
黒い雲が追いかけてくる
足を速める帰り道
ぽつぽつぽつ…
地面をたたく雨音や
むせるような土の匂い
いつかの記憶の中に
入り込んでしまったよう
夕立の雨音は
ちょっと楽しい気持にしてくれる
いつの記憶の中にいるのだろう
誰と一緒だったのだろう
雨の中にいたのだろうか
部屋の中から夕立を見ていたのだろうか
ひとりではないことは確かなのに
思い出せない
夕立の雨音が聞こえる時だけの
幻のような時間
幻のような記憶
雨が上がった
きらきらした
雫の光が
また
今の時間に引き戻してくれる
光る雫が
本当に綺麗…
雨が降ると頭の中に流れる
あめあめふれふれ母さんが~
の歌のせいかも?
どうしてだろう・・・・・・
学校帰りに雨宿りしたこととか
雨にぬれながら自転車こいで帰ったこととか
家の中から稲妻を見て「わ~!」なんて思ったりとか
夕立の時の思い出は以外にたくさんあるのかも。。
この日
雨の後に虹が出てたよ。。と
部活帰りの息子が言っていました
雫と一緒に虹も見たかったなぁ。。残念!!
打ち消すように暗い雲が空を覆い
夕立が、時間を空間を色濃く彩る・・・・
ふっと、今でも此処でもない何処かへ連れ去られる・・・
思い出したいのか、思い出したくないのか??!!
こゝろの行く末の頼りなさを
「光る雫」に、救われるんだね・・・・うん・・・・