわないで部屋を出ると、文句をいっているような
鳴き方をしたり、夜になると寝言をいっているのか、暗い部屋でも
さえずんだりして、ほんとうに表現豊かな小鳥だった。

籠からだしてやれば、決して人間から離れることなく
飛んでは戻り、飛んでは戻りを繰り返し、とてもよく懐いていた。

あまり小鳥がすきでなかったらしいだんなも
「かわいそうだから、もっと、大きな鳥かごかってあげたら?」
と、口を出すくらい、ごまちゃんは我が家の人気者だった。

ごまちゃんを薦めてくれたお店のお姉さんは
「ごまちゃんは、元気にしてますか?」と
お店に買い物にいくたび、ずいぶんと気にかけていたので、
携帯に写真を撮ってみせたりしていた。

・・・、
もう、花道とごまちゃんを買ったお店はなくなってしまった。
近所に大きなペットショップセンターができ、競争に
負けたらしいと人づてにきいた。
よって、ごまちゃんを天天の餌食にしてしまった報告を
しないですんでいるが、知ったらきっと悲しむだろうなと思うと、
後ろめたさと申し訳ない気持ちで一杯である。

ごまちゃんの思い出 3

2005年09月06日 | ペットたち
フェレット、息子が以前欲しがったが、独特の臭いで
だんながいい顔しなかった動物である。
結局あのお客さんは、何を求めてフェレットを買っていったのか、
とても疑問に思ったのであった。

事の顛末をみていた母は、応対した店員さんが顔なじみだったので
思わずいってしまった。

「大変でしたねぇ・・・」

すると彼女は言った。

「あまりお薦めしない子はすぐ売れることが多いのに、
絶対お薦めと思う子はなぜか売れ残ってしまう事が多いんですよね・・・。」

「へえ、そうなの?例えばどの子?」
思わず、聞いてしまった。

我が家の花道も、実はこのお店の売れ残りだった犬である。

花道を我が家で迎えると伝えた時、花道を薦めてくれた店員さんは
涙を浮かべて、「よかったね!よかったね!本当によかったね!」と
何度も何度も檻の中にいた当時の花道に話しかけていた。
それをみて、“なにか問題のある犬なのか?”と強烈な不安に
襲われたものだったが、実際は何の問題もなく、すっかり我が家に
溶け込んでいる(?)花道であった。

店員さんは言った。
「この桜文鳥のひながそうなんです。」
みると、値札は“1340円”だった。
「随分安いけど、なんで???」
「別に理由はないんですけど・・・、でも本当にいい子なんですよ。
どなたかかわいがって下さる方、いらっしゃらないでしょうか・・・。」
店員さんがとても熱心にいうので、ついつい興味をもってしまった。
「どんな風に“いい子”なの???」

店員さんが、鳥かごからその大きくなりかけている
“桜文鳥のひな”を出し、鳥かごの上に止まらせて、
少し離れてから
「ご~まちゃん!」と呼ぶと、なんと店員さんに向かって
ぱたぱたと飛び、指にとまったのである。
まさにアニメや絵本などで主人公を慰める小鳥そのものだった。

「私でもできる???」

私も「ご~まちゃん!」と少し離れた所から呼んでみた。
すると、ぱたぱたと飛んできて差し伸べた手の指に止まった!
お店の中を1周したが、逃げもせず、声のするほうへとごまちゃんは
飛んでは止まるを繰り返したのであった。

「この子、うちの子にする!!!」

即決だった。

こうして、ごまちゃんはさらに500円引きしてもらい、
箱に入れられて、我が家にやってきたのであった。

ごまちゃんの思い出 2

2005年09月05日 | ペットたち
しょんぼりする娘・・・、小鳥のいなくなった籠を
母はかたづけることができなかった。
懐かなかったが、容姿はとても綺麗な小鳥だった。

きつく怒って、一切手を出さなかった母(こっそり、ちょっとだけ
やりはしたけど・・・)は、後ろめたさを感じていた。

当時、我が家は花道と出会ったお店でペット用品を買っていた。
当然、動物達が常にいるので、それを見るのも楽しみのひとつだった。
花道以外は、そのお店で生き物を買ったことはなかったのだが、
餌やペット用品はすべてそのお店で揃えていた。

その日も買い物がてらいろいろな動物をみていたら、
とある店員さんとお客さんのやりとりが耳に入ってきた。

「生きてるんです、どんな動物だってう○こもおしっ○もしますよ!!!」

何事かと思い、様子を伺うと、どうやら、そのお客さん、
フェレットを飼いたくって来店しているようだった。
そしてそのお客さん、フェレットはう○こもおしっ○も
しない動物だと思い込んいたようだった。
絶句している所にさらにそのお客さんの言葉は続いた。

「一緒に布団で寝たいんです!」

応対していた店員さんの“ぶちり”という音が聞こえたような気がした。
が、それでも店員さんはいった。
「一緒に寝たいなら、フェレットはやめて、せめて犬か猫が
いいのではないでしょうか。それか、う○こやおしっ○が嫌なら、
そういうのが目立たない動物にしてはどうでしょう・・・。」

が、そのお客さんは頑なにフェレットをほしがり、結局
フィーリングがあったという、セーブルのフェレットを
買うことになったのだった。ーまたつづくー                 

ごまちゃんの思い出 1

2005年09月04日 | ペットたち
話は去年の夏に遡る・・・。

突然娘が「かわいい白い小鳥を飼いたい!」と言い出した。
娘は私が喜んで賛成してくれると思い込んでいたらしい。
ところが母は烈火のごとく怒ってしまった。

「これ以上、私の負担がふえてたまるか!!!!!」

今思えば、ほんとに大人気なかったのだが、他の動物達の世話が
きつかったのだ。
が、娘はもうお目当ての小鳥がいて、頑として譲らなかった。
その様子をみていただんな、私の怒り方に腹を立て、いっしょに
買ってきてしまったのだ、娘お目当ての白い十姉妹を・・・。
鳥かごや小鳥代は娘の小遣いからすべて出させはしたのだが。

ほんとうに話をよくきいてやればよかったと、今更ながらに
後悔しているのだが、実は娘、白文鳥と十姉妹の区別がついて
いなかったのだ・・・。
娘はその買ってきた“白い小鳥”を “懐く小鳥=文鳥”だと
思い込んでいた。

十姉妹はご存知の方が多いと思うが、あまり懐かない上に
1羽で飼う品種ではないのである。
夏にうちに来たその子は、日々弱り、娘は娘なりに世話をし、
だんなも影であれこれ手をつくし、私もこっそり様子を見ていたが、
夏から急に秋めいてしまったある日、枝から落ち、そして
そのまま、朝、永遠の眠りについた。

娘はおいおい泣いた。
“自分がちゃんと世話しなかったからだ”と。
が、小2にしては一生懸命していた。それに、だんなも私も
影で手伝ってやっていた。
こういってはなんだが、その子に生命力がなかったんだと思う。

“ランは悪くないんだよ”と、何度も諭したが、
娘のショックは当然そう簡単に消えるわけもなく、しばらく
暗い顔をしていた。

そんな時だった、私がゴマちゃんと出会ったのは・・・。
                     -つづくー

不注意の結末

2005年09月03日 | ペットたち
いつものように、桜文鳥のゴマちゃんをケージから出して
遊ばせていた。
毎週、土曜日の朝はのんびりだったので、いつもそうしていた。

ゴマちゃんは、ほんと、人懐っこくって、頭に乗っては
ちょっと飛び、肩に乗ってはちょっと飛び、手に止まっては
かわいい顔をちょこんと向けていた。

娘が私の頭の上に餌を撒いたりと、ほんとうにいつもと
変わらない土曜日の午前だったのに・・・。

ゴマちゃんのいる部屋は猫の天天が入り込まないように、
常に閉め切っていた。当然、その日も閉めていた。
が、部屋の中のクローゼットは閉めていなかった。
子供達が服を取り出しやすいように、開けていた。

子供達が着替え終わってゴマちゃんと遊びだしたので、私はトイレに行った。
その直後だった、子供達の叫び声をきいたのは・・・。

あわてて部屋に戻ったが、時すでに遅かった・・・。

天天は私が気がつかないうちに部屋に入り込み、
そのままクローゼットの中に入り込み、寝入っていたのだ。
ふと目を覚まし、本能の赴くままだったのだろう。

子供達はパニック状態で泣き叫び、天天は私に思いっきり
平手打ちをくらった。
天天は悪くない、私がいけなかったのに、
怒りをぶつけてしまった。

冷たくなってしまったゴマちゃん、私はただただ
詫びることしかできなかった。