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チョウ・トンボ・野鳥に親しむ

北陸地方の自然とチョウ、トンボ、野鳥の写真を投稿します。

雪の柴山潟-コハクチョウ

2024-01-30 09:17:57 | 日記
 23日の雪以来、そこそこ寒い日が続いているが、ムクドリはいつものように大きな群れで騒がしく、せかせかと動き回っている。


           寒くても元気なムクドリ

 田やその周辺ではツグミの姿が多く見られるようになった。渡来が遅れていたのかもしれない。



        田周辺で多く見られるようになったツグミ

 調整池では、夜を明かしたカルガモ、マガモが目を覚まし始めている。

              調整池のカモ達

 チュウサギも一日の活動を開始した。

            用水路のチュウサギ

 地震以来出かけられる場所が限られているので、被害が少なかったと思われる柴山潟周辺に行ってみた。永井付近では、立派な体のトビが上空から旋回監視し、大聖寺川では、数は少ないがコガモが元気に泳いでいた。


          永井付近で湿地の上を舞うトビ


             大聖寺川のコガモ
 
 永井には猛禽類撮影目的の鳥友さん達がいたが成果は無いようだった。小鳥達も少なく、変わったものが見つからないので柴山潟にヨシガモも見つけに行った。この付近では例年雪が少ないが今回の雪はこの辺りでも未だ残っていた。しかし、カモ達の数も少なく遠くでしか見られないので、此処もダメかと干拓地に移動した。

        数が少なく遠くにしか見えないカモ達

 家に帰って拡大してみるオナガガモやヒドリガモと一緒に写っているのはヨシガモだと思えた。

       ピンぼけであるがヨシガモと思われる個体(奥)

 もう少し丁寧に撮ればよかったと少し後悔した。
 干拓地でも、雪原の中にコハクチョウの群が見られるだけであったが、今日はこれを題材にしようと思い何枚か撮ったが満足のいくものは無かった。



           柴山潟干拓地のコハクチョウ

         小松空港を背景に田のコハクチョウ

 家に帰って精査すると嘴の黒い部分の多いコハクチョウが写っているのに気付いた。

    コハクチョウの群に混ざる嘴の黒い部分が多いコハクチョウ


          アメリカコハクチョウモドキ(?)

 鳥友さんのブログにアメリカコハクチョウ、アメリカコハクチョウモドキのアップがあったことを思い出し、Webで調べて、アメリカコハクチョウモドキ(アメリカコハクチョウとコハクチョウの交雑種)と結論した。

 本当に珍しい鳥は自分でも見分けられるが、交雑種などはなかなか注意が必要であることを痛感した。また、野鳥では交雑ということはあまり考えたことは無かったが、大きなカモ類ではかなり多いことも実感した。小鳥ではどうであろうか?

大日川―カワアイサ

2024-01-26 08:50:41 | 日記
 雪が弱まった昨日の朝、雪により出て来る小鳥を求めて散歩に出た。森を抜けて鍋谷川の畔に出ると、遠くにカワアイサが見えた。

             鍋谷川のカワアイサ

 遠いので少し近づこうと思った時、飛ばれてしまった。

               飛び立つ

 カワアイサを目で追っている時、ふと大日川を思い出した。昨年12月15日にホオジロガモ、オシドリを報告したところである。大日川が手取川に合流するところの畔に唐変木という名の美味しい蕎麦屋さんがあり、この前の大日川では、冬季よくカワアイサが見られる。前回のホオジロガモはここから少し遡った所で撮影した。実は前回もカワアイサを見に行ってホオジロガモに出会ったのである。
 小松市の田園部でコハクチョウの群を見た後、山を越えて大日川に行ってみた。

            小松市のコハクチョウ

 暫く川面を見つめていると、ペアで泳いでいるカワアイサの白い体を見つけた。


             大日川のカワアイサ

 こちらに気が付くと、泳ぐ方向やスピードを変えたりしてこっちの様子をうかがう。




           流れの状態に応じ泳ぎを変える

 流れが速い所では一生懸命足で蹴って前に進んでいるのが分かる。

             岩陰で流れを避ける

 少し安心すると顔を水面につけて餌を探す。

              顔面を水につける

 メスは冠羽が発達していてなかなか勇ましい顔である。

             メスの立派な冠羽

 ペアであっても、いつも同じ方向に泳ぐとは限らない。


               気儘なオス

 この辺りではカルガモやマガモも越冬している。

                カルガモ

                マガモ

 カワアイサのメスは、これらのカモが休んでいる岩の上に登って悠然と構えることもある。

            カモ達の中央に陣取る
 
 それぞれが勝手な行動をしていても、相手がいないことに気付くと飛んで相手を探したりもする。
 そうこうしているうちに流れの中のホオジロガモがいることに気付いた。

               流れに乗る

 ホオジロガモもこのあたりの流れを上ったり下ったりしながら餌を探す。



             ゆったりと餌を探す

 帰りに立ち寄ったダム湖では、遠くてピントは悪いがオシドリ達が活発に泳ぎ回っていた。


              ダム湖のオシドリ達

 山合の水辺ではいつものカモ達が越冬しているようである。
 早く能登の復興が本格化し、自由に行くことができるようになるのを心待にしている。

もう春の兆し?ーアカゲラ

2024-01-23 08:34:03 | 日記
 あまり天気は良くないが、前回のベニマシコ発見に元気づけられて近くの森に行ってみた。すぐに、キョッ、キョッという聞き慣れたアカゲラの声がした。すぐには確認できなかったが、梢に赤い鳥影を見つけた。

              枝被りしたアカゲラ

 木を登って虫を探しているようだ。枝被りの少ない所に出るのを待ってやっと捉えたが直ぐに飛び去った。



             幹を登るアカゲラ

 周りで小さなドラミングの音がした。コゲラだなと思いって探すと、枝をチョコチョコと登るコゲラが見えた。


             枝を移動するコゲラ


             やっと撮れたコゲラ

 枝が混みあっているのでなかなかピントのいい写真は撮れなかったが、ズーム機能を使って焦点を絞りやっと撮れた。
 この森では早春にゲラ類が見られる。一度にアカゲラ、コゲラが見られたということは、もう春の繁殖の準備をしているものと思われた。
 近くではヤマガラも木の実をコツ、コツと叩いていた。

           枝の上で実を叩くヤマガラ

 モズやシジュウカラも餌集めが活発になり、春に備えているようである。

              何かを咥えるモズ

          ヨシの茎で虫を探すシジュウカラ

 ハンノキかヤシャブシか自信がないが、いずれにしてももう新芽が緑になって春近しを思わせている。

           ヤシャブシ?ハンノキ?の新芽

 一方、例年見られるジョウビタキ、ルリビタキ、アトリ、アオジ、カシラダカなどの冬の小鳥には殆どお目にかからない。このまま春になるのであろうか。
 森を抜けて小川付近に出ると、かなりの流れのある水辺でアオサギやカワウが獲物を狙い、マガモも群れで泳いでいた。

               アオサギ

                カワウ

              マガモの群れ

 電線では、冬も元気なヒヨがけたたましく鳴き、トビも羽毛を膨らませていた。


              元気なヒヨとトビ

 少しの時間を見つけ、地震の後で草むらに座っていたのが気になっていたコウノトリの様子を河北潟に見に行った。1羽は今回も座っていたが、立っているオスが近づくと、座っていた1羽(メス)も立ち上がり一緒に歩き出したので一安心した。


       足を傷めてないことが分かり安心したコウノトリ

 潟の田では、邑知潟では地震によって減ったと言われるコハクチョウがそれなりの大きさの群れで生活しており、こっちも安心した。
 しかし、コハクチョウ達も浮足立っており、今年の北帰行は早いかもしれない。
 地震から3週間も経つが全容はいまだ見えず復興の歩みも遅い。早く復興が軌道に乗り、能登の人達に安心と平穏な生活が戻ることを願っている。

散歩道でーベニマシコ

2024-01-19 08:38:10 | 日記
 地震の影響か、邑知潟のコハクチョウも少なくなったと報道されている。

         地震の影響で少なくなったコハクチョウ

 今年は身近な森の小鳥達も少ない気がする。ジョウビタキやルリビタキ、ベニマシコなども見かけないと書いたことがあるが、散歩道でやっとベニマシコに出会った。
 雪が降った翌日の一昨日は良く晴れた。トラツグミやベニマシコは出てきてないかなと散歩に出かけた。
 途中、木の枝に群れるスズメを見ながらヨシが枯れた湿地に出た。

            木の枝に群れるスズメ

 雪の残るヨシ原ではシジュウカラが鳴き声で連絡し合いながら忙しく枝から枝へと飛び移っていた。


             ヨシ原のシジュウカラ

 ホオジロやカシラダカも混ざっているようであった。

                ホオジロ

               カシラダカ?

 そのうち一群が薮の方に飛んだ。目で追うと藪の中にベニマシコ?と思う鳥が見えた。

     セイタカアワダチソウに止まって実を食べるベニマシコ

 急いで探してみたが、もう薮深く入ってしまい確認できなかった。少し先まで歩いてみたが、アオゲラの鳴き声が聞こえただけで何も見つけることができなかった。もしかしてと、先程の場所まで戻って奥の方を見ると、セイタカアワダチソウが揺れていた。

                ベニマシコ

 ベニマシコ?と目を凝らすと、ベニマシコのメスが見えた。やったぞと何枚か撮った。

             ベニマシコ、メス

 すると、また飛んで奥に逃げた。今度は我慢強く動かずに待っていたら、奥から少しずつベニマシコが出てきた。メスに続いてオスも出てきた。

             ベニマシコのつがい

 2羽は仲良く背高泡立草の実を食べ、又奥に飛んだ。我慢比べである。待っていると今度は笹薮近くに出てきた。



             笹薮のベニマシコ

 こうして何枚かまあまあの写真が撮れた。







          ベニマシコのいろいろなポーズ

 撮影中に背景の高い梢にいる鳥に気付いたので猛禽類を期待して撮ってみた。

                ヒヨドリ

 ヒヨドリであったが空は青く、久しぶりに気持ちの良い散歩であった。

能登半島地震、南能登の被害―イソヒヨドリ

2024-01-16 08:09:51 | 日記
 明日は1995年に阪神淡路大震災の起った日である。石川県北部を震源とする能登半島地震から半月が経った。被災地が気になり、意を決して七塚の海岸、河北潟干拓地周辺、志賀町安部屋、赤住地区、七尾市大津池、田鶴浜地区、邑知潟干拓地の様子を見に行った。
 七塚の海岸ではミユビシギが1羽波打ち際で餌を探していた。

          綺麗な浜辺で餌を探すミユビシギ

 浜には漂着物も無く津波の影響は小さそうに見えたが、よく見ると海岸遊歩道近くには多くのゴミが散乱し風と津波で打ち上げられたものだと思われた。
 新聞には河北潟干拓地では液状化した内灘町だけでなく津幡町などでも農業用道路の陥没が報告されている。


 実際に見てみると、アクセス道路そのものの被害は大きくないが潟や水路に架かる橋周辺、例えば才田大橋のアクセス道路が陥没し1.5mもの大きな段差になっている。軟弱地盤に起こった典型的な現象だと思われた。
 何とか通ることができる橋を渡りハス田の様子を見てみた。

       反対側に段差ができて通行止めとなった潟内の道路

 ハス田や畔は一見被害は殆ど無さそうであり、ダイサギの周りにはコサギやツグミが集まっていた。

        ハス田に集まるダイサギ、コサギ、ツグミ

 畔には2羽のコウノトリが座り込んでいた。


             畔に座るコウノトリ

 普段コウノトリが座っているのをあまり見ないので、もしや地震で足でも傷めたのではないかと心配した。
 被害は干拓地そのものだけではない。干拓地に近い内灘砂丘の麓の内灘町の被害も大きい。道路が液状化し、町がゆがんだ!もう住めない!と嘆く住民が気の毒でならない。

         内灘町の液状化の惨状を伝えるニュース

 津幡町は大相撲、大の里関の出身地である。本人も自分が頑張って故郷を応援したいと言っているが、これからは復興に向けて住民の結束が望まれる。

              大の里の記事

 幸い初場所は2連勝スタートとなった。
 里山海道が通行規制されているので国道249号線で志賀町を目指した。沿道の被害は羽咋市を抜けてもあまり目につかなかった。安部屋の弁天島の岩礁ではアオサギやヒドリガモがいるだけでウミアイサやシノリガモなどの影は見つけることができなかった。

              岩礁のアオサギ

            海に集まるヒドリガモ

 また、普段はその形しか見えない沖合のローソク島(私が勝手に命名)が土台部まで見え、下部には穴があることもはっきりと確認でき少し隆起したのではないかと思えた。


      塔だけが見えていた岩礁が下部迄見えるようになった

 島を一周してみたが大きな被害はなさそうで安心した。帰りに船のマストに止まるイソヒヨドリを見つけた。

             イソヒヨドリ、オス

 オスばかりでなくメスも撮れた。


              イソヒヨドリ

 何時も観察する海岸沿いの道は狭く、通れるかどうかわからないので一旦249号線に戻り赤住に向かった。赤住の港ではボートが転覆しており、岸壁では転覆した漁船の引き上げ作業が行われていた。

              転覆したボート

            漁船の引き揚げ作業

 志賀町で震度7と報じられていたので、赤住は志賀原発に近いのでもしや揺れがひどかったのではと案じたが、道路にはひび割れが見られたが小さなものであったし、原発敷地を背景にした民家の写真からも瓦の一部が落ちた程度だったと思われ少し安心した。

            道路の小さなひび割れ


            志賀原発近くの民家の屋根

         何事もなかったかのように海を泳ぐウミウ

 志賀町の震度7は輪島に近い富来地区であったと推測される。漁船の被害は津波によるものかもしれない。気のせいか赤住でも海底が少々隆起したように感じた。
 赤住から年末に回った方向と逆回りで大津池、田鶴浜方面に向かった。途中通行止めなどもあり、Uターンをしたりしながら大津池に着いた。

          あちこちで見られる通行止め

 池には鳥は少なかったが堤防などが壊れた様子はなかった。ここから北へ向かう国道249号線は通行が規制されていたので田鶴浜に向かった。田鶴浜に近づくと、道路の盛り上がりや陥没、家屋の倒壊なども所々で見られるようになった。小型の箱のようなものが路地を塞いでいる所があった。

            路地に落下した祠と屋根

 右側をよく見ると菰を被ったお地蔵さんが見える。お地蔵さんの祠は横倒し、屋根はひっくり返って落ちていることが理解できた。かなりの揺れであっただろう。この先は和倉温泉であるが、被害も大きく、復興作業の邪魔になってはいけないと思い、田鶴浜道路(能越自動車道の一部)を使って里山海道下り方面(金沢方向)に移動した。

            田鶴浜道路の橋の陥没

 途中、至る所で道路標識が傾き、橋の所には大きな段差ができていることが分かる。
 邑知潟干拓地に寄ってみたが、新聞に報告された河北潟干拓地と同じく干拓地内の道路があちこちで寸断されていて近寄ることができず、コハクチョウなどの鳥も見えなかった。
 今回の地震では輪島や珠洲の海岸線沿いの道路では土砂崩れが大きな被害をもたらしたが、河北潟、内灘、邑知潟、高速道路では、橋は大丈夫でも、地盤が弱い取り付け道路の橋への接続部、干拓地内の道路の陥没が目立った。今後道路建設の際に注意しなければならないことの一つが理解された。