去年この時期は近くの池でコケムシbryozoaを見つけ、嬉々としていたものであります。
コケムシって一般的には殆ど知られていないと思うんだが、どうかな。
何気にオルドビス期からいるんで、我々より大分先輩なんですが。
海棲のものは、よくカイメンだイタボヤだと間違えられたりするようだけど、
淡水のものって本当パッと見、汚いところに生えているコケでしかない。
ところがこれを水中に入れて実体顕微鏡で見ると、綺麗なのである。
こう、半透明な白い体がサンゴの様に伸び(群体で生活)、先端にはイソギンチャクのような触手が踊る。
俗に「天使の羽」と例えたりもするくらいで。
分類的には、今はコケムシ動物門 Phylum bryozoaと独自の門を作る意見が大勢のようだが、
外肛動物 ectoprocta に含めるとする説もまだあるようで。
また、コケムシ動物・ホウキムシ動物・腕足動物 を纏めて触手動物門Phylum Tentaculata
と称する向きもあるみたいで、色々です。
コケムシ動物・ホウキムシ動物・腕足動物 は確かに前口動物Protostomaか後口動物Deuterostomaかも微妙らしく、系統樹としてもハッキリと描けるものではないそうです。
分子的にはどうなのかな?
…前置きが長くなった。
で、そのコケムシを今年も採って見たんだけど、円盤状のスタトプラスト(休芽、図右下)形成してて、
残念でした、というだけの話なんだが。
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