まあどうにかなるさ

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先祖に手を合わせるということ

2014-10-13 13:43:15 | コラム

毎日のように仏壇に線香をあげ、手を合わせる。

死者に手を合わせてもあまり意味がある事ではないという人もいるかもしれないが、実はこのことは生きている私たちにとっても意味のあることだと思う。

例えば10代先祖を遡ってみる。

自分一人の前は2人。その前は4人、その前は8人、16、32、64、128…と倍々に増えていき、10世祖では1024人になり、合計数は2046人となる。20世祖前だと200万人にものぼる。従兄弟同士などで結婚している場合は、もっと少なくなるが…

今生きているたった1人のために実にたくさんの先祖が実在していた事になる。もし、そのうちの誰かが存在しなかったとしたら、今の自分も存在しなかったことになる。

病気や飢えで死にそうになった人もいただろう。

生きるのに辛くて死を考えた人もいたかもしれない。

戦争で死と隣り合わせになりながらも生き延びた人。

それでも生きていてくれた先祖たちのおかげで、今の自分がある。

今、自分がここにいることは奇跡に近い。

だから先祖に手を合わせることは、自分が生を受けたことへの感謝に繋がると思う。

自分を粗末にすることは膨大な数の先祖を粗末にすることになる。

人一人の命も人生も膨大な数の先祖からいただいた奇跡の産物。

ご先祖様、今日の一日をありがとうございます。

 


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