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パラマウンツ

2023-06-06 12:05:27 | band

パラマウンツ The Paramount


活動期間
  1961年~1966年
  2005年



メンバー
  ゲイリー・ブルッカー/Gary Brooker(piano, vocals 在籍1961~1962)
  ロビン・トロワー/Robin Trower(guitar 在籍1961~1962)
  クリス・コッピング/Chris Copping(bass 在籍1961~1962)
  ディズ・デリック/Diz Derrick(bass 在籍1962~1966)
  ミック・ブラウンリー/Mick Brownlee(drums 在籍1961~1962)
  B.J. ウィルソン/B.J. Wilson(drums 在籍1962~1964, 1965~1966)
  フィル・ウェインマン/Phil Wainman(drums 在籍1964~1965)
  ボブ・スコット/Bob Scott(vocals 在籍1961~1962)


 パラマウンツはR&Bをベースにした、イングランドのビート・バンドである。
 ミック・ジャガー(ローリング・ストーンズ)が、「最高のR&Bバンド」と称賛したことで有名
プロコル・ハルムの前身バンドとしても知られている。


 パラマウンツの成り立ちにはふたつの説がある。

 ひとつは、メンバーが中学時代に「ザ・レイダーズ」として結成したバンドがパラマウンツの前身である、とするもの。レイダーズのメンバーは、ロビン・トロワー(guitar)、クリス・コッピング(guitar)、ロビン・トロワーの兄であるミック・トロワー(lead-vocal)、ゲイリー・ニコルズ(drums)である。
 もうひとつは、コンテストに出場した者の中から選抜して結成した、というものである。
 1959年、サセックス州サウスエンドのパレス・ホテルでバンド・コンテストが行われた。運営していたピーター・マーティンは、出場バンドの中からメンバーをピックアップしてバンドを結成。このバンドが「パラマウンツ」と名付けられた。この時のメンバーは、ロビン・トロワー(guitar)、クリス・コッピング(bass)、ゲイリー・ブルッカー(piano)などである。
 後に元ミッキー・ロー & ザ・コースターズのミック・ブラウンリー(drums)、元ボブ・スコット & ザ・クランズメンのボブ・スコット(vocal)が参加。1960年9月にはブルッカー、トロワー、コッピング、ブラウンリー、スコットの陣容がそろった。



 1961年ごろから本格的にプロとして活動する。
 1962年、ボブ・スコットがギグに現れなくなり脱退したため、ブルッカーがリード・ヴォーカルを兼ねることになる。しかしブルッカーはまだ14歳だったので、制限された一部の場所でしか演奏できなかった。そのためパラマウンツはロビン・トロワーの父が営むカフェ「ザ・シェイズ・クラブ」で専属バンドとして演奏するようになった。
 1962年12月にクリス・コッピングが脱退し、ディズ・デリックが後任のベーシストとなる。また1963年9月にはドラマーがミック・ブラウンリーからB.J.ウィルソンに交替している。


 パラマウンツは、1963年にはロンドンでも定期的に演奏するようになっていた。
 マネージャーのピーター・マーティンは各所にバンドを売り込んでいたが、それが実ってEMIのプロデューサーにスカウトされ、1963年にパーロフォン・レーベルと契約を交わした。そして同年12月、ザ・コースターズ1959年のヒット曲のカヴァー「Poison Ivy」でシングル・デビューを果たす。
 このレコードは1964年1月の全英シングル・チャートで35位にまで上昇するスマッシュ・ヒットとなり、これによって彼らは「Ready Steady Go!」などのテレビ番組にも出演するようになった。しかしその後リリースしたシングルは、チャート入りすることがなかった。



 1964年後半から1965年初頭にかけてウィルソンが「ジミー・パウエル・アンド・ザ・ファイブ・ディメンションズ」に移籍、その代わりとしてフィル・ウェインマンが加入したが、1965年にウィルソンはバンドに復帰。 
 その後サンディ・ショウやクリス・アンドリュースなどのヨーロッパ・ツアーのバック・バンドを務めたりしていたが、6枚のシングルと、4曲入りEP1枚を残し、1966年9月に解散。アルバムのリリースはなかった。
 解散後、ブルッカーは1967年春にプロコル・ハルムを結成。のちにロビン・トロワー、B.J.ウィルソン、クリス・コッピングもプロコル・ハルムに加入している。


 1983年、パラマウンツのすべてのシングルを収録したアルバム『Whiter Shades of R&B』が発売される。1998年には、このコンピレイション・アルバムの拡大版がEMIから「At Abbey Road」シリーズとして発売された。
 1998年には「リコリス・ジョン・デス」名義でアルバム『Ain’t Nothin’ To Get Excited About』もリリースされている。1969年にプロコル・ハルムからマシュー・フィッシャーとレイ・ナイツが脱退、コッピングが加入した。プロコル・ハルムのラインナップはブルッカー、トロワー、コッピング、ウィルソン、キース・リード(作詞)となったが、リード以外の4人はパラマウンツに在籍経験があり、この4人で1970年1月にアビイ・ロード・スタジオにおいて、もともとパラマウンツ時代に演奏していたR&Bのカヴァー曲など38曲を録音した。『Ain’t Nothin’ To Get Excited About』はこの時の録音をリマスタリングしたものである。


 2005年、パラマウンツは、ブルッカー、トロワー、コッピング、ブラウンリーの4人によって、39年ぶりの再結成を果たした。


     



【ディスコグラフィ】

 <シングル>
  1963年 Poison Ivy ※UK35位
  1964年 Little Bitty Pretty One
  1964年 I'm the One Who Loves You
  1964年 Bad Blood
  1965年 Blue Ribbons
  1965年 You Never Had It So Good

  <EP盤>
  1964年 The Paramounts(Little Bitty Pretty One / A Certain Girl / Poison Ivy / I Feel Good All Over)
  1965年 Les Paramounts(Draw Me Closer / You've Never Had It So Good / Blue Ribbons / Cuttin' In)※フランスのみでリリース

  <コンピレーション・アルバム>
  1983年 Whiter Shade of R&B
  1998年 The Paramounts at Abbey Road 1963-1970 ※録音=1963~1966, 1970
  1998年 Ain't Nothin' to Get Excited About ※「Liquorice John Death」名義


【メンバー変遷】
 #1 1959~1962
   ゲイリー・ブルッカー(piano)
   ロビン・トロワー(guitar)
   クリス・コッピング(bass)
   ミック・ブラウンリー(drums)
   ボブ・スコット(vocals)

 #2 1962
   ゲイリー・ブルッカー(vocals, piano)
   ロビン・トロワー(guitar)
   クリス・コッピング(bass)
   ミック・ブラウンリー(drums)

 #3 1962~1963
   ゲイリー・ブルッカー(vocals, piano)
   ロビン・トロワー(guitar)
   ディズ・デリック(bass)
   ミック・ブラウンリー(drums)→ Mickey Jupp Band

 #4 1963~1964
   ゲイリー・ブルッカー(vocals, piano)
   ロビン・トロワー(guitar)
   ディズ・デリック(bass)
   B.J. ウィルソン(drums)→ Jimmy Powell & The Five Dimensions

 #5 1964~1965
   ゲイリー・ブルッカー(vocals, piano)
   ロビン・トロワー(guitar)
   ディズ・デリック(bass)
   フィル・ウェインマン(drums)→ Sweet Fame

 #6 1965~1966
   ゲイリー・ブルッカー(vocals, piano)→ Procol Harum
   ロビン・トロワー(guitar)→ Jam, Procol Harum
   ディズ・デリック(bass)
   B.J. ウィルソン(drums)→ George Bean & The Runners

 #7 2005
   ゲイリー・ブルッカー(vocals, piano)
   ロビン・トロワー(guitar)
   クリス・コッピング(bass)
   ミック・ブラウンリー(drums)


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