稲を植え終えた田の畔ではケリがのんびりとし、麦の黄金色への変化と稲の緑が濃くなっていく対比も面白い。

ケリ

色づき始めた麦の穂と対比的な田植えが終わって間もない稲田
チュウシャクシギやキアシシギは海でも水田でも生活するシギである。

海岸のチュウシャクシギ

水田のチュウシャクシギ

海岸のキアシシギ

水田近くのキアシシギ
先日来海辺のシギを報告してきたが、海水域に殆ど出ないシギもいる。タカブシギはそうしたシギである。

タカブシギ
先日、海の帰りに河北潟干拓地のハス田に寄ってみた。コサギやダイサギの他には、何も見つけられないでいたが、ある田でダイサギの近くで動く小さな鳥を見つけた。

若葉の出始めたハス田のタカブシギ

ハス田のタカブシギ
「クサシギかな」と思って近づこうとすると飛ばれた。1羽が飛ぶと、次から次へと飛び出して来、10羽程が飛んだ。「クサシギは、普通1羽でいるのに、この鳥は小さな群れでいるぞ、それに飛んでもクサシギのように高速で遠くまで飛ばないで、直ぐ近くに下りたぞ」と思い、今度は慎重に近づき撮影した。クサシギより小さいし、群れで居る、あまり遠くへ逃げないなどを考えるとタカブシギかも知れないと思った。



ハスの若葉とタカブシギ
欲張って他にはいないかなと車で回っていると、尾を振りながら餌を探している黒っぽい鳥が見えた。嘴が赤く先が黄色い。

横から見たバン
あ!バンだ。後ろから見ると、尾羽の両側の白い部分がよく目立つ。

後から見たバン
横から見ても下尾筒の両側の羽が長くて白いことが分かる。暫く、尾羽の振り方など面白い挙動を楽しんだ。

餌を探すバン
タカブシギの習性は本やインターネットで知っていたが、それらしいトリに実際に出会ったのは初めてであったので撮影に満足し、家に帰り図鑑で調べタカブシギだと確信した。
今年は多くのシギに出会った気がする。来年もまたこの幸運が来ることを願う。