不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

きょうも映画館通い by Banzong

わたしたちは世界一の映画の街に住んでいる!

2017.11.18、きょうから東京フィルメックス!、1本目、シルヴィア・チャンの『相愛相親』を観る。大人の、いい映画でした。

2017-11-18 | 映画レビュー
さて、東京フィルメックスが始まりました。チケットは5枚購入済です。きょうは、シルヴィア・チャンの『相愛相親』。オープニングセレモニーもかねて、会場はTOHOシネマズ日劇、大スクリーンです。

シルヴィア・チャンは台湾出身、80年代香港映画の人気女優さんです。最近の出演作、ジョニー・トーの『香港、華麗なるオフィス・ライフ 』とジャ・ジャンクー『山河ノスタルジー』での大人の女の役どころもなかなか魅力的でした。今回は主演のほかに監督も担当。中国語圏の映画が対象の台湾金馬奨(25日発表)では作品賞をはじめ、7部門でノミネートされている評判作です。

中国の大都市に住む、そろそろ定年という中学の女性教師と自動車教習所教官のカップルの、妻の母が亡くなっておきるお墓騒動。同居の娘、自分たち、親の世代の3代でそれぞれ異なる愛の形を描いているのですが、ディテールがていねいで、監督としてのセンスのよさを感じさせるいい映画でした。

なんといっても、夫役に起用された中国・第五世代の巨匠のひとり田壮壮(ティエン・チュアンチュアン)監督が渋くていい感じ。彼に運転を教わるご婦人の役で、レネリウ(劉若英)も出てましたね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11月第3週の「わたし的週末映画ガイド」です。今週はこの一本は『猫が教えてくれたこと』。

2017-11-18 | 映画レビュー
11月第3週の「わたし的週末映画ガイド」です。今週公開は17本。掲出がちょっと遅くなったのは、新しいキネ旬を待ったため。阿佐ヶ谷から帰ると、20日発売の号が届いてました。定期購読(してるんです)早い! というわけでキネ旬の★も入れられました。

今週はこの一本。
『猫が教えてくれたこと』
岩合さんのはさして面白くなかったですが、これは期待できます。「トルコ・イスタンブールは野良猫が多いことで知られる」、そんな紹介をみました。ほんとかいな。この街に暮らす七匹の猫たちを猫目線で追ったドキュメンタリーです。なかなか個性的な猫ちゃんたちです。

気になっているのは四本。
『ローガン・ラッキー』
全米最大のNASCARレースの売上金を強奪する泥棒の映画。『オーシャンズ11』のスティーヴン・ソダーバーグ監督の引退を撤回させた、ほどの面白い脚本、という触れ込みです。

『エンドレス・ポエトリー』
アレハンドロ・ホドロフスキー監督は、ツウ好み。この作品も評判がいいですねえ。前作に続く自伝的な映画。青春時代を描いています。ぶっとんだ映像を期待しましょう。

『全員死刑』
一般紙はすべて無視してますが、小林勇貴監督はPFF出身、インディーズバイオレンス派期待の星です。借金で苦しむヤクザの父を助けようと、兄弟で資産家を襲撃し、次々と殺人を犯していった、という大牟田で起きた実際の事件を映画化。すごそうです。
『KUBO クボ 二本の弦の秘密』

人形のストップモーション・アニメ。アメリカ製、監督もアメリカ人なのですが、日本を舞台にした時代劇で、三味線と折り紙が重要な要素、という変わった映画。これも評判がよいです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017.11.18 ラピュタ阿佐ヶ谷で『気違い部落』を観る。「豊かに実る松竹文芸映画の秋」という特集上映の一本。

2017-11-18 | 映画レビュー
『気違い』!?、いいのか!? とタイトルで目が点になる1957年の松竹映画。ラピュタ阿佐ヶ谷で観ました。

冒頭から赤い野良犬を殺してすき焼きにしてしまいますから、どうなることかと思いましたが。全体としては、題名を越すインパクトはありません。関東の(八王子あたりか)、山あいの村を舞台にした、村民たちの小競り合いというのか、村八分がテーマです。それもそんなに陰湿なものではなく、ボタンのかけ違いくらいのもの。原作はきだみのるのベストセラーだそうです。

たしかに、おかしな人ばかり出てきますが「キチ…」は言い過ぎ。それにふさわしい怪優・名優たちが並びます。主演格は伊藤雄之助、山形勲、信欣三、三井弘次、藤原釜足、須賀不二男、中村是好、駐在役で伴淳三郎、ちょい役で桂小金治、ナレーションが森繁久彌です。すごいです。女優さんも…、きりがないのでやめます。水野久美さんが若くてきれいです。そんな役者さんたちの顔ぶれを楽しむ映画でした。

監督は渋谷実、その年の芸術祭参加作品です。でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする