25日は好天に恵まれ気温も上がった。もうそろそろギフチョウが出てくるころだと思い、一向一揆の山城址である虚空蔵山(137.7m)に登ってみた。ショウジョウバカマが咲き始めるこの頃、山頂付近では越冬から覚めたヒオドシチョウが縄張りを主張して、他のヒオドシチョウや羽化したばかりのギフチョウと争っているのがよく見られる。
ショウジョウバカマ
ヒオドシチョウ
他の
ヒオドシチョウと争うヒオドシチョウ
今回も思惑通りに真新しいギフチョウを見ることができた。里山の春の始まりである。
羽化したばかりのギフチョウ
前日の24日には七塚の海岸に行ってみた。春になって活動を活発化させた、数百羽はいると思われるハマシギの群れが波打ち際の上を飛んでいた。
飛翔するハマシギの群れ
方向を変える時に見せる白い腹は感動的であり好きな光景の一つである。
ハマシギの方向転換
浜に下りた群れは、波打ち際で餌を探す一部を除いて休憩しているようであった。
浜に下りたハマシギ
よく見ると、かなりの数のミユビシギが混ざっていることに気が付いた。
ミユビシギ
そのうちに群れは再び飛んで少し離れた波打ち際に下りた。群れの中で仲良く餌を探しているが、ハマシギの多いところ、ミユビシギの多い所に分かれているようである。仲良くしているようでも身内と親戚の違いを感じているようなものである。
群れの中でハマシギの多い部分
群れの中でミユビシギの多い部分
25日の午後には健民海浜公園へ春に渡来するカモの仲間を見に行った。かなり遠かったがテトラポッドの傍に旅鳥春のシマアジを見つけた。
シマアジ
久しぶりであり、このあたりで見たのは初めてであった。繁殖羽のオスもメスも居てつがいだと思われた。
シマアジ、オス
シマアジ、メス
傍にはヒドリガモに加えてアメリカヒドリ(?、光線の具合、あるいは交雑)と思しき鳥もいたが確認できなかった。
アメリカヒドリ(?、光線の具合)
いずれにしても、里山、里海の春が始まった。