ムンカミ日記byコオル兄ィⅢ

ムンカミ(=物噛み)とは奄美地方の古い方言で「物を噛む」=「食べる」という所から転じて「生活」という意味を持つ。

いいオモチャもろたで!

2006年11月15日 | 音楽/楽器
カナイ....と言っても「金井」ではない。「課内」でもないし「家内」では決してない。
漢字では『奏生』と書く楽器の名前である。
ビギンが考案し、日本の老舗ギターメーカーであるK.Yairiが作った『一五一会』という楽器の弟分(メーカーは赤ちゃんと言っている)にあたる。
音色はギターとウクレレのハーフ、弾き勝手はギターと三味線の中間である。

一五一会は基本的な調弦が太い弦の方から順にEBEBとなっておりキーが沖縄三線に合っている。
ヤイリ製だけあって作りがキチンとしているのは良いが、定価約10万円もするので初心者にはなかなか手が出ない。そんな訳で廉価版を出すことになったらしい。

それがニライ(音来)とカナイ(奏生)という二本の楽器。
ニライは単に一五一会の廉価版(約5万円)だが、カナイは“一五一会の赤ちゃん”がコンセプトで、丸みを帯びたデザインになっている。ところが、ネック(棹)を短くした事で全体がコンパクトにはなったが、キーが約5度ほど高くなり沖縄三線とは合わなくなってしまった。しかし、キーが上がった事で今度は奄美三味線と合うようになり、またナイロン弦を採用したことで音色も独自の物となって一五一会とは一線を画す楽器となったのだ。
しかも、ヤイリ製と言うことで廉価でも作りが良くピッチが正確。ミニギターで一世を風靡したフェルナンデス社製の『Zo-3』とは違ってフレット音痴では無い。この辺は「さすがヤイリさん」と唸ってしまった。

そんなこんなでメーカーもこのカナイの新しい使い方を模索していたのかも知れない。

先日、某氏を経由して私の所にモニターとして1本回ってきた。

構造は上の3本の弦だけ使って弾けば三味線と同じ。
しかし三味線と同じ弾き方をしたら三味線の方が音が良いに決まってる。
この楽器独自のコードワークなどを考えたら面白いだろう。
ギターでは不可能な和音が出せるかも知れない。研究の余地あり。

良いオモチャをもらった。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいですねえ (きゅう)
2006-11-15 10:35:56
私の部屋の奥で眠っている、
マーティンのバックパッカーを持って、
今度遊びに行きたいです♪
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Unknown (管理人)
2006-11-15 19:37:31
Martinバックパッカーもオモチャの割には良い音がしますよね~。弟が持っているので分かります。
ただあの超太いネックには困りものですが....
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ふぅ~ん (BABY)
2006-11-15 20:38:50
詳しくわからないけど、なんかいい感じ
ですな。貴兄の文書もなかなか上手です(俺偉ソ?)
今回の内容は(今回も(笑))おもろかったどす。
なので火事以来書いてみました。
…毎回書きたくても、なかなか内容突っ込めない
のでコメントできなかったどすぇ。
では、また。
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火事以来ですな (管理人)
2006-11-16 11:31:08
文書じゃなくて文章ね。
わかり易かったかな?
ちゃんと伝わったら何よりだけど。
毎回内容がマニアック過ぎてコメントできないかもね。すまん、すまん。一般ウケする内容のブログなんて、オレには書けないよ(笑)
ところでキミ、楽器やる人だっけ?
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音来 (KAI)
2006-11-21 13:38:21
持ってます!
音来で「徳之島節」を弾いていました。
(朝崎さんのアレンジのコピーです)
奏生も気になってはいたのですが・・・
奄美に合うとなると、ますます気になりますね~
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KAI君> (管理人)
2006-11-22 09:00:40
どもども、お久しぶり!
音来、持ってたんですか。
でも奄美シマ唄をやるなら奏生の方がオススメかも。
ま、三味線にはカナイませんが....お後が宜しいようで。
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