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チョウ・トンボ・野鳥に親しむ

老人の思い・ITの心ーカラス

 毎日暑い。朝から照り付ける日射しに閉口している。
   朝から照り付ける日射し

 8月になったばかりだというのに、もう命が尽きるアブラゼミもいる。
    元気に鳴くアブラゼミ
    命尽きたアブラゼミ

 暑さだけでなく、くたびれかけた老人にはこたえる。
 一方、生育最適地の山間地のミョウガは未だ青白いのに、自宅の荒れ地の裏庭では、この暑い時季に芽を出し、色も力強い。
     山のミョウガ

   裏庭の荒れ地のミョウガ

 私の住んでいる所は自然豊かではあるが公共交通機関が無く、野外に鳥やチョウを見に行くことは不可能である。自家用車がないと買い物にも不便する。飯塚幸三氏の池袋での事故を思い、自分の車は、自分だけでなく歩行者や周辺の安全をできる限り守るよう配慮された車に換えることにし、老後資金から思い切って大金を投じ、新型アクアを購入した。
      新型アクア

 目玉は「駐車を支援するシステム」である。スーパーマーケットや動物園などの広い駐車場では、駐車スペースが少々狭くても楽に駐車する。車庫入れできる駐車場の間口、道路幅などの条件が示されているので、それを満たす自宅の車庫には、楽々入れてくれるものと考え、新聞などの広告を見て、老人である私は「自動車庫入れ装置」だと思い込んでしまった。
 ところが、いざ自宅の駐車場で車にやらせると、これがなかなか小難しい。「一時停止する場所が気に入らない。駐車場が狭い。ここではこのシステムは使えない。移動しろ。」などといろいろ難癖をつけて車庫に入ろうとしないのである。それでも、いろいろ条件を変えて試した結果、5回に1回くらいは、車庫の中程まで入るようになったが、どうしても奥まで入ろうとしない。老人であっても、人間なら周りの状況を判断しながら、ゆっくりと後退し車庫入れを完結できるのだが、車は全く動く気配を見せず、びくともしない。
 ITは、「駐車場横に散水栓がある、後に1,5mの余裕がないと危険だ、危険なことはしない」という判断をしているようである。これはこれで、安全に関するITの心(設計者の心)としては理解できるが、人間と違って、なんと融通の利かないことか。日本の家屋の車庫で、1台の駐車スペースとして、幅3m、奥行き5.5m以上を確保できている所がそんなに多くあるのだろうか。老人の思いは、家の車庫は狭くて自分では自信が無いので、車庫入れ装置に助けて貰いたい、貰えたら楽でいいというのが実感ではなかろうか。ITの心は、設計者の心であり、他人からはその真実が見えない。何か、ちぐはぐである。これは自動車だけの問題ではない。人間のいう事を聞かない機械、機械に言う事を聞かすことのできない人間が増えている。ITの心に、人間の思い、心を合わせないと、いろいろのものが使いづらい時代になっている。

 自然界の鳥などは、安全に関してもっと柔軟である。
カラスは人間とトラクーをよく理解している。代掻きの時など、御馳走の虫を掘り起こしてくれるトラクターが田に入った段階で集まってくる。決して自分には危害を加えないことを理解している。

    農作業のトラクターの
  活動をエンジョイするカラス

 また、道端のカラスは、車が近づいても殆ど逃げない。カラスを轢きたくないという人間の心を読んでいるかのようである。
  道端で悠々としているカラス

 さらに、食べ残しをベンチの後ろに投げる何も考えない人間の行動までを読んで、ベンチの後ろ側を物色する。
ベンチの後ろを物色するハシブトガラス

 今朝、散歩でいつもの水路に行った。件の場所にゆっくりと近づくと、草陰から思いがけずカルガモが飛んだ。あっと思った次の瞬間、クサシギが飛んだ。あ!逃げられたと思い、さらに近づくとハクセキレイが、まだいた。さらに近づくと、悠々と電線に止まった。

  電線に止まるハクセキレイ

 危険に関する感受性は鳥でも異なる。それでも、人間に危害を加えられることはないことが分かっている。生き物の世界は柔軟である。
 ヒヨドリは警戒心が比較的薄い。民家の軒下などにも巣をかける。昨年は、8月上旬の暑い時期に、玄関先のバラの中に巣をつくった。孵化した子供はほとんど鳴き声を立てないが、カラスが、なんとなく気づき始めた気配がする。
  
   孵化したばかりのヒヨドリ 

 仕方なく、老人は竹刀を持って早朝からカラスが近づかないよう警備を始めた。親鳥は注意している積りであろうが、巣のすぐ近くのオブジェに止まったりする。
  孵化して4日目のヒヨドリ
     餌を運ぶ親鳥

 老人の警護のおかげで、幸い、幼鳥が巣立った。ところが未だ飛べない状況である。
   巣立ち間近のヒヨドリ

 流石に少し危険を避ける意思があるのか、暑さを避けたいのか、草むらに隠れた。
 地面に落ちるように巣立ったヒナ

 親鳥も少しは注意深く餌を運んでいたが、そのうち、親子とも飛び立った。老人は警護の任務を解かれ一安心したものである。

 生き物の世界は柔軟でしたたかに出来上がっている。人間の思いを理解する、臨機応変な心を持つITを早く開発して欲しいものである。

コメント一覧

bbdupstream494、チョウキチ
Shinkeさん
 コメントありがとうございます。アクアの車庫入れ支援は、まだ不完全に感じます。入ったり、全く受け付けなかったり、理由がわからず混乱しています。トヨタに問い合わせしていますが、お盆休みでいましばらく時間がかかりそうです。
Shinke
新型アクア購入されたのですね。
私は、新型アクア発売前にヤリスに買い替えました。
クルーズコントロールや、運転支援等、
色々と機能が付与され、驚いています。

私が子供の頃、本に書かれていた、
未来の車にはタイヤがありませんでしたが、
タイヤレスは、まだまだの様ですね。
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