２０１０晩秋・夕張徘徊１

秋も終りの１１月。今季最後の単独廃墟行に繰り出す。

・・・本当は厚別の旧友を誘う予定だったのだが、とある“暴走”のために断念（溜息）。

今回は２７４号線ルートで、まず楓方面に向かう。




残存遺構の旧北炭楓鉱発電所の建物をデジカメに収め、周りを探訪。




何度か来ているのに、すぐ横にある神社に気付かなかったとは迂闊！。
参拝して非礼（？）を詫びる。

改めて周辺を見回せば、橋の下や斜面の上なんかにちらほらと残存遺構が残っていた。
一方で、現代の土木工事の姿も見え隠れしているわけで。




楓地区でも、高速道路の延伸工事が行われているのだねえ。

次に真谷地炭鉱跡を探訪し、清水沢駅横の駐車場で昼飯タイム。

２０１０晩秋・夕張徘徊２

清水沢は、亡き母と奇しくも同じ年に逝った叔母が住んでいた街でもあり。
まあ、夕張市での親類との縁も、これで絶えてしまったわけで。

改めて清水沢の市街地を写しておこうと、車を降りて駅周辺を徘徊する。




現ＪＲ石勝線夕張支線では唯一の有人駅である、清水沢駅をパチリ。

幼少のみぎり、よく清水沢の叔母宅へ遊びに行ったものだが。
そーいや、鉄道は利用しなかったなあ。もっぱら夕鉄バスを利用してたような記憶が。
あの頃、もうすでにモータリゼーション花盛り、だったんだなあ。




叔母の家があった辺りをパチリ。
家は既に取り壊されている。うーむ、月日は流れ幾星霜・・・。







この辺も、昔は、も少し賑やかだったような気がするねえ。
元銭湯らしき家屋は、壁に名前が残されていて、興味を惹く物件ではある。




改めて駅前の通りから、清水沢駅をパチリ。
右のオレンジ色の店舗。建て替えられてはいるけれども。
確か昔、よく寄った本屋さんだよな。まだ健在だったんだ。
ちょっと嬉しい。




最後に、叔母の葬儀の際の食事会場だった「長寿庵」さんをパチリ。

清水沢での昔の思い出もまた、もう忘却の彼方だなあ・・・（超遠い目）。

２０１０晩秋・夕張徘徊３

旧北炭清水沢発電所を定点観測（？）、日吉で「大煙突」を最探訪した後。
ＪＲ鹿ノ谷駅に立ち寄り、駅の周りを徘徊する。




今は無人駅となってしまった鹿ノ谷駅。







がらんとした駅舎内。でもちゃんと、きれいに清掃されている様子。







ホーム周りを探訪、一線一面のこじんまりとした構内になっちゃったねえ。




構内を跨ぐ歩道橋から、旧夕張鉄道の構内跡を望む。
うーむ、ただただ広大な空地だけが残るのみ、だなあ。


他に、旧「石川コレクション」の残存建物と。
残存建物の隅に残されて安置されている「千手観音」を探訪したが。
その写真画像は、当ＨＰの方に載せたので割愛ｗ。

２０１０晩秋・夕張徘徊４

続けて石炭の歴史村周辺を徘徊。

お土産に義剛くんのお店で生キャラメルを買おうと思ったのだが・・・。




ありゃりゃ、歴史村に合わせてこちらも冬期休業なの！？。
むーん、鳴り物入りで進出した割りには、なんか腰砕けだねえ。
お土産買えずでがっかり。通年営業して欲しいよなあ。


ところで石炭の歴史村。冬期休業で閉鎖中なのだが。
よく見れば、地元の方と思しき方とか観光客の親子連れの方々とかが。
気さくに内部に入り、散歩やら野外遊戯に興じている。
ふーむ・・・場所場所には、フェンスとかが張っているのだが。

ま、いいか。それに倣って高台の駐車場に車を停めて。




義剛くんに譲渡された、旧「シネマのバラード」＆旧「生活歴史館」の間を抜け。
歴史村内に潜む遺構群を探訪した。

なるほど。降雪前のオフ・シーズンに来るのは、けっこう儲けものでｗ。

ついでに旧北駐車場まで足を延ばすと。おおぉ！。




樹木に覆われていた坑口跡が、きれいに整備されている！。
ちゃんと名を明記した看板も立てられていて。
「北上坑」と「千歳坑」と名付けられた坑口だったのか。

“現場百回”とよく言うが。廃墟と産業遺産もまた“現場百回”。
前回来て発見できなかった物件とか、何がしかの変化を見ることが出来るからねえ。

２０１０晩秋・夕張徘徊５

夕張を駆け足で一通り探訪しての帰り際。
レースイスキー場の手前で、凄い看板を発見！。




廃校のグランドの一般利用を案内している看板なのだが。何故か“萌え”キャラ。
うむ！、ある意味、凄く目立つ看板だねえｗ。

“萌え”が市井に浸透して久しいけれども。
ここ夕張にも、しっかりと浸透しているわけだ！。

萌えろっ！、夕張っ！！。

と、心の中でしっかりと叫びつつ、夕張を後にした次第。

これで今季の廃墟行は終了だ。

もうすぐ冬が来るねえ・・・（しみじみ）。