愛煙家の多事総論

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合法的麻薬

2007-12-20 21:53:23 | 国内情勢
麻薬といっても、色々ある。そのほとんどは違法であるが、中には医者が処方する薬に麻薬のような常用性や高揚性を持つものもある。リタリンもその一つだ。

麻薬より怖い!“リタリン被害”が急拡大

依存性の高い向精神薬「リタリン」の事件が相次いでいる。
 東京都渋谷区の歯科医師が今月12日、ニセの処方箋を使って、調剤薬局からリタリン256錠を不正に入手していたことが発覚した。処方箋にはいつも同じ20代の女性を患者として記載し、その女性を伴って薬局に現れていた。
 リタリンは、うつ病や睡眠障害の治療に効果があるが、うつ病患者でも依存症になる危険性がある。爽快感や高揚感が得られることから“合法覚醒剤”として、2000年頃から急激に広まった。乱用の背景に何があるのか。
「うつ病のような気分障害患者が激増したこともあるが、簡単に処方箋を出せることから、売人まがいの悪質な医師の存在も増えているんです」(医療関係者)
 リタリン乱用で医療施設に入通院した患者の70%は医師が処方したリタリンで“中毒”となった。
 ネットには、入手ルートの情報交換や転売情報があふれている。
 9月18日に、新宿・歌舞伎町の心療内科診療所「東京クリニック」が立ち入り検査を受け、10月31日には江戸川区の「京成江戸川クリニック」院長が逮捕された。
「どちらの院長も、リタリンを簡単に処方する医者として、ネット上では有名でした」(捜査事情通)
 問題に手を焼く厚労省は、10月26日に、うつ病をリタリンの適応症から削除し、処方できる医療機関を登録制にして流通を制限することを決めた。また、薬物依存相談については、「本人や家族が相談に来ても警察に通報することはない」とのガイダンスを作成、自治体などに配った。
 ここまで汚染が広がっているとは、オドロキだ。




実際、抗鬱剤とかはその役割上、精神に高揚をもたらすものが多いからなぁ。それだけで言えば、麻薬となんら変わらん。しかも、落ちることも少ない。麻薬よりも確実にアッパーになれる。
が、勿論そんな薬を常用すれば、人間としてダメになっていくことは確実で・・・。

が、かといってリタリンの全てを否定するのも早計だ。
かつて、麻薬が外科手術に用いられていたように、薬は毒にもなるし、毒は薬にもなる。
そこらへんの匙加減は、結局医者の判断に委ねられるわけだが、そこらへんのことを理解していない医者が、常用性のある薬をバンバン処方するようにならないように、国がしっかりとしたガイドラインを作るべきだろう。



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