BEELUCK(ビーラック)店主の拙いけれど真実を語る健康小話

BEELUCK(ビーラック)の店主が自身の経験と知り得た情報を元に「真の健康」について、コツコツとお話しするブログ。

脂肪酸の構造ほか

2007-09-23 09:13:32 | Weblog

前回、亜麻仁油の主成分について、必須脂肪酸オメガ-3という言葉が先行しましたが、理解を深める意味で脂肪酸について勉強してみたく思います。

辞書には、脂肪とは「動物や植物の中に含まれるあぶら」とありますが、その脂肪のほとんどのものは化学でいう脂肪酸という形をとっています。

その基本形はといいますと、2から20ないしそれ以上の数の炭素原子(C)がまっすぐに連なった鎖状になっていて、それぞれ一つ一つの炭素には水素原子(H)が結び付いています。

炭素の数の違い、それにくっついている水素の数とその結び付き方の違いが、それぞれの脂肪の味や性質の異なり、即ちそれぞれの特徴の元となっています。

全ての炭素原子にくっつき得る限りの水素原子が結び付いている状態(即ち、炭素原子が水素原子で飽和された状態)の脂肪酸を「飽和脂肪酸」、炭素原子が水素原子で飽和されていない状態の脂肪酸を「不飽和脂肪酸」と言います。

それでは、不飽和な個所はどうなっているかといいますと、隣り合わせの二つの炭素原子が二重結合という結び付き方をしています。

不飽和な個所即ち、炭素原子同士の二重結合が二箇所以上ある脂肪酸のことを多価不飽和脂肪酸といいますが、テレビの広告などにもよく出てきますリノール酸は食物中に含まれているオメガ-6多価不飽和脂肪酸の中で最も一般的なものです。

下の化学式が、あまり上手く書けていませんが、食用油の中で亜麻仁油に最も多く含まれているオメガ-3多価不飽和脂肪酸のひとつ、アルファ・リノレン酸の構造式です。

   H  H       H       H       H  H  H  H  H  H  H
   |  |        |        |       |  |   |  |   |  |   |
H-C-C-C=C-C-C=C-C-C=C-C-C-C-C-C-C-C-C=O
    |  |   |   |  |  |   |  |   |  |   |   |  |  |   |  |   |   |
   H  H  H  H H  H  H  H  H  H  H  H H  H  H  H  H  OH このところでO(酸素原子)にH(水素原子)がくっついて「酸」の構造になっているので、脂肪酸と呼んでいます。

左から3番目のC(炭素原子)に=(二重結合)が起きているのでオメガ-3と呼びます。

人間の身体にとって必要且欠くことのできない(=必須の)多価不飽和脂肪酸ですが、その構造式については覚えていただく必要はないと思います。

しかし、オメガ-6の摂りすぎを反省し、オメガ-3を多く含む亜麻仁油を食することによりこの二つのバランス(balance)を回復する必要があることだけはご理解いただかねばならないことであると考えます。 

コメント
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