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マーク・クラーク

2022-09-07 22:27:23 | bass

マーク・クラーク Mark Clarke

【パート】
  ベース、ヴォーカル

【生没年月日】
  1950年7月25日~

【出生地】
  イングランド リヴァプール

【経 歴】
  コロシアム(1970~1971)
  ユーライア・ヒープ(1971~1972)
  テンペスト(1972~1974)
  ナチュラル・ガス(1975~1976)
  レインボウ(1977)
  ヘンリー・グロス・バンド
  マウンテン(1984~1985、1995~1998)
  コロシアム(1994~2010)
  JCM(2017~2018)
  コロシアム(2020~  )


     


 少年時代、ビートルズやその他の多くのバンドを見たクラークは、12歳の頃にはベース・プレイヤーになろうと決めたそうである。
 ベーシストとしては、ジャック・ブルースやジョニー・グスタフソンらに影響されたという。
 1966年「Kegmen」、1968年「Locomotive」でプレイしたのち、1968年後半から1969年にかけては「セント・ジェームス・インファーマリー」(St. James Infirmary)に在籍する。
 当時はヴォーカリストとして高く評価されており、リヴァプール・エコー紙に「リヴァプールのジョー・コッカー」と紹介されたことがある。


 ローカル・バンドでの活動後、クラークはロンドンに居を移し、デイヴ・"クレム"・クレムソンの紹介でコロシアムのローディーとして働くことになる。
 1970年8月のナショナル・ジャズ・アンド・ブルース・フェスティヴァルを最後にベーシストのトニー・リーヴスがコロシアムから脱退。新たなベーシストとしてルイス・セナモ(元ルネッサンス)が加入したが、アルバムドーター・オブ・タイムの制作途中で脱退したため、クラークが後任として迎えられた。
 コロシアム解散後は、1971年秋にポール・ニュートンの後任としてユーライア・ヒープに加わったが、わずか3ヵ月在籍したのみで脱退している。ヒープのアルバム悪魔と魔法使い(1972年)に収録されている『魔法使い』は、クラークのインスピレーションから生まれた曲であり、ケン・ヘンズレーとの共作としてクレジットされているほか、この曲のみクラークのベースとヴォーカルでレコーディングされている。


     
     マーク・クラーク(左)とジョン・ハイズマン


 ヒープ脱退後の1972年6月、コロシアムのリーダーだったジョン・ハイズマン(drums)に呼び戻され、ハイズマンが結成した「テンペスト」に参加。メンバーはクラーク、ハイズマンのほか、ポール・ウィリアムス(vocal)、アラン・ホールズワース(guitar, violin)であった。
 テンペストはジャズ・ロックとハード・ロックがクロスオーヴァーしたユニークな音楽性のバンドとして注目されたが、2枚のアルバムを残して1974年5月に解散する。
 その後、クラーク、ジョーイ・モランド(guitar, vocal 元バッド・フィンガー)、ジェリー・シャーリー(drums 元ハンブル・パイ)、ピーター・ウッド(keyboard 元Sutherland Brothers & Quiver)の4人で「ナチュラル・ガス」を結成。
 結成当初は「スーパー・グループ」とも言われ、1976年にはフェリックス・パパラルディのプロデュースでファースト・アルバム『Natural Gas』が発表されたがセールスは全く振るわず、間もなく解散した。


 1977年5月、ジミー・ベインの後任としてレインボウに加入したが、7月には、アルバム『バビロンの城門』のレコーディングに際して音楽性の相違という理由で解雇される。
 脱退後は元シャナナのギタリスト、ヘンリー・グロス(Henry Gross)のバック・バンドに加入している。
 1979年、リチャード・T・ベアの録音に参加。


     


 1980年代に入るとアメリカでの活動に比重を置くようになり、ビリー・スクワイア(元サイドワインダーズ~パイパー)、フィービー・スノウ、イアン・ハンター(元モット・ザ・フープル)、マイケル・ボルトン、シェール、ミートローフなどのバックを務め、レコーディングに参加している。
 1984年、レスリー・ウェスト(guitar)とコーキー・レイング(drums)で再結成された「マウンテン」に加入。
 1986年にはモンキーズのデイヴィー・ジョーンズ、ミッキー・ドレンツ、ピーター・トークの20周年記念ツアーのメンバーとなったほか、デイヴィー・ジョーンズと数年間仕事をともにした。


 1994年、再結成した「コロシアム」に加入し、2015年2月28日にロンドンのシェパーズ・ブッシュ・エンパイアで行われたフェアウェル・コンサートまでベーシストを務めた。
 2010年、初のソロ・アルバム『Moving to the Moon』をリリース。
 2017年、クラーク(bass, vocal)、クレム・クレムソン(vocal, guitar)、ジョン・ハイズマン(drums)の3人で「JCM」を結成、2018年4月にファースト・アルバム『Heroes』を発表した。
 2018年にジョン・ハイズマンが亡くなったが、2020年にクリス・ファーロウ、クレム・クレムソン、クラークらを中心に再びコロシアムは始動する。2022年4月には、コロシアム8年ぶりのフル・アルバム『Restoration』を発表している。


     


【ディスコグラフィ】

  <ソロ・アルバム>
    2010年 Moving to the Moon

  <コロシアム>
    1970年 ドーター・オブ・タイム/Daughter of Time(全英23位)
    1971年 コロシアム・ライヴ/Colosseum Live(全英17位)
    1994年 Colosseum Live S ー The Reunion Concerts
    1997年 Bread and Circuses
    2003年 Tomorrow's Blues
    2007年 Live05
    2014年 Time on Our Side
    2022年 Restoration

  <ディック・ヘクストール=スミス>
    1972年 ア・ストーリー・エンディッド/A Story Ended

  <ユーライア・ヒープ>
    1972年 悪魔と魔法使い/Demons and Wizards(全米23位 全英20位)

  <テンペスト>
    1973年 テンペスト/Tempest
    1974年 眩暈/Living in Fear

  <ナチュラル・ガス>
    1976年 Natural Gas

  <ケン・ヘンズレー>
    1975年 愛と苦悩/Eager to Please
    1980年 フリー・スピリット/Free Spirit

  <リチャード・T・ベアー>
    1979年 Captured Alive

  <フィービー・スノウ>
    1981年 Rock Away

  <ビリー・スクワイア>
    1981年 ドント・セイ・ノー/Don't Say No(全米5位)
    1991年 Creatures of Habit

  <イアン・ハンター>
    1983年 孤独のハンター/All of the Good Ones Are Taken(全米125位)

  <マイケル・ボルトン>
    1983年 マイケル・ボルトン/Michael Bolton

  <マウンテン>
    1985年 Go for Your Life(全米166位)
    1996年 Man's World

  <モンキーズ>
    1987年 20th Anniversary Tour 1986
  
  <Torque>
    2003年 103103
  
  <JCM>
    2018年 Heroes


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