おらっちの炙り焼き ~膳~

世の中を 斬ろうと思って 返り討ち・・・そんな人生 笑ってちょうだい!

ふるさと。

2012-11-07 23:11:19 | on the Web
 新聞やテレビのニュースで実家の近くの話題が流れると、少し嬉しくなってしまう。

 「近く」と書いたが、車で1時間かかる距離でもその範囲に入る。全然近くないのだが、昔馴染んだ地名を東京で目にすること自体が嬉しく思うのだ。


 先日もBSで丹波篠山が紹介されるということで、嬉しく思った。


 東京に出てきた20年前よりも現在の方がより嬉しく感じる度合いが大きくなってきている気がする。歳のせいだな。





 しかし、今日は全く嬉しくなかった。

 生まれ育った町、18年分の思い出が詰まった町、兵庫県丹波市市島町がこのような凄惨なニュースで取り上げられてしまうとは・・・








 小6男児、母に刺され死亡=自宅で就寝中―兵庫(時事通信) - goo ニュース









 今は実家自体が引越しをして、市島(いちじま)町に家はないのだが、高校を卒業するまで僕はこの町で過ごした。

 四方八方見回しても、山と田畑が広がる、過疎化の進む農村地帯。

 遠くの道路を救急車が走るだけで、「おや、誰だろうか?」と家族中がそわそわするような、地域の人間関係も密な田舎。


 今回の事件で、同じようにそわそわした家庭がそこここにあったに違いない。


 自分の息子を殺害した母親は、僕よりも年齢が一つ上。

 実家ということだから、恐らく同じ時期に同じ中学に通っていたはずだ。
 でも、残念ながら僕らの世代は第二次ベビーブームであり、同学年ですらすっかり忘れてしまっている同級生もいるほど記憶が薄い。

 よほど「同じ部活だった」とか「好きだった人」だとかくらいしか記憶にないのが正直なところだ。


 1歳とはいえ、年上となると尚のこと、この母親の旧姓を聞いても僕には何の記憶もなかった。



 このような凄惨な事件が起きてしまって、本当に残念だ。

 せめて、亡くなった少年が、誰に刺されたのかを知らないまま旅立ってくれたことを願うしかない。

 そして、どうか安らかに眠ってください。



 Mizuki Ashida



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