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チョウ・トンボ・野鳥に親しむ

北陸地方の自然とチョウ、トンボ、野鳥の写真を投稿します。

白山は夏から秋へーベニヒカゲ

2022-08-26 07:01:36 | 日記
 朝方はだいぶ涼しくなり、そろそろ活動再開!と河北潟、邑知潟、高松、千里浜、志賀町の海岸に行ってみた。初日には河北潟から邑知潟に行ってみた。 
 河北潟は水辺には近づきにくく、ハス田での観察が主となる。幸い一枚だけ水の張った田があった。ダイサギに目を奪われそうになるが、よく見るとセイタカシギが10羽程いるのを見つけることができた。

       ハス田のダイサギに混ざるセイタカシギ




        水を張ったハス田で餌を探すセイタカシギ

 石川のハス田で見るのは初めてであり何故か興奮した。

 近くの電柱の上に黄、青2色の足環を両足に着けている1羽のコウノトリを見つけた。

         電柱の上に一羽止まるコウノトリ

 6月10日に今年度の孵化失敗の報告をした。断定はできないが、足輪の色よりその後も暫く巣の周りにいたメスであることが推察される。


         6月に営巣中のコウノトリのペア

          コウノトリの足輪の色の確認

 なお、このメスは2019年豊岡生まれである。来年こそは良い伴侶を得て子育てに成功することを期待したい。

 邑知潟ではゴイサギを見つけた。

           水面を見つめるゴイサギ

 1羽の親鳥と数羽のホシゴイのようであった。


              ホシゴイ

 餌の摂り方の訓練中だったかもしれない。

 さて、白山麓では6月から8月にかけてオナガシジミ3種が出現する。オナガシジミ、ウスイロオナガシジミ、ミズイロオナガシジミである。一般にメスは不活発でオスの活動が目立つ。


              オナガシジミ


            ウスイロオナガシジミ


            ミズイロオナガシジミ

 ミヤマカラスシジミが見られることもある。


            ミヤマカラスシジミ

 この時期に白山に登ると、2,500mの黒ボコ岩の下辺りでベニヒカゲが見られる。


               ベニヒカゲ

  なお、オナガシジミの一部は鳥友さんからお借りしたものです。

 間もなく里にも秋が訪れる事であろう。

我がフィールド能美夏―兼六園の雪吊

2022-08-18 09:31:10 | 日記
 暑い夏であったがお盆も過ぎ、雨が多くなり秋の兆しが見られる。


             お盆の御墓

 今回は涼を感じていただくために、見出しには雪吊の兼六園を使わせていただいた。

 今年は思いがけずジャコウアゲハ、キアゲハの大量発生に出くわした。特にキアゲハは庭で20匹の幼虫が孵化し、今日迄に8匹が羽化した。

          羽化したキアゲハと残る蛹

   羽化直前の色が変わった上の写真の蛹、成虫の翅の模様が見える


          羽化したばかりのキアゲハと脱殻

 残り1つの蛹が確認できているが11匹の幼虫の行方は知れない。一方、6月後半、8月前半が非常に暑く、夕日寺のゴマダラチョウ、木場潟のコムラサキの撮影の機会を逃してしまった。
 木場潟にはウチワヤンマ、チョウトンボに加えカルガモが居たが、何か拍子抜けであった。寺井の海にも鳥影がなかった。

            木場潟のウチワヤンマ

             チョウトンボ

 そろそろ活動を再開しなければと思い、手始めに樹木公園に行ってみた。イロハモミジは一部が紅葉を始め、水の湧き出した遊歩道の周りにはオニヤンマ、ナツアカネ(胸側は見えないので腹端より推定)、アキアカネ、オオシオカラトンボなどが居たが特別のものは見当たらなかった。

          部分的に色づいたイロハモミジ

              オニヤンマ

             ナツアカネ(?)

              アキアカネ

 わずかにモズの若と思われる鳥が活発に活動していた。

                 モズ

 散歩道では、ホオジロが囀り、ハクセキレイやカワラヒワなども活動している。

                ホオジロ

              ハクセキレイ

              カワラヒワ

 クリのいがやカキの実もしっかりしてき、イチジクの実も成長しつつある。

              クリのいが


               カキの実

                イチジク

 写真ではちょっと見分けづらいが小さなアリがなんの羽か知らないが一生懸命運んでいた。秋への準備である。
    
       大きな翅を運ぶ小さなアリ(翅の右端)

 さて、能美では6月も下旬になると蒸し暑い日が続くようになる。そんな中、一服の涼を感じるのがゲンジボタルの乱舞である。

              ゲンジボタル



              ホタルの乱舞

 雨上がりの虹にもほっとする。

                 2重の虹

 8月第1土曜日は隣町川北町主催の花火大会が手取川を挟んで催される。残念ながら今年は中止となったが、2万発を超える打ち上げ花火が見ものである。来年を期待している。


               ゴイシシジミ

 散歩道の竹藪近くではゴイシシジミが見られ、夏の終わりが近いことを感じさせている。


我がフィールド能美・白山麓初夏-ミゾゴイ

2022-08-12 07:48:37 | 日記
 今年は6月下旬から暑い日が続き白山の雪もほとんど消えた。

            雪の消えた夏の白山

 我が家の庭では先日羽化したキアゲハが卵を産みつけたと見え、フェンネルに20匹もの幼虫が孵化していることに今月初めに気が付いた。

          フェンネルに群がるキアゲハの幼虫

 幼虫はこの暑さにも負けずフェンネルを丸坊主にし、1昨日あたりから移動し竹箒や軒下などで蛹になっている。

            竹箒のキアゲハの蛹

 蛹化するときの移動距離は大体5,6mほどであるが、中には無精者もいて「僕ここでいいや」と言わんばかりにフェンネルの枝で蛹になったものもいる。

         食草でそのまま蛹になったキアゲハ

 残りの幼虫の数は6匹になった。
 散歩道の用水には滔々と水が流れ、ミヤマカワトンボやハグロトンボが飛び、土手にはオオマツヨイグサ(通称月見草)、ウバユリ、ワルナスビなどの花が咲いている。

             ミヤマカワトンボ

             オオマツヨイグサ

               ウバユリ

              ワルナスビ

 穂が成長している稲ではアマガエルやモンシロチョウが休み、農家の方が刈入れ前の雑草取りに余念がない。

            イネで休むアマガエル

          イネで休むモンシロチョウ

          暑さの中で農作業に励む農家の人

 ところが、今月4日にはこの辺りが集中豪雨に襲われ、能美市、小松市を中心に崖崩れや河川の氾濫、住宅の冠水などの被害が相次いだ。被害の少ないこと、早い復興を願っている。

 さて、能美では5月上旬は未だ木々の茂りもない。この時季特筆すべきはミゾゴイである。里山のやや暗い林に渡来して子育てを始める。林道で枯葉の下のミミズを探したり田でカエルやカニを探して食べる。



              餌を探すミゾゴイ

 中旬から下旬にはサンショウクイが渡来し、コマドリが立ち寄り、それらの鳴き声で雰囲気が急に温かくなる。

             サンショウクイ

                コマドリ

 クロスジギンヤンマが現れテングチョウが多く出現する。

             クロスジギンヤンマ

               テングチョウ

 続いてアカシジミやトラフシジミが出て来る。

              アカシジミ

              トラフシジミ

 白山麓ではシータテハやスミナガシが出て来る。シータテハはこの時期、スミナガシは夏に見られることが多い。


               シータテハ

 サンコウチョウやオオルリなどの夏鳥も渡来して子育てを始める。サンコウチョウの特異な鳴き声は大好きである。


          サンコウチョウ 上オス、下メス

               オオルリ

 蟹淵ではルリイトトンボ、灯台笹湿地ではハッチョウトンボが産卵し、根上の海岸ではコアジサシが子育てを始める。


             ルリイトトンボ


       ハッチョウトンボ 上オス、下メス

              根上浜のコアジサシ

 この時季がチョウ・トンボ・野鳥にとっても最も活気がある時期である。


我がフィールド能美春-シマアジ

2022-08-05 08:33:21 | 日記
 8月第1土曜日は手取川を挟んで隣町の川北町主催で、火祭り・花火大会が川原の運動場で催される。2万発を超える打ち上げ花火が見ものである。ところが昨日は未明から強い雨が降り続き、近くでは梯川が氾濫し手取川も氾濫の危険が指摘された。状況が心配であったので雨が上がった今朝車で様子を見に行った。幸いにも、会場付近までは水が上がってなく安心した。
8/6 追加情報 花火大会は主催者判断で中止となった。残念であるが、コロナ蔓延防止にはいいのかもしれない。来年晴れて開催されることを期待したい。


          数年前の川北花火の様子

 散歩に出かけようと庭に出るとキアゲハが木陰で休んでいた。

              木陰のキアゲハ

 2週間ほど前、フェンネルの枝に一匹だけ大きな幼虫がいたのを見つけていたが、その後すぐに居なくなり蛹になったかくらいに考えていた。これが羽化したに違いない。
 この時季元気なのはツバメである。外に出ると、もう電線に止まって一休みしていた。

             電線で休むつばめ

 アオサギも朝陽を受けて餌場に急いでいた。


          餌場に急ぐアオサギの一団

 散歩道ではアブラセミがうるさいくらいに鳴いていた。幹にしがみついたままの脱け殻、元気なもの、路上にひっくり返っているもの、儚ささえ感じるセミの地上での生活である。

           アブラゼミの抜け殻

           桜の幹で鳴くアブラゼミ

           命尽きたアブラゼミ

 突然遠慮がちに鳴くセミの声が聞こえた。姿は見えなかったが、あ!クマゼミだと気づいた。石川に来て長くなるが、この地でクマゼミの声を聞いたのは初めてである。石川でも、生息域を北に広げるミンミンゼミに続いてクマゼミの声が聞こえるようになった。温暖化の影響であろう。この暑さが一層暑く感じられる。ただ、ヒグラシやツクツクボウシの鳴き声も大きくなってきた。草むらからは澄んだエンマコウロギ、しわがれたキリギリスの鳴き声が、未だ弱弱しいが聞こえ始め、季節の移ろいを感じる。

 さて、能美では3月になると雪も解け徐々に暖かくなる。3月後半から4月にかけては、調整池に旅鳥であるシマアジが立ち寄ることもある。

    コガモの群れに混ざったシマアジ(左下半分の中程に1羽)

             シマアジ

 晴れた日には虚空蔵山でギフチョウが飛び始め、スミレやショウジョウバカマの花を訪れる。

         ショウジョウバカマとギフチョウ

 ギフチョウは桜が咲いたら桜で、カタクリが咲いたらカタクリで吸蜜する。

             桜とギフチョウ

          カタクリとギフチョウ

 同じころ古墳の森の日当りの良い場所にはコツバメが出てきて翅を太陽光に直角にして日光浴する。

           日光浴するコツバメ

 鍋谷では旅支度をしているキレンジャクやヒレンジャクが見られることがある。

             キレンジャク

             ヒレンジャク

 何を見てもこれからの春に胸を膨らませる季節である。猛烈に暑い今年の夏は春の生き物達が懐かしい気がする。