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チック・チャーチル

2022-10-26 21:58:00 | keyboard

チック・チャーチル Michael George "Chick" Churchill

【パート】
  オルガン、ピアノ

【生没年月日】
  1946年1月2日~

【出生地】
  ダービーシャー イクストン

【経 歴】
  イヴァン・ジェイ & ザ・ジェイメン(1966)
  ブルース・トリップ(1966)

  テン・イヤーズ・アフター(1966~1974、1988~  )
  



 イギリスのブルース・ロック・バンド、「テン・イヤーズ・アフター」のキーボード奏者。
 チャーチルは6才でピアノを始め、15才までクラシック音楽を学んだ。
 彼はブルースとロックに興味を持つようになり、1960年代前半にはノッティンガムのローカル・バンド「The Sons of Adam」に加入、本格的に音楽活動を始める。
 その後、同じくノッティンガム出身でロンドンに拠点を移していた「イヴァン・ジェイ & ザ・ジェイメン」のギタリスト、アルヴィン・リーと出会い、1966年にイヴァン・ジェイ & ザ・ジェイメンのツアー・マネージャーとなる。しかし間もなくキーボード奏者として、改めてバンドの一員となった。バンドはこのあと「Blues Trip」と名を変え、同年11月にはさらに「テン・イヤーズ・アフター」と改名した。


 テン・イヤーズ・アフターは1967年にアルバム『テン・イヤーズ・アフター・ファースト』でデビュー。
 彼らのの火花を散らすような激しいライブは徐々に評判を呼び、1969年のウッドストック・フェスティヴァルでは後年まで語り継がれるエキサイティングな演奏を繰り広げてバンドの評価を決定づけた。1970年8月29日のワイト島フェスティバルにも出演している。
 人気バンドになったテン・イヤーズ・アフターは、1969年~1970年の間にアルバム4枚をリリースしているが、それらはすべて全英トップ10入りしているほか、1971年のアルバム『スペース・イン・タイム』は彼らとしては初の全米ミリオン・セラーとなっている。



 1973年、チャーチルは初のソロ・アルバム『ユー・アンド・ミー』を制作。録音に参加したのは、バンド・メイトのレオ・ライオンズ、リック・リーのほか、ゲイリー・ピックフォード・ホプキンス(vocal ワイルド・ターキー)、バーニー・マースデン(guitar UFO)、マーティン・バレ(guitar ジェスロ・タル)、ロジャー・ホジソン(guitar スーパートランプ)、コージー・パウエル(drums 元ジェフ・ベック・グループ)、リック・デイヴィス(keyboard スーパートランプ)ら、錚々たるメンバーであった。
 1975年には、レオ・ライオンズがプロデュースしたUFOのアルバム「フォース・イット」の録音に参加。


     
     Chick Churchill『You & Me』


 テン・イヤーズ・アフターは、1974年に通算8枚目のスタジオ・アルバム『ヴァイブレーションズ』を発表したが、この頃のバンドにはすでに全盛期の勢いは失われており、このアルバムを最後にテン・イヤーズ・アフターは解散した。
 1975年8月4日、サンフランシスコのウィンターランドでテン・イヤーズ・アフターのアメリカでのフェアウェル・コンサートのため再結成。
 1976年からはクリサリス・ミュージックのマネージャーを務めたほか、音楽関連出版の会社を設立し、演奏活動からは身を引いた。

 
 テン・イヤーズ・アフターは1983年7月1日に当夜限定で再結成、ロンドンで行われた「マーキー・クラブ25周年記念コンサート」に出演したほか、8月のレディング・フェスティヴァルにも出演している。
 1988年、レコーディングやコンサートなどを行うため、テン・イヤーズ・アフターが本格的に再始動。翌89年8月には15年ぶりのアルバム『アバウト・タイム』を発表した。
 

     

【ディスコグラフィ】(☆=ライヴ・アルバム)
 ◆テン・イヤーズ・アフター
  1967年 テン・イヤーズ・アフター・ファースト/Ten Years After
 ☆1968年 イン・コンサート/Undead(イギリス26位 アメリカ115位)
  1969年 ストーンヘンジ/Stonehenge(イギリス6位 アメリカ61位)
  1969年 夜明けのない朝/Ssssh(イギリス4位 アメリカ20位 ドイツ6位)
  1970年 クリックルウッド・グリーン/Cricklewood Green(イギリス4位 アメリカ14位 デンマーク5位 ドイツ8位 ノルウェー8位)
  1970年 ワット/Watt(イギリス5位 アメリカ21位 カナダ16位 ドイツ9位 イタリア8位 デンマーク7位 ノルウェー8位)
  1971年 スペース・イン・タイム/A Space in Time(イギリス36位 アメリカ17位 デンマーク8位 スウェーデン9位)
  1972年 ロックンロール・ミュージック・トゥ・ザ・ワールド/Rock & Roll Music to the World(イギリス27位 アメリカ43位 デンマーク2位 スウェーデン8位)
 ☆1973年 ライヴ!/Recorded Live(イギリス36位 アメリ39位 ドイツ10位 ノルウェー9位)
  1974年 バイブレーションズ/Positive Vibrations(アメリカ81位 デンマーク15位 スウェーデン11位)
  1989年 アバウト・タイム/About Time(アメリカ120位 ドイツ87位)
 ☆2001年 ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト/Live at the Fillmore East 1970
  2004年 Now
 ☆2005年 Roadworks
  2008年 Evolution
 ☆2014年 The Name Remains the Same
  2017年 A Sting in the Tale

 ◆ソロ・アルバム
  1973年 ユー・アンド・ミー/You & Me

 ◆参加アルバム
  <Bridget St. John>
   1974年 Jumblequeen

  <UFO>
   1975年 フォース・イット/Force It(アメリカ71位 ドイツ35位)

  <The Breakers>
   1975年 Milan


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